■泣いても笑っても2023年シリーズは最後! どうなった?
2022年から始まった「スーパー耐久シリーズの場でカーボンニュートラル燃料を使用したGR86/SUBARU BRZの次世代モデルの先行開発を公開しながらガチンコ勝負」も2年目の最終戦となりました。
今回は富士スピードウェイで行なわれる、「S耐ファイナル 富士4時間レース with フジニックフェス」です。
スバルが解説! 「カーボンニュートラル燃料」の取り組みはどうなってる? トヨタ・マツダと協調で何がわかった?
これまで6戦を終えてGR86 CNF Conceptが3勝、BRZ CNF Conceptが3勝と、今回の“結果”で2023年シーズンの勝敗が決まります。
現時点では両メーカー共に次期モデルの“正式”な開発Goは出ていませんが、どちらもカイゼンの手は止まりません。
まずは規定で前戦をスキップ、約2か月ぶりの参戦となるGR86 CNF Conceptの開発責任者・藤原裕也氏に聞いてみました。
「シャシ関係はリアスタビライザーと車体に手を入れています。
中でも車体は前々回(もてぎ)とは異なる箇所に新たなアイテムを追加しています。
事前テストは大嶋監督に『ようやくハイグリップタイヤに負けないボディができたね』と評価いただいています。
また、細かい話になりますが、車内の換気性能アップもトライしています」
一方、BRZ CNF Conceptは約1か月でどのような進化を行なっているのでしょうか。チーム監督の本井雅人氏に聞いてみました。
「前回岡山のフリー走行時に試した『NA版アンチラグシステム』が完成したので、今回は予選・決勝を通じて活用します。
また、サブで使用しているリアスポイラーは性能をそのままに保安基準適合形状へと変更。
これは将来に向けた夢へのトライの1つです。
更にこれまで計測に徹していたアイサイトですが、今回からFCY時に追従走行できるようにしています。
現状はブレーキ制御を入れていないのでエンジンブレーキのみですが、ドライバーの負担軽減に繋げたいなと」
このように、両マシン共に最終戦でも新たなトライが色々と行なわれていますが、これは「来シーズンも参戦します!」と言うメッセージと解釈できるでしょう。
予選が行われた土曜日は曇りながらも路面はスッキリと乾かず、時折雨が降り出す難しい天候。
午後からの公式予選はAドライバー走行時にドライで行なわれたものの、Bドライバー走行時に雨足が強くなり難しいコンディションに。その結果は下記になります。
●ORC ROOKIE GR86 CNF Concept
3分51秒607(ST-Qクラス2位)
A:加藤恵三選手 1分54秒625
B:山下健太選手 1分56秒982
●Team SDA Engineering BRZ CNF Concept
3分57秒069(ST-Qクラス4位)
A:伊藤和広選手 1分57秒236
B:山内英輝選手 1分59秒833
ちなみに5月に開催された富士24時間耐久レースの時の予選タイムと比較すると、GR86 CNF Conceptは-1.022秒、BRZ CNF Conceptは-0.827秒と共にタイムアップをしています。
また、ここ数戦でめきめきと速さを増しているMAZDA 3は、GR86とBRZの間に割って入るタイムを記録しています。
●MAZDA SPRIT RACING MAZDA3 Bio concept
3分55秒710(ST-Qクラス3位)
A:寺川和紘選手 1分55秒404
B:関豊選手 2分00秒306
■今年最後のガチ勝負! 果たしてその結果は? そして来年に向けた動きはどうなる?
日曜日、早朝ははやや湿った部分は残っていましたが、決勝が始まる1時半にはドライコンデションに。ただ、気温は10度前後と冬の訪れを感じる中でのスタートとなりました。
GR86 CNF Conceptはスタート直後から格上のST-3車両を上回るペースで走行、BRZ CNF ConceptはもちろんMAZDA3 Bio conceptを引き離しにかかります。
これまでだと、どちらかに“何か”が起きていましたが、今回はどちらもノートラブル&ノーミス。
そのため順位は変わることなく、最終的にはBRZ CNF Conceptに2周の差を付けてGR86 CNF Conceptがトップチェッカー。
その結果、2023年のガチンコ勝負と言う意味ではGR86 CNF Conceptに軍配が上がりました。
ただ、この勝負は単なる勝ち負けだけでなく“未来”のための活動でもあります。
両チームは2023年のシーズンを共に戦ってきて、何を経験し、何を学んだのでしょうか。
まずはGR86 CNF Conceptの藤原氏からです。
「今回の結果はちょっと出来過ぎな所もありますが、素直に嬉しいです。
チームとしてもクルマとしてもまだまだレベルアップの余地はあるものの、2年間やってきた“成果”が出たと思っています。
中でもプラットフォーム開発はシーズン途中から本格的に取り組み始めた部分ですが、想定よりも上手くいったと思っています。
と言っても、課題は山積みですが『クルマが進化していけば要求値が高くなる』と言うポジティブな指摘だと認識しています。
来年のマシンは今年トライした様々なアイデアを、対処療法ではなく基本骨格の中に盛り込む予定です。
来年評価するクルマの完成を考えると、実は来年の開幕まで時間はありそうで無いので、気持ちを切り替えて進めていきたいと思っています」
続いて、BRZ CNF Conceptの本井監督です。
「シーズン初めからマシンのレベルは大きく上がりましたが、“悔しさ”は変わりませんね。
ただ、昨年と違ってネガな悔しさではなく、次に繋がる悔しさです。
活動を通じて当初は想定すらしていなかったようなチャレンジもできました。
もちろん中には失敗もありましたが、トライする事の大事さを学べたと思っています。
その結果、特にシーズン中旬以降は『仮説 → 検証』のルーティンが上手に回るようになったと思っています。
加えて、若手のフレッシュなアイデアや勢いもチーム内でいい刺激になっています。
今年、マシンの課題は『直線のスピード』ですが、実はその答えはこのクルマの延長戦上にはない思っています。
つまり、また新しい“何か”を考えていかなければいけないなと。
まだどうなるか分かりませんが、もっと別次元のチャレンジをする予定ですので、是非ご期待ください」
※ ※ ※
二人のコメントを筆者なりに深読みをすると、トヨタは「次期型検討ボディでの参戦」、スバルは「車両変更も検討中」と言った感じのような気もしています。
もし予想通りにマシンが大きく変わるなら、個人的には「今年戦ったマシンの完成度は、第三者が乗るとどう感じるのか?」を試してみたいなと。
来シーズンの体制は東京オートサロン2024までにハッキリすると思っています。
ちなみに2024年のスーパー耐久シリーズのカレンダーは発表済みで、3月下旬にテスト(SUGO)、4月20-21日に開幕戦のSUGOです。
まだ4か月ある、いやあと4か月しかない、そんな両チームの進化が今から楽しみです。
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もうカブリオレの事は無かった事になってるのか