この記事をまとめると
■筆者のアメリカでのおすすめドライブコースを紹介
クルマ好きなら死ぬまでに1度は走れ! レーシングドライバーが推すドイツのドライブルート3選
■ロサンゼルス国際空港からラスベガスまでのルートだ
■アメリカの広大な景色を見ながらドライブを楽しむことができる
雄大な景色を眺めることができる
カリフォルニア州ロサンゼルス国際空港近くからネバダ州ラスベガスのストリップ地区までの距離は450km弱、最短距離で向かうと約4時間半で到着できるようだ。この最短距離では、ロサンゼルス地域から郊外に出ると、ひたすらI(インターステートフリーウェイ/州間高速道路)-15号線を北上し、やがてラスベガスの街が見えてくるといルートになる。ラスベガスでカジノをしたり、ショーを見たりするのが主目的ならばそれでもいいが、I-15号線は幹線道路ということもあり、大型トレーラーをはじめとにかく日中は交通量が多く、周囲が広大な砂漠という風景の割にはいまひとつ雰囲気に欠けている。そこで筆者はいつも途中で少し遠回りしてラスベガスを目指している。
たいていは午前中にロサンゼルスに到着する飛行機を使っており、入国してレンタカーを借りて出発することになる。今回はすでに入国しいていたのだが、ラスベガスへの出発日の午前中に所用を済ませ午後出発となった。今回の相棒はGM(ゼネラルモーターズ)シボレーブランドのミッドサイズセダンとなる“マリブ”。トヨタ・カムリと同クラスとなるのだが、1.5リッターターボを搭載している。たまたま今年6月に導入され、走行距離9500マイルぐらいの程度の良いものがゲットできた(筆者の利用しているレンタカー会社は、会員は一定の駐車枠内から好きなクルマが選べる)。
初日にめざすのは、ロサンゼルスとラスベガスの中間地点にある砂漠の街“バーストゥ”。ここに事前に予約してあるモーテルをめざす。バーストゥまではI-15号線を使って向かうことにする。日曜の午後ということで、ラスベガスなどの観光地からロサンゼルスなどへ戻るクルマなどで、反対車線の南行きはロサンゼルスの入口付近で大渋滞していた。反対車線の渋滞を横目に、なんとか順調といえるレベル(北行き車線もそれほど空いているというレベルではない)でバーストゥをめざした。
ノンビリ走りながら2時間強ほどするとバーストゥの街に到着。町はずれのI-15号線の出口を進むと近くに予約していたモーテルがあった。
砂漠の一本道のような道をドライブ
翌朝はそのまま1-15号線を進むのではなく、ちょうどモーテル近くのI-15号線から枝分かれのように始まる、I-40号線(ニードルズフリーウェイ)をまず進むことにする。このフリーウェイはノースカロライナ州ウィルミントンまでを結んでいる。このI-40号線の魅力は、筆者が利用している区間では、ひたすらほとんど人の気配のない自然の荒野を進むこと。そしてI-15号線に比べると格段に交通量が少ないことがある。バーストゥを出た直後からフリーウェイに入ったらオートクルーズ(自動速度維持装置)を入れっぱなしでの走行がOKとなる。一般車両の制限速度が時速70マイル(約時速112km)なのに対し、トレーラーなどの大型車は制限速度時速55マイル(約時速88km)なので、たまにトレーラーなどの低速車に追いついたら追い越せばいいだけなのである。自分のクルマ1台だけで進むことも珍しくなく、速度をあげずにノンビリと手つかずの風景を楽しみながらクルマを進めた。
やがて133番の出口に入り、USルート(アメリカ国道)95号線を進むことになる。95号線へ行くのではなく、そのまま進みアリゾナ州に入って少ししてI-40号線をはなれ“レイクハバスシティ”へ行くと、本物のロンドンブリッジが架けられているので、余裕があったら寄り道してみるのをおすすめする(筆者も1度行ったことがある)。
US-95号線のカリフォルニア州内は片側1車線の交互通行となるのだが、制限速度が時速65マイル(約時速97km)と、日本では信じられない設定となっている。しばらく走ると踏切に差し掛かる。運が良ければ(?)遮断機がしまり、いつ通過するかわからない長い編成の貨物列車が通り過ぎるのを待つことになる。踏切を越えしばらく走ると州境を越えてネバダ州に入り、ネバダ州に入ると片側2車線となる。道路が広くなるのと同時に制限速度も一部の区間で時速75マイル(約時速約120km)となった。ただし、この95号線はあくまで一般国道であって高速道路ではない。沿線には住宅がたまにあり、ほかの道路との交差点も当たり前のように存在する。もちろん一般の道路とは異なる設計とはなっているものの、交通量も少ないのでまわりのクルマもビュンビュン飛ばしている。
95号線はやがてI-11号線にぶつかるので指示に従いラスベガス方面をめざす。その後I-215号線をI-15号線方面に進み、ラスベガス通りでI-215号線を降りてラスベガス通りを通り、ストリップ地区にある宿泊先に到着した。
筆者はカジノやショーには興味はあまりなく、ラスベガスはあくまでドライブの目的地のひとつ。“砂漠の一本道”のような道路を走りたかったのでこのルートが大好きである。けっして“隠れルート”ではないが、I-15号線でラスベガスへ向かうことに物足りなさを感じている人は是非試してもらいたい。ちなみに行程は所要時間4時間強(休憩など入れると)、距離は236マイル(約378km)となっている。
自然のままの風景の砂漠の中をひたすらクルマを飛ばす。レストエリアもほとんど人がいない。デスバレー周辺をぐるぐるまわるほどガソリンのことも気にせずに済むので、日本ではまず体験できないドライブを是非堪能してもらいたい。
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