現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 荷物も積めて走りもイイ! わがまま父さんにバカ受けの「国産ハイパワーワゴン」8選+α

ここから本文です

荷物も積めて走りもイイ! わがまま父さんにバカ受けの「国産ハイパワーワゴン」8選+α

掲載 21
荷物も積めて走りもイイ! わがまま父さんにバカ受けの「国産ハイパワーワゴン」8選+α

かなえられたクルマに望むべきもの

 トヨタ・カローラフィールダーにカローラツーリング、マツダ・マツダ6、スバル・レヴォーグ、アウトバック、そしてホンダ・シャトル。それらの共通点がおわかりだろうか。日本で展開している国産車のステーションワゴンである。かつてに比べて車種は大幅に減ってしまったが、今はトレンドのSUVがステーションワゴンのニーズを埋めているといえるかもしれない。

大衆車に高性能エンジンを搭載!ハイパフォーマンスを誇った名車5選

 歴史を遡れば、2000年代初めのミニバンブームが起こる前の10年ほどの間が日本のステーションワゴンの絶頂期だった。きっかけは1989年にスバルから初代レガシィが発売されたこと。そのシリーズにツーリングワゴンが展開されていたのだ。

 ツーリングワゴン自体はレガシィの前身である「レオーネ」時代から存在したが、象徴的存在として用意されたターボエンジンのハイパワーワゴン「GT」の登場が、地位を大きく高めたのは間違いない。

ハイパーワゴンが割拠した時代 

 そんなワゴンブームは21世紀に入って終焉を迎えるが、その末期に起こったのがハイパーワゴンウォーズだ。各メーカーが、過激な性能のワゴンを登場させたのである。

 ワゴンブームの火付け役であるレガシィはGTシリーズを進化させ、1996年に登場した2代目の後期モデルではMT車が280psに到達。

 日産は「アベニール」にSR20DETを積んだ210psの4WDモデル、

 2003年6月には「ステージア」に3.5LのV6エンジンを積んだ272psモデル(当初はオーテックジャパンによる特別仕様で後にカタログモデルへ展開)を用意した。

 1996年には三菱も参戦。「ギャラン」のワゴン版といえる「レグナム」には、280psのV6  2.5Lターボエンジンが用意されていた。 そうなるとトヨタも黙っていられるわけがなく、1997年デビューの2代目カルディナには260psのターボエンジンを積んだ「GT-T」が用意された。2002年登場の3代目では、「GT-FOUR」と名前を変えて継続されている。  倒立式フロントダンパー&モノチューブ式リヤダンパーの専用足まわりにレカロシートを組み合わせ、ドイツのサーキットである「ニュルブルクリンク」のイニシャルからとった「Nエディション」なるモデルまで用意されていたのだから驚きだ。

 2002年から2007年まで販売されていた、ひとクラス上の後輪駆動ワゴン、マークIIブリットでは、280psを発生する直6ターボエンジンの1JZが搭載されていた。多くは、レガシィツーリングワゴンGTに触発されたフォロワーと考えていいだろう。

過激さを極めたインプレッサとランサーの両雄

 しかし、そんなハイパワーワゴンのなかでもとくに過激なモデルといえば、1992年に最初のモデルが登場したスバル・インプレッサWRXのワゴンモデルと、2005年にデビューした三菱ランサーエボリューションワゴンの2台だということに異論を挟む人はいないはずだ。

 インプレッサWRXのなかでも1994年から展開された「STiバージョン」はエンジンの性能アップなど速さにこだわるモデルで、当初は持ち込み登録としていたほど特別な存在だった。

 一方「エボワゴン」の異名を持つランサーエボリューションのワゴンボディは、「エボIX」とその進化版の「MR」に設定。重量バランスの違い(車体後半の重量が増して前後50:50に近づいた)からセダンよりもハンドリングが良く、サーキットではオーバーステアを楽しめたのが印象的だ。

実用性と走りを両立させるハイパワーワゴン

 そんなハイパワーワゴンがクルマ好きにもたらしたのは、いったい何だったのだろうか。間違いないのは、走りと実用性をハイレベルで両立させた選択肢の提供だ。当時はまだ速いクルマがもてはやされ、それを好むクルマ好きも多かった。そして家族ができたときに、ハイパワーワゴンがちょうどいいクルマとなったのだ。それ以前は車体剛性の不足やサスペンションの新過不足により実現できなかった箱型ボディのハイパワーモデルが、このころから技術的に無理なく可能となったのだ。 さらには、新しい自動車文化のひとつを築いたといえるだろう。かつては速いクルマといえば実用性というウィークポイントが存在したが、ハイパワーワゴンにはそれは見当たらない。新しい実用車像だったように思える。実用的でサーキットでも楽しめるワゴンなんて、当時は欧州車でも少なかった。

 ちなみに、個人的に印象深いワゴンは2002年に登場した4代目のホンダ・アコードワゴンだ。スポーツグレードである「24Tスポーツパッケージ」を愛車として購入したが、高速域におけるスタビリティの高さとワインディングロードにおける身のこなしの良さには驚くばかりだった。エンジンは200psと控えめなのでハイパワーワゴンとは言い難いが、ハンドリングの良さだけでなくロングドライブ時の疲労の少なさまで含めて「日本車もここまで来たか」と思わせる出来栄えだったことを覚えている。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

HRC渡辺社長、フェルスタッペンの4連覇を祝福「ホンダ/HRCとしてサポートし続けてこられたことを誇りに思う」
HRC渡辺社長、フェルスタッペンの4連覇を祝福「ホンダ/HRCとしてサポートし続けてこられたことを誇りに思う」
motorsport.com 日本版
斬新「日本の“フェラーリ”」に大反響! 「約700馬力のV8スゴイ」「日本なのに左ハンしかないんかい」「めちゃ高ッ」の声! 同じクルマが存在しない「J50」がスゴイ!
斬新「日本の“フェラーリ”」に大反響! 「約700馬力のV8スゴイ」「日本なのに左ハンしかないんかい」「めちゃ高ッ」の声! 同じクルマが存在しない「J50」がスゴイ!
くるまのニュース
本拠地の欧州で「メルセデス・ベンツのタクシー仕様」シェア急降下! なぜ? 「“ベンツのタクシー”に乗れたらラッキー」な時代が到来するのか
本拠地の欧州で「メルセデス・ベンツのタクシー仕様」シェア急降下! なぜ? 「“ベンツのタクシー”に乗れたらラッキー」な時代が到来するのか
VAGUE
「銀の皿」に「レジ横のガム&タバコ販売」に1000円以下のメニューと「ザ昭和」がたまらない! トラック野郎を癒し続ける「采女食堂」はぜひ立ち寄るべし【懐かしのドライブイン探訪その5】
「銀の皿」に「レジ横のガム&タバコ販売」に1000円以下のメニューと「ザ昭和」がたまらない! トラック野郎を癒し続ける「采女食堂」はぜひ立ち寄るべし【懐かしのドライブイン探訪その5】
WEB CARTOP
ラッセルが今季3度目のPP獲得。ガスリーと角田裕毅がQ3で健闘見せる【予選レポート/F1第22戦】
ラッセルが今季3度目のPP獲得。ガスリーと角田裕毅がQ3で健闘見せる【予選レポート/F1第22戦】
AUTOSPORT web
F1ラスベガスGPで追い上げ2位のハミルトン「予選がしっかりできれいれば、楽勝だったろうに」
F1ラスベガスGPで追い上げ2位のハミルトン「予選がしっかりできれいれば、楽勝だったろうに」
motorsport.com 日本版
中央道「長大トンネル」の手前にスマートIC開設へ 中山道の観光名所もすぐ近く!
中央道「長大トンネル」の手前にスマートIC開設へ 中山道の観光名所もすぐ近く!
乗りものニュース
ペレス、チームメイトのフェルスタッペンとは対照的に10位が精一杯「レッドブルは最高のチーム。来年は良いマシンが作れるはず」|ラスベガスGP
ペレス、チームメイトのフェルスタッペンとは対照的に10位が精一杯「レッドブルは最高のチーム。来年は良いマシンが作れるはず」|ラスベガスGP
motorsport.com 日本版
「ん、ここ工事してなくない?」 高速道路の車線規制“ムダに長い”場合がある理由とは?
「ん、ここ工事してなくない?」 高速道路の車線規制“ムダに長い”場合がある理由とは?
乗りものニュース
日本専用の新型「“MR”スポーツカー」初公開! 旧車デザイン×「ネットゥーノ」エンジン採用! 600馬力超えの「チェロSE」登場
日本専用の新型「“MR”スポーツカー」初公開! 旧車デザイン×「ネットゥーノ」エンジン採用! 600馬力超えの「チェロSE」登場
くるまのニュース
ピエール・ガスリー、予選3番手から無念マシントラブル脱落に「顔面平手打ちされたみたい」残り2戦にポテンシャルは確信|F1ラスベガスGP
ピエール・ガスリー、予選3番手から無念マシントラブル脱落に「顔面平手打ちされたみたい」残り2戦にポテンシャルは確信|F1ラスベガスGP
motorsport.com 日本版
モーターマガジンMovie 週間視聴回数BEST5 プラス1(2024年11月17日~11月23日)
モーターマガジンMovie 週間視聴回数BEST5 プラス1(2024年11月17日~11月23日)
Webモーターマガジン
F1マシンを脇に歌舞伎……来春鈴鹿のグリッドでも! 日本GPアンバサダーに就任した市川團十郎「息子と歌舞伎の扮装で踊る計画を」
F1マシンを脇に歌舞伎……来春鈴鹿のグリッドでも! 日本GPアンバサダーに就任した市川團十郎「息子と歌舞伎の扮装で踊る計画を」
motorsport.com 日本版
運営ブチギレ!? 一般車が「検問突破」何があった? 国際イベントでありえない"蛮行"発生! ラリージャパン3日目の出来事とは
運営ブチギレ!? 一般車が「検問突破」何があった? 国際イベントでありえない"蛮行"発生! ラリージャパン3日目の出来事とは
くるまのニュース
遂に“冷却機能”も装備! ハイグレード・ワイヤレス充電スマホホルダーの注目作が登場【特選カーアクセサリー名鑑】
遂に“冷却機能”も装備! ハイグレード・ワイヤレス充電スマホホルダーの注目作が登場【特選カーアクセサリー名鑑】
レスポンス
“やっちまった”タナク、僚友ヌービルにWRCタイトル明け渡す痛恨クラッシュは「マジで大惨事」
“やっちまった”タナク、僚友ヌービルにWRCタイトル明け渡す痛恨クラッシュは「マジで大惨事」
motorsport.com 日本版
スバル新型「すごいフォレスター」登場に反響あり! 水平対向エンジン×本格ハイブリッド搭載に「楽しみ!」の声も! 日本発売は一体いつ?
スバル新型「すごいフォレスター」登場に反響あり! 水平対向エンジン×本格ハイブリッド搭載に「楽しみ!」の声も! 日本発売は一体いつ?
くるまのニュース
「えっ、4つのリングのマークじゃない!?」 アウディが新ブランドを立ち上げ なぜ“4リングス”を使わない? 世界最大市場での戦略とは
「えっ、4つのリングのマークじゃない!?」 アウディが新ブランドを立ち上げ なぜ“4リングス”を使わない? 世界最大市場での戦略とは
VAGUE

みんなのコメント

21件
  • 今の車の各社で燃費競争よりもパワーウォーズの方が断然興味がある。自動車関連企業にかかわらず、ライバル社が優秀であれば、企業側の競争が激しくなって市場には、より良い物が出回ると思うかな。
  • ランサーセディアをMCしてランサーになってめちゃくちゃダサくなった・勿体なかったのを覚えてる。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

150.5276.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

44.0238.0万円

中古車を検索
レガシィの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

150.5276.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

44.0238.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村