現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 新型レクサスLMを考えた──望むのは“差別化”

ここから本文です

新型レクサスLMを考えた──望むのは“差別化”

掲載 18
新型レクサスLMを考えた──望むのは“差別化”

フルモデルチェンジが発表されたレクサス「LM」について、小川フミオが考えた!

LMの成り立ち

新型インテグラ・タイプSがついに出た!

レクサスブランドのぜいたくなミニバンが欲しい人ならとびつきそうな「LM」がフルモデルチェンジする。

発表が予定されているのは、2023年4月18日から中国で開催される「上海モーターショー2023」。

新型レクサスLMが登場──和製超高級ミニバンに注目!レクサスのフラッグシップミニバンの進化に目が離せない!従来モデルは、上海モーターショー2019でデビューし、2020年から中国をはじめ、東南アジア諸国、それにインドで販売されてきた。

すでにご存知のとおり、ベースはトヨタの「アルファード/ヴェルファイア」で、2代目になる今回の新型も、近い将来登場といわれる新型アルファードシリーズとプラットフォームを共用するとか。

日本でも「LM」が欲しいという声はけっこうあったはずだ。

新世代のリムジンともいうべき、アルファードの広い居住性を持ち、ゆったり後席に座っていられる4人乗り仕様まで設定されていた。

スタイリングも、同様。シルエットは、アルファードシリーズとおなじであるものの、レクサスのスピンドルグリル(フロントグリル)が、いっそうの華やかな印象を与えるモデルだった。

レクサス自身、「ソフィスティケーテッド・エグゼクティブ・トランスポート」と、LMを定義。

「ほかに競合がいないショファードリブン(運転手つき)のエクスペリエンス(をもたらすクルマ)」として、タキシード姿のモデルを配した画像をホームページで使っていた。

家庭用のラウンジソファに近いシートは、セダンより落ち着いていられるという声もあり、後席スライドドアも乗降が楽だ。

アルファードとの違いはいかに大きな市場になるはずの北米でも販売したいかもしれないが、スライドドアが”商用車っぽい”とやや敬遠される傾向があるのは事実。

たとえば、今やショーファードリブンとしても使われるキャデラック 「エスカレード」や、ジープ「グランドワゴニア」などのSUVは前ヒンジの通常ドアだ。

そもそも北米市場ではミニバンの需要が縮小しているから、LMの投入はないだろう。

反対にスライドドアをもった乗用ミニバンは、北米と並ぶ大きな市場である中国では大きく評価される。

GM系列のビュイックも、たとえば、「GL8 Century」なるLMと真っ向からぶつかりそうな、スライドドアをそなえた余裕あるサイズのミニバンを中国市場に投入すると発表している。ホンダも「オデッセイ」のセールスが好調で、日本市場復活するモデルも中国生産モデルとの噂だ。

したがって、レクサスLMのメインターゲットは中国市場であるのは間違いない。

とはいえ新型LMは(レクサスは公式には認めていないが)日本でも発売予定とか。時期は2023年夏とも言われている。

日本仕様のスペックスは残念ながら不明。もし導入となれば、現行アルファードにはない4人乗り仕様のみとし、トヨタグループ内での競合を避けるはずだ。

新型LMに期待するのはアルファードとの差別化だ。現行LMはアルファードの香りがぷんぷん漂う。とくにデザイン面での違いが乏しい。トヨタ「カムリ」とレクサス「ES」は、おなじプラットフォームを使う姉妹車であるものの見た目やクオリティはだいぶ異なる。ESのほうが圧倒的に“プレミアム”で、レクサスらしい。知らない人が見て、触れてもカムリの姉妹車とは気が付かないはずだ。

新型LMにはハンドリングや先進安全装備、インフォテインメント関連などのアップデートも望みたいが、まずはアルファードとの徹底した差別化が必須。

はたしてわれわれの前に登場する新しいLMはいかに……4月18日に期待だ。

文・小川フミオ 編集・稲垣邦康(GQ)

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
ベストカーWeb
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
ベストカーWeb
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
AUTOSPORT web
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
AUTOSPORT web
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
ベストカーWeb
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
AUTOSPORT web
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
ベストカーWeb
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
AUTOSPORT web
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
ベストカーWeb
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
Auto Messe Web
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
AUTOCAR JAPAN
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
AUTOSPORT web
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
乗りものニュース
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
AUTOSPORT web
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
AUTOSPORT web
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
くるまのニュース
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
AUTOCAR JAPAN
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

18件
  • どうせ又500台限定品だろ
  • 海外では乗ってると馬鹿にされるような車がなぜか日本では自称高級車も出るほど人気
    良くも悪くも島国だな
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

540.0872.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

14.92199.0万円

中古車を検索
アルファードの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

540.0872.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

14.92199.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村