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スポーツカーは憧れでも夢でもない! じつはポルシェも狙える200万円以下のスポーツモデル7選

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スポーツカーは憧れでも夢でもない! じつはポルシェも狙える200万円以下のスポーツモデル7選

 なんと新車で購入できるモデルも!

 クルマに関心がある人なら、一度はスポーツカーに乗りたいという人も多いだろう。しかしスポーツカーは世の中に必要ないものだけに(クルマに限らずそういった趣味性の高いものが、日々の生活を豊かにしている訳だが)、新車ではたいてい300万円級である。しかし中古車まで範囲を広げれば現行モデルを含め200万円で買えるものもあるので、今回はそうしたクルマをピックアップしてみよう。

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 1)ホンダS660 βグレード(198万720円)

 200万円で買えるスポーツカーでは唯一の新車だ。S660自体はケーターハム7やロータスエリーゼほどではないにせよ、実用性で見れば、ホロが付いている状態では乗降性は最悪、ミッドシップなので人が2人乗ったら荷物はほとんど何も積めない、ホロを外してオープンにするのは面倒と、走る以外のことはほとんどできないクルマである(快適装備がフル装備なのは大きな救いだが)。しかしその代わり軽自動車の安い維持費で、運転に没頭できるという大きな魅力を持つ。

 200万円以下の車両価格となるβは装備内容に不満はないが、ボディカラーが地味な白、黒、グレーしか選べないなど「どうせ新車を買うならあと20万円出して上級のαにした方が」と感じるのも事実。それでも新車のS660が200万円以下という魅力は大きい。

 2)トヨタ86&スバルBRZ

 ここから中古車となるが、86&BRZは日本車におけるスポーツモデルの復権の起爆剤となったことだけでも大きな功績を残したモデルである。86&BRZは2リッターNAで200馬力級の動力性能、FRである点、スポーツカーとしては良好な燃費、乗降性の良さ、リヤシートもある十分なスペースなど、スポーツカーといっても絶対的な速さはそれほど重視されなくなった現代において、すべてのバランスがちょうどいいことが最大の魅力だ。

 現在初期モデル(2012年から2013年)が150万円程度から流通しており、これなら若い人の選択肢にも入るだろう。

 3)トヨタMR-S

 MR-SはMR2の後継車となるミッドシップのオープンスポーツカーである。2人乗りはともかくとして荷物がキャビン後方のスペースにしか積めないのは厳しいが、それ以外はトヨタ・ウィッシュなどが積んでいた1.8リッターの実用エンジンを積むこともあり(エンジンの面白みには欠けるが)、燃費も良好でタイヤサイズも大きくなく、安上がりなスポーツカーなのも嬉しい。

 中古車価格はほぼ20年落ちで50万円からといったところで、お買い得感には欠けるが50万円以下でミッドシップのスポーツカーに乗れるのはおそらくMR-Sとさらに古いMR2だけだろう。

 ロータリーエンジンやポルシェも手にできる!

 4)日産フェアレディZ(先代Z33型、現行Z34型)

 ガソリン代、タイヤ代といったランニングコスト、自動車税は高いが、大排気量の重量級スポーツカーにもほかでは得がたい魅力があり、そこに該当するのはフェアレディZだけだろう。フェアレディZは先代のZ33型なら50万円程度から、現行のZ34型なら150万円程度から流通しており、300万円以上する新車価格を考えればMR-Sよりお買い得と言えばお買い得だ。

 買い方としては安いZ33型をベースに買い、ほどほどの範囲で整備やカスタマイズを加えるというのが面白いだろう。またフェアレディZは大排気量でトルクフルだが、あまりシフトフィールもよくないので、MTにこだわらずATで粛々と乗るのもいい。

 5)マツダ・ロードスター

 FRのライトウエイトオープンスポーツカーであるロードスターはスポーツカーを選ぶ際に候補に入れたい存在だ。今年でデビューから30周年を迎える歴史の中で4世代のモデルがあり、好きなモデルを選べばいいと思うが、初代と現行モデルは買い得感が薄い。

 そのため、こだわりがないなら50万円以下の2代目モデル、良し悪しはともかくとしてパワーのある3代目モデルの100万円以下の個体で、細かいことはあまり気にせず遊ぶという乗り方が筆者個人のオススメだ。

 6)マツダRX-8

 4ドアのためスポーツカーと呼ぶのは微妙なのかもしれないが、コンパクトなロータリーエンジンを積み、高い運動性を持つRX-8はスポーツカーの資質を持つのは間違いないだろう。

 中古車はロータリーエンジンゆえのガス食いや、ロータリーエンジンの耐久性が低いというイメージを持たれているせいか、初期モデルなら20万円程度から流通しており、200万円出せば最終限定車のスピリットRも含めたビッグマイナーチェンジ後のモデルも選べる。筆者個人としては100万円程度の予算を組みベースとして末端価格の個体を整備&カスタマイズするか、ビッグマイナーチェンジ後のモデルを買うかの両極端な買い方がオススメだ。

 7)ポルシェ・ボクスター(初代986型、2代目987型)

 スポーツカーに乗りたいならポルシェは一度乗ってみたい存在だろう。200万円で買えるポルシェでもっとも中古車が多いのはオープンモデルで入門モデルとなるボクスターで、150万円程度からMTの21世紀以降年式の初代モデルが流通しており、少数ながら200万円で2代目モデルのMTも視野に入る。

 確かに年式は古く、買い得感は薄いが、入門モデルでもポルシェらしさを持ったポルシェである。また現在のボクスター&ケイマンは水平対向4気筒ターボのところ、この世代ならポルシェ伝統の水平対向6気筒を味わえ、さらにやはり古くてもポルシェだけに高級ホテルなどで相応の扱いを受けられることもあるという魅力もある。といったことを考えると、趣味として考えるならなかなか面白いチョイスだ。

 冒頭でも書いたようにスポーツカーは世の中になくてもいいものだけに、中古車も安くはなく、買い得感は率直なところ新車のほうが高い。しかしその代わりに程度はともかくとして、年数が経って処分する際にはそれなりのお金になるということも多い。それだけにスポーツカーに乗りたいなら、いろいろな面で無理のない範囲で何か買ってみることを勧めたい。

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