価格を抑えつつもインテリアの質感を追求!
軽自動軽自動車のエキスパートであるスズキから登場したワゴンRスマイル。ユーザーの「あったらいいな」の声を、これまでになかった背丈と”両側スライドドア”などに新たに取り入れ、個性と質の高いデザインとともに仕上げられたワゴンRのニューファミリー。
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軽ワゴン車市場を牽引するワゴンRは1993年に登場以来、販売台数は常に右肩上がり。6代目となる現行モデルが2016年に発売されてからも販売台数を年々記録更新伸し続ける超人気モデル。ただ、軽自動車の市場ではスライドドアへのニーズが5割と高く、実際にスズキのディーラーにも「スライドドアのモデルはありますか?」と訪ねてくる方も多いのだそうだ。背の高さはワゴンRくらいで十分、空間の広さにも不満はない。一方でドアが自動で開く、駐車場で安心してドア開閉ができるモデルを希望するユーザーニーズの変化に対応してワゴンRも変化させてみようと誕生したのがワゴンRスマイルだ。
両側にスライドドアを採用しているのはもちろん、全高がワゴンRより45mm高く、参考までにスペーシア(カスタムと比較)よりは90mm低い背丈(全高)=1695mmがスマイルの特徴。ちなみに全長や全幅は軽自動車のサイズ制限に従った目一杯の数値ゆえ、みんな同数値。実際、3モデルを並べてみれば全高の違いを視覚化できるだろうけれど、いずれにしてもバランスのとれたデザインをそれぞれが採用しているため、まさに三車三様と言えるだろう。そう、スマイルのデザインもスズキのどのモデルとも似ていない個性が与えられ、さらにそのデザインを心地よく楽しめる質感も与えられている点がスズキらしい。
デザインの印象は親しみやすさと居心地のよさ。外観は基本のフォルムはスペースにこだわりありと想像がつく角ばったカタチをしているものの、角々が丸められ、ボディ全体のシルエットも一見スッキリ&スマートなのに、微妙にふっくらと柔らかい面構成が製造品質とともに表現されている。そしてソコにクリっとキリっと輝く丸目のライトと個性的なパターンのグリル採用、甘くなり過ぎず愛らしいフロントマスクにまさに親しみやすさを抱くことができる。
今回、グレードによって2パターンのライトとグリルが用意されており、最上位モデルのHYBRID XにはLEDヘッドライトとその内部に肉厚インナーレンズを配するポジショニングランプを採用。HYBRID SとGグレードはハロゲンヘッドライトとなる。HYBRID Xはメッキベゼル付きLEDフロントフォグランプも標準装備され、それは機能性はもちろん、見た目の“キラキラ系スマイル”ぶりもさり気なくもこれがナンバー1だと思う。バックスタイルはサイコロにタイヤを付けたようなスクエアなフォルムの中央の左右位置にランプを配置。縦長ライトの内蔵ランプ類の配色とカタチのバランス、さらに高めに位置にすることで、後ろ姿にはほのぼのとした安心感を抱く。ちなみに外装は2トーンカラーとモノトーン、12通りのカラーバリエーションから選ぶことができる。
インテリアではまず前席の前方、柔らかな曲線を描くインパネをはじめ、4ドアのワゴンRと同じ配置に“見える”のはシフトレバーとエアコンの操作パネルくらい。前面左右はカッパーゴールドのパネルの風合いもよく、さらに個人的に絶賛したのがドアトリムやインパネのステッチ風のアクセント。樹脂の一枚成型ながら、柔らかさの演出、そして糸で本当にステッチを手縫いしたような質感が上手に表現されている。またシート形状は4ドアワゴンRと共通ながらファブリックシートの表皮(ライトグレーとダークグレーとがある)もお洒落にシックにまとめられているのもよい。天井のキルティングのモチーフも……、と細かなところまでデザイン性が感じるので、つい語りたくなるスマイルなのだ。
そんな室内に保たれる空間は室内高ではワゴンRに対し65mm高く、前後乗員の距離は±0(ゼロ)mm。ショルダールームについては前席で9mm、後席で47mm狭まっているそうだが前席のヘッドクリアランスはもちろん、とくに後席は圧倒的に広がっている。実際に後席に座ってみてもサイドウインドウからの距離やヘッドクリアランスも十分に保たれている。リヤシートは160mmの前後スライド調整が可能であり、分割式の背もたれを畳めばラゲッジとほぼフラットに繋がる収納スペースが生まれる。
収納やフックも充実。助手席のシートアンダーボックスやシートバックポケット、USB電源ソケットとその周辺のモノ置きの配置やサイズなども至れり尽くせり。改めて言おう。居心地よく実用性にも優れたボディにスライドドアが付いたモデルがワゴンRスマイルだ。
走りの安定感が抜群なだけにターボが欲しくなる!
ドライブフィールはとにかく走行安定性に優れ、乗り心地も良い。それに安心感を伴う広々とした視界のよさも特筆ポイントに加えたい。フロントシートは着座位置のデフォルト高がワゴンRより7cm高いそうで、それが見事に活かされていた。ラウンドしたインパネの稜線とその向こうに広がるフロントウインドウのパノラマ感=視界の良さ、さらにフロント両サイドのカクっと曲がったガラス面がボンネット幅=車幅を示す目印にもなり、一層、車両感覚もつかみやすい。機能性とデザイン性の融合ぶりも頼もしい。最小回転半径4.4mのスマイルの扱いやすさは視界の良さも含め申し分ない。
動力は657ccのエンジン+モーターをCVT(無段変速機)を走らせるマイルドハイブリッドと、同じエンジンのみを搭載するモデルとがある。今回はハイブリッドXを試乗。マイルドハイブリッドは加速時にモーターがアシストし、減速時には発電効率を高めるISG(モーター機能付き発電機)と専用のリチウムイオンバッテリーが搭載されている。平坦な路面であればスムースな走行が終始可能なのだが、唯一、あえて気になったところを申すなら、今回の街中から郊外を走るルートではもう少し力強さが欲しい場面もあったのが正直な感想だ。スライドドアによる重量増もあり、クルマの仕上がりのよさや佇まいからより走りの万能さを求めたくなった。
スズキにとってスライドの採用はスペーシア、エブリーワゴンに続く3モデル目となる。ファミリーユーザーにこだわるスペーシアとの全高の違い(サイズや室内空間)だけでなく、ワゴンRファミリーとしてもスマイルのハイブリッドSの2WDモデルで147万2900円~(スタート価格は129万6000円だがスライドドアなどはメーカーオプション)という価格設定にはこだわったという。
走行性能の優位性は前述でお伝えしたとおり、ボディは補強材の追加でコストや重量を増やすのではなく2年前に登場したハスラーから採用を始めた構造接着剤をスマイルにも採り入れ強化。また室内の柔らかな印象を与えているルーフ内側の丸みはじつはこもり音や振動を抑える構造面での工夫でもあるそうで、その効果も実感できるはず。スペーシアに対し軽量である分、燃費面での経済性も有利。
ただ一方で、4ドアのワゴンRに対しスマイルはスライドドアを採用することで重量が80-100kg増す分、経済性(燃費)や走行フィールでのデメリットは大なり小なり、あるだろう。でもスマイルのデザイン性や質感へのこだわりは機能的なスペーシアとも4ドアタイプのワゴンRと比べても好みが合えば満足度はかなり高いと感じられるのではないか。でもでも日常の通勤や通学、お買い物などパーソナルユースをメインで選ぶ方たちにとっては4ドアのワゴンRを選ぶメリットもある。うーん、悩ましい!?
ちなみにスマイルは自動ブレーキなど毎日の安心安全な予防安全技術は標準装備としつつ、ACCや標識認識、ヘッドアップディスプレイ、オーディオ関連はオプションでユーザーが必要なものを選ぶようになっている。
スマイルの登場でスズキのいや軽自動車そのもののなかで選択肢が増えたことは間違いない。世の中の5割が軽自動車でスライドドアを求めるという今、スズキではこのスマイルを登場させてみて改めてスライドドアのニーズを探ろうという向きもある。あなたならどんなところにこだわって選びますか?
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