FIAが、F1グランプリに出場するドライバーの最低年齢に関する規則を変更したというニュースは、多くの経験豊富な観測筋に衝撃を与えた。
マックス・フェルスタッペンが17歳になったわずか数週間後に2014年の日本GPのFP1で公式F1デビューを果たし、ルールが変更されて18歳未満で運転免許証を持たないドライバーはグランプリに出場できないことになった。
FIAがスーパーライセンス規則を変更、17歳でF1参戦が可能に。注目されるアントネッリのF1プランへの影響
若きフェルスタッペンの才能は誰の目にも明らかだったものの、ドライバーの実力が不足していながらも豊富な資金を利用して若いままにグランプリレースに参戦する、というような事態を防ぐことは重要だった。
そのため、スーパーライセンスのポイントシステムも同時に調整された。基本的には、過去5年間のジュニアフォーミュラにおいて優れた記録を持つドライバーだけが、グランプリレースに出場することができるように調整がなされたのだ。
今回FIAが同意したワケは、現在17歳であるアンドレア・キミ・アントネッリのF1デビューに道を開くための手筈にほぼ間違いない。
アントネッリは、今年のオランダGPの日に18歳の誕生日を迎えるので、以前の規則だとその次の週末のイタリアGPから出場できる。サマーブレイク前にメルセデスが彼をFP1で走らせ、さらにはレースドライバーとして起用する計画を持っていることは明らかだった。
アントネッリは今年これまで、ルーキーとして戦うFIA F2のシーズンに主眼を置いてきた。次の5グランプリであるスペイン、オーストリア、イギリス、ハンガリー、ベルギーではすべてFIA F2のレースが開催される。
しかしアントネッリは、プレマとともにジュニアフォーミュラでシーズンを終えるのではなく、これからの5週間のうちにF1でセンセーショナルなセッションデビューを果たすことになりそうだ。
2025年のアントネッリの行き先はかなり明確で、メルセデスでルイス・ハミルトンの後任となる予定だ。しかしメルセデスにとって、チームに義務付けられているシーズンあたり2回のFP1出走以外に、彼のドライブ機会を得る余裕がない。そのため、トト・ウォルフ代表がすでに代替計画を立てている可能性は十分にあるだろう。
具体的にそのドライブ先として挙げられるのは、ウイリアムズだ。同チームが、ここまでのローガン・サージェントのパフォーマンスレベルに満足していないことは周知の事実であり、サージェントがジェームズ・ボウルズの2025年の計画に含まれていないことも明らかだ。
現在ボウルズは、アレクサンダー・アルボンのチームメイトについて、カルロス・サインツとバルテリ・ボッタスのふたりを相手に交渉中であると言われている。
ただ、充分に経済的かつ技術的なインセンティブがあれば、ボウルズは年末までサージェントをアントネッリに代えることを受け入れることもあるかもしれない。アントネッリを乗せることでウイリアムズの獲得ポイントを増やし、チャンピオンシップの7位争いが優位に進む可能性も見えてくるかもしれない。
今後数週間でこの若きイタリア人ドライバーの近い将来が明らかになるはずだ。とくに夏の後半にかけては、ウイリアムズでのフルグランプリデビューに備えて彼が今後5レースのFP1セッションに参加し始める可能性が非常に高いのではないだろうか。
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