チャーン・インターナショナル・サーキットでMotoGP第18戦タイGPが開幕。初日のプラクティスが行なわれ、グレシーニのマルク・マルケスがトップタイムを記録した。
タイGPの初日は雨に降られることもなく、気温30度超えの蒸し暑いコンディション。プラクティス時点では気温32度、路面温度52度という状況だった。
■「バニャイヤのほうが神経質なのは普通のこと」タイトル争い巡る状況をアレックス・マルケス語る
午前中のFP1終盤はアタックも控えめだったが、プラクティスはタイムが予選グループ分けに直接関わってくるため、セッション序盤からアタックが連発。タイムはどんどんと縮められた。
10分ほどアタックが続いた結果、ひとまず暫定トップタイムとなったのはマルク・マルケス。1分30秒105がこの時点でのトップタイムだった。タイトル争い中のフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)が2番手、そしてこれが怪我からの復帰戦となるペドロ・アコスタ(GASGAS)が続く状況だった。
なお12分頃にエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)がターン3で転倒。幸い低速だったため、怪我などもなかった。
ポイントリーダーのホルヘ・マルティン(プラマック)は序盤にマシンの挙動に納得がいっていないような素振りも見せたが、それでも4番手タイムをマークした。
またセッションが折り返しを迎えた残り30分となる頃、ヤマハのファビオ・クアルタラロが、暫定2番手となる1分30秒193をマークし速さを見せた。また中上貴晶(LCRホンダ)も1分30秒377で暫定6番手タイムを刻むなど、これまで苦戦してきた日本メーカー勢が、このセッションでは上位に食い込んできた。
その後予選Q2への直接進出となるトップ10タイムを睨んだアタックが、残り時間15分を前にスタート。早々にタイムは1分29秒台へ入り、アコスタやブラッド・ビンダー(KTM)らKTM陣営がトップタイムを更新していった。
そこからはアタックが行なわれるたびにタイムが更新されていき、タイムシートの並びも次々と入れ替わった。
そして残り8分、マルティンが新レコードとなる1分29秒275をマーク。これが暫定トップタイムの状況で、プラクティスのラストアタックへ向かった。
ラストアタックはドゥカティ陣営のライダーによる上位タイム争いとなったが、最終的には1分29秒165でさらにレコードタイムを縮めたマルク・マルケスがトップとなった。2番手にはマルティン、3番手にバニャイヤと前戦オーストラリアGP決勝のトップ3と同じ並びとなった。
セッション中盤にトップ10入りもしていた中上だが、終盤はライバル達のタイム更新に敵わず、15番手タイムでプラクティスを終えた。一方でチームメイトのヨハン・ザルコが奮闘し、10番手タイムで予選Q2直接進出を勝ち取った。
ヤマハのクアルタラロは最終的に12番手。比較的好調なセッションとなったが、Q2直接進出にはわずかに届かなかった。
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