もくじ
ー プジョー、世界で好調の理由
ー SUVの今後 電動化の影響
ー 自動運転 CO2排出の今後
ルノー・メガーヌRS新型 「280 EDC」に試乗 FF最速の奪還なるか 評価は?
プジョー、世界で好調の理由
PSAグループで最も成功したブランドであるプジョーは、昨年、売り上げを10.4%と大きく伸ばした。同じグループのシトロエンとDSが、売り上げをそれぞれ7.5%、38.5%も落としたのと対照的に、プジョーは12カ月間で211万9845台のクルマを販売。これはPSAグループ全体の3分の2以上にあたる。
この力強い販売動向を支えとして、プジョーの最高経営責任者であるジャン-フィリッペ・インパラートは、拡大するSUV需要の大波をどう捕らえていくのか、そして今後の急速な電動化にどう対処していくのかを語ってくれた。
昨年、プジョーの販売が急速に伸びた最大の要因は?
「昨年の成功の主な理由は、需要の45%が欧州以外だったことです。2015年は38%だったので間違いなく拡大しています。2020年に向かっての目標はこれを50%まで引き上げることです。われわれの世界的な販売目標にとって非常に重要ですから」
「3008(昨年25万9300台を販売した)の成果を見れば、われわれがSUVセグメントでとても良いポジションにいることがおわかりいただけるでしょう。ユーザーはこのようなSUVモデルをもっと欲しがっていますし、われわれが上級シフトしても離れていくことはないでしょう」
SUVの今後 電動化の影響
3008の成功は今後の生産計画にどう影響しますか?
「2017年のSUVの売り上げは2016年の150%になりました。ですから、SUV戦略をさらに加速させます。今年はとても面白いSUVのプロジェクトをご披露することができると思います」
「SUVのおかげで海外市場でも順調に成長しています。1960年代、われわれのSUVは信頼性が高いと多くの市場で良い評価を得ました。21世紀でも同じようにやりたいと思いますね」
「すべての国、地域に進出していきたい。最近、ベトナムで3008の販売を開始しました。新たな市場に進出するときはいつも、まずSUVからです」
パワートレインの電動化、ラインナップにどう影響?
「プジョーを電動化のリーダーにしたいと思っています。そこで2019年までにわれわれのラインアップの8%を電動化します。さらに2020年までには50%へ。プジョーにとって電動化は将来の話ではなく、現実味のある今現在のことです」
「10年先までにはEV専用車を作るのが正解だと思いますが、ここ数年間はモジュラー・プラットフォームで対応します。なるべく多くの市場をカバーしたいからです。パワーソースは4種類。電動、ハイブリッド、ガソリン、それにディーゼルです」
「また、電動化に際してはサービスのエコシステムを作り上げたいと思っています。休日ドライブで1000km走る場合、(充電などの)モビリティ・サービスが必要になりますよね。これもエコシステムの一部です。電動化の時代には自分のクルマを持っているだけではだめで、われわれのモビリティ・エコシステムにアクセスすることになるでしょう」
自動運転 CO2排出の今後
自動運転技術についてはどうお考えですか?
「ここでも、選択肢をいくつかご用意します。(昨年のジュネーブ・モーター・ショーで)公開したインスティンクト・コンセプトで、i-コックピット(プジョーのインテリア・コンセプト)による自動運転技術がどのようになるのか、われわれの考えを披露しました。われわれのクルマでは、運転方法は選ぶことができるんです」
「もし交通渋滞に巻き込まれたら、退屈だから運転しないでしょう。でも、もし運転したくなったら、そうできるんです。このような全自動運転のクルマを2025年には完成させます」
ディーゼル販売の落ち込みで、CO2削減目標を達成できないのでは?
「いいえ。2021年のCO2目標は絶対にクリアします。だからといって、EV専用車を作る必要はありませんよ。EVはあくまで数あるパワートレインの選択肢のうちのひとつ。専用車を作ったって無駄なだけです。健全な経営のためには、複数のパワートレインを組み合わせていきます」
「わたしは利益と継続性を両立させるビジネス計画を作りたいんです。無駄を出さずにレギュレーションに対応するために、複数のパワートレインを上手に組み合わせてね。世界的なエコシステムの準備はもうすぐ整います。2021年目標だけでなく、2025年、2030年の目標も達成するためです」
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