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早くも“ニュル”で新記録も! 新型「ポルシェ911 GT3」がデビュー

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早くも“ニュル”で新記録も! 新型「ポルシェ911 GT3」がデビュー

新型「911 GT3」の4Lエンジンは先代比10ps/10Nmのプラス。ニュルブルクリンク北コースのラップタイムは市販車初の7分切りを達成

2月16日、ポルシェは新型「911(タイプ992)」に高性能モデルの「911 GT3」を設定したと発表した。なお、ポルシェジャパンからのアナウンスによると、日本仕様の価格発表および予約受注開始は4月頃を予定しているとのこと。

ポルシェがオンライン販売の範囲を拡大

第7世代を数える現行911に設定されたGT3も、ポルシェモータースポーツと緊密に協力して開発された。フロントアクスルのダブルウイッシュボーンレイアウトや、成功を収めたGTレーシングカー「911 RSR」由来のスワンネック型リヤウイングと印象的なディフューザーを備えた高性能エアロダイナミクスなど、これまで以上に純粋なレーステクノロジーが市販モデルに移行された。

エンジンは「911 GT3 R」に用いている4Lの水平対向6気筒がベース。510ps/8400rpmの最高出力、470Nm/6100rpmの最大トルクは、先代タイプ991のGT3より10ps/10Nmの上乗せ。最高回転数は9000rpmだ。トランスミッションは6速MTと7速DCT(PDK)が設定され、0-100km/h加速タイムはMTで3.9秒、PDKで3.4秒、最高速はそれぞれ320km/h、318km/hと発表された。

ワイドなボディ、大径ホイール、そして新たに採用された技術装備にもかかわらず、車両重量は先代と同じでMT仕様では1418kg、PDK仕様は1435kgを実現。炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製のフロントリッド、軽量ガラスウインドー、最適化されたブレーキディスク、軽合金製鍛造ホイール、およびリヤシートコンパートメントカバーが軽量化に寄与している。

軽量スポーツエキゾーストシステムも10kg軽くなった。無段階電動調節式エキゾーストフラップを備えており、非常にエモーショナルなサウンド体験をEuro 6d ISC FCM(EU6 AP)排出ガス基準に適合させている。欧州複合モード燃費はMT車で7.5km/L、PDK仕様は8.1km/Lだ。

モータースポーツから得られた経験に基づく高性能なエアロダイナミクスは、空気抵抗係数に目立った影響を与えることなく、非常に大きなダウンフォースを生み出す。パフォーマンスポジションでは、手動で設定されるウイングとディフューザーエレメントが、高速コーナリングに有効な空力を大幅に高める。

コックピットは現行のモデル世代に従った仕立て。新機能のトラックスクリーンは、スイッチを押すだけで中央レブカウンター(10000rpmスケール)の左右にあるデジタル表示を、タイヤ空気圧インジケーター、油圧、油温、燃料残量、水温などのサーキット走行に不可欠な情報に単純化する。ここには、レブカウンター左右のカラーバーによるビジュアルシフトアシストと、モータースポーツ由来のシフトライトも含まれている。

さらなる進化を遂げた新型GT3は、伝統的にポルシェの全てのスポーツカーのベンチマークを設定してきたドイツ・ニュルブルクリンクサーキット北コースにおいて、自然吸気エンジンを搭載した市販モデルとしては初めて7分を切るラップタイムを記録した。開発ドライバーのラース・ケルンは、20.8kmのフルラップをわずか6分59秒927で走破し、かつてベンチマークとして使用されていた20.6kmのコースでは6分55秒2をマークした。

ポルシェ ブランドアンバサダーのヨルグ・ベルグマイスターは、オプションのミシュラン・パイロットスポーツ・カップ2 Rタイヤを装着したニューモデルのステアリングを握り、数周にわたってその性能を存分に発揮した。経験豊富なプロドライバーであるベルグマイスターは、「これまでグリーンヘル(同コースの通称)を走ってきたなかでも、群を抜いた最高のプロダクションカーだ」と述べている。なお、走行シーンはビデオで公開されており、ハイライト版とオンボード版を視聴することができる。

新型GT3にも多彩なカスタマイズに対応しており、「ポルシェエクスクルーシブマニュファクチャー」の利用が可能で、織目模様が美しいカーボンファイバー製軽量ルーフなどのGT3専用オプションが用意されている。このほか、カーボン製エクステリアミラートップ、ティンテッドLEDマトリックスヘッドライト、エクスクルーシブデザインリヤライト(レッド コンポーネントなし)もラインアップ。ガーズレッドまたはシャークブルーで塗装されたホイールリムも用意され、ブラックの軽合金製ホイールを引き立てる。インテリアでは、エクステリアカラーまたはその他の希望するカラーのレブカウンターとスポーツクロノストップウォッチの文字盤、シートベルト、トリムストリップなどの装備ディテールによって、エレガントなアクセントを加えられる。

なお、この新型GT3のオーナーには、ポルシェデザインによるエクスクルーシブな専用クロノグラフウォッチが提供される。新型911 GT3と同様に、ダイナミックなデザイン、確かな性能、高品質の仕上げを備えたもので、モータースポーツのDNAを反映するケースは、GT3エンジンのコンロッドと同じように頑丈かつ軽量なチタンから成り、GT3ホイールを彷彿とさせる巻き上げ式ローターを装備する。文字盤のカラーリングは、911 GT3のエクステリアカラーでカスタマイズすることが可能だ。


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みんなのコメント

4件
  • ここまでソリッドに作られた車なのにMT設定があるって今時すごいよな。速さを追求するとしたらそんな余地つくらない方がいいに決まってるのに。 良き。
  • 欲しいですね。10回生まれ変わっても買えないけど。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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