3.5L HVパワートレインや進化版インフォテイメント、利便性を高めたキャビンなど多角的に進化
6月25日、フォードはフルモデルチェンジを受けた新型「F-150」を発表した。米国のフォード・ディアボーン工場およびカンザスシティ組立工場で生産され、今秋より市場に導入される見通しだ。
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フォードのFシリーズは、1948年の初代誕生以来、北米市場を中心に高い支持を受けているフルサイズピックアップトラックで、米国では長年にわたり販売台数第1位を獲得している。そんな人気モデルが、新型に生まれ変わった。
ボディサイズはタイプによって異なるが、もっともコンパクトなレギュラーキャブ仕様で、全長209.1×全幅79.9×全高75.6インチ(約5311×2029×1920mm)で、ホイールベースは122.8インチ(約3119mm)。最大サイズとなるスーパークルー仕様では、全長が243.5インチ(約6185mm)、ホイールベースは157.2インチ(約3993mm)におよぶ。
パワーユニットは、2.7Lターボや3Lターボ、3.3L自然吸気、3.5LツインターボをラインアップするV型6気筒エンジンのほか、5L V型8気筒自然吸気エンジンを設定。これらに加えて3.5L V6ツインターボエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドも用意されている。トランスミッションは10速ATだ。
新型のボディは高強度のスチールフレームに、ミリタリーグレードの高強度アルミ合金パネルを組み合わせており、これまででもっとも堅牢だとフォードは主張している。ヘッドランプやパワードームフロントフード、ラップアラウンドバンパーなどのデザインが一新され、大胆でタフなイメージを新型でも強調。ちなみにフロントグリルのデザインは、オプションで11種類から選ぶことができるという。
インテリアは快適性や実用性をさらに追求しただけでなく、素材やカラーリングも見直され、グレードによっては汚れにくい素材をシート表皮に採用している。収納ボックスは豊富に設置され、デュアルグローブボックスが標準装備されている。
センターパネルには、上位グレードに12インチサイズのディスプレイを採用。分割表示が可能で、ナビや音楽などの複数のメニューを同時に表示・操作できる。インフォテイメントシステムは「SYNC4」に進化し、Apple CarPlayやAndroid Autoのワイヤレス接続を含めて、各種機能の設定や操作を簡単に行なうことが可能だ。
キャビン内には利便性を高めるギミックが盛り込まれている。駐車中はシフトノブをセンターコンソールに格納することが可能で、これにより折りたたみ式のセンターアームレストを広げることによって、PCの操作など、ちょっとした作業台として使用することが可能となった。
また、フロントシートはシートバックのリクライニング機構と座面角度の調整機構により、フルフラットが可能に。これにより、フロントシートでも快適にくつろぐことができるようになった。
そしてリヤシートには座面下に収納ボックスを設置。キーで施錠/開錠できるので、貴重品をしまっておくことも可能だ。
ハイブリッドパワートレイン搭載車では、電化製品の使用に便利なパワーアウトレットをキャビン内と荷台に装備。出力は標準で2.4kW、オプションで7.2kW。2.4kW仕様は120V/20Aに、7.2kW仕様は240V/30Aに対応している。
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