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新車で買えた軽「クラシックカー」!? いまだ根強いファンも! 元祖「レトロ顔」軽ワンボックス「サンバークラシック」とは

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新車で買えた軽「クラシックカー」!? いまだ根強いファンも! 元祖「レトロ顔」軽ワンボックス「サンバークラシック」とは

■5代目サンバーに初設定された「サンバーディアス クラシック」

 1990年代に流行した「レトロブーム」では、既存モデルをレトロ調に変更したクルマが数多く誕生しました。その先駆けとなったのがスバル「サンバーディアス クラシック」です。
 
 レトロ調が採用された理由と、ヒットした理由を振り返ります。

【画像】レトロ顔が「カワイイ!」 スバル「サンバークラシック」を写真で見る(39枚)

 サンバーディアスは、スバルの軽商用車「サンバー」の5代目に存在した1BOXバンです。

 4代目サンバーでは、商用バンのなかでも乗用に向いた仕様が「サンバートライ」という名称を得ており、1993年に5代目がデビューした際も、バンはトライの名を引き継ぎました。

 さらにハイルーフや快適装備、左右独立式リアシートを備えた上位版「サンバー660トライ ディアス」も設定。グレードによっては2トーンカラーや、屋根の多くをガラスサンルーフに置き換えた「サンサンルーフ」も設定され、荷物の運搬よりもレジャー用の乗用車として軽1BOXバンを使いたいユーザーに歓迎されました。

 このサンバー660トライ ディアスは、1991年に車名を「サンバーディアス」に変更。さらに1993年、フロントパネルを変更して丸型ヘッドライト・縦に長い馬蹄型のクラシックなグリルが与えられた「サンバーディアス クラシック」が登場しました。

 サンバーディアス クラシックは、単に顔をレトロな表情にしただけではなく、細部まで凝った造り込みが特徴です。

 ボディカラーには、アーモンドグリーンもしくはエンジ色とアイボリーの2トーンを用意。ホイールもアイボリーに塗られたスチール製を装着していました。

 ドアミラーにはメッキが施され、リアクォーターウインドゥをパネルに置き換えてクラシカルなロゴを配置。

 メーターもクラシックなデザインに変更され、統一した雰囲気づくりが隅々までなされていました。

 実はこのモデル、長崎県佐世保市のテーマパーク「ハウステンボス」内で使用するための特装車として生まれています。

 ハウステンボスの構内で使うクルマを古い欧風の街並みに似合わせるため、レトロなデザインが付与されたのでした。

 その後、1993年の東京モーターショーに参考出品したところ評判が良く、市販化されたという経緯を持ちます。

 こうして1993年秋に発売を開始したサンバーディアス クラシックは、とかく無表情なスタイルになりがちなワンボックス商用車のなかで大きな存在感を示し、ヒットを飛ばすことに成功。

 当時のカタログに「はじめてなのに懐かしい」「懐かしいのにあたらしい」(原文ママ)とうたわれていた通り、1990年代の四角いボディにレトロなマスクという姿はとても個性的に映りました。

 そして、おしゃれな街のおしゃれな店に似合う配送車などで人気を博していったのです。

■「サンバーディアス クラシック」に追随したレトロ調なクルマたち

 サンバーディアス クラシックのサクセスを契機に、スバルは軽乗用車「ヴィヴィオ」にもレトロ調の「ヴィヴィオ ビストロ」を設定、1995年に発売しました。

 サンバーディアス クラシックと同様、丸型ヘッドライトとメッキグリルを装着し、クラシカルなイメージが演出されていました。

 他社の動向を追跡&フォローして、同一ジャンルのクルマを送り込むのは「軽自動車業界あるある」ですが、ライバル各社もスズキ「セルボ・モードC」、ダイハツ「ミラクラシック」、三菱「ミニカ タウンビー」などのレトロ調モデルを相次いで発表。

 中でもダイハツではレトロブームが去った後の2009年まで「ミラジーノ」の販売を続け、その後2015年登場の「キャスト スタイル」にも継承され、2023年春頃まで生産されていました。

 さらにレトロブームは軽自動車以外にも波及しており、1990年代から2000年頃にかけて三菱「 パジェロジュニア フライングパグ」、スバル「インプレッサ カサブランカ」、トヨタ「クラシック」、トヨタ「オリジン」なども登場しました。

 さらにミツオカは、メーカー自体がこのような成り立ちのレトロ調モデルに特化して、「ビュート」「レイ」「ガリュー」などを生み出しました。

 その最中の1999年、ブームの火付け役となったサンバーディアス クラシックも2代目に発展しましたが、初代ほどにレトロ調が徹底されていなかったこともあり、初代ほどのセールスを記録することはできませんでした。

※ ※ ※

 1980年代末から1990年代初頭、日産は「Be-1」「パオ」「フィガロ」のパイクカーを次々と発売しましたが、既存モデルをレトロ化する手法はサンバーディアス クラシックが編み出したものです。

 そしてデビューして30年が過ぎた現在もサンバーディアス クラシックの人気は高く、個人ユーザーのほかキッチンカーとして活躍している場面を今でも見かけることがあります。

 多くの人が「これはいいね」「面白いね」というクルマは、普遍的に愛されるという証明とも言えます。

 1990年代のレトロブームは長くは続きませんでしたが、再び流行することがあるかもしれません。

 その時は、どのようなクルマが登場するのでしょうか。

文:くるまのニュース 遠藤イヅル

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みんなのコメント

15件
  • いい車ですよ、全く同じ色の車両を所有しています。現役です。走行は18万キロを超えてますが、まだエアコンも効き、この夏も乗りきれそうです。ちょいちょい壊れますが、まだ部品も出るし、手をかけながら、大事に乗り続けたいとおもいます。
  • 随分昔の話だけど、犯罪者がこの車で逃走して目撃証言ですぐ捕まったんだが
    目撃者は口を揃えてメーカーと車種名を的確に告げたそうで
    警察もこんな的確な証言は珍しいと驚いてたとか

※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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