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【新しい市場へ参入?】ランボルギーニ初のEV 2+2の4人乗りグランドツアラーか 今後10年以内に登場予定

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【新しい市場へ参入?】ランボルギーニ初のEV 2+2の4人乗りグランドツアラーか 今後10年以内に登場予定

現時点では「2ドア車」をイメージ

text:James Attwood(ジェームズ・アトウッド)

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translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

ランボルギーニの経営陣は、長らく噂されてきた第4のモデルラインの拡張計画を承認した。同社初のバッテリーEVとして、2ドア4シーターのグランドツアラーとなる予定で、CEOのステファン・ヴィンケルマンは「10年以内」に登場すると述べた。

この新型車は、2024年末までに既存の3つのモデルラインにプラグイン・ハイブリッド・パワートレインを導入して電動化するという、新たに発表された戦略「Direzione Cor Tauri(ディレツィオーネ・コル・タウリ)」の集大成となるものだ。

ヴィンケルマンは、新型車の初期開発作業が始まっていると述べたが、その最終形態については決まっていないとコメントしている。

「(新型車は)少なくとも2+2または4シーターになるでしょう。現時点では主に2ドア車をイメージしていますが、ボディスタイルや出力についてはまだ最終決定していません」

新戦略ディレツィオーネ・コル・タウリは、おうし座の一番明るい星にちなんで名付けられたもので、今後4年間でPHEV技術に13億ポンド(約2000億円)以上の投資をおこない、環境への影響の低減を目指す。しかし、ヴィンケルマンは、ブランドの「DNAを守り」、「次のレベルに引き上げる」ことを誓っている。

AUTOCARは以前、ランボルギーニが4人乗りのグランドツーリング・クーペをベースにEVをデビューさせる可能性が高いと報じた。関係者によると、この組み合わせは、ランボルギーニのスポーツカーの伝統と、現在のバッテリーEVの性能を最もよく調和させるためのものだという。

リマックの技術も応用か

さらにヴィンケルマンは、EVの基本仕様の最終決定は来年になるだろうと付け加え、次のように説明した。

「2つのステップがあります。1つは、このセグメントにおけるボディスタイルとボリューム(台数)の分析、もう1つは、フォルクスワーゲン・グループ内のプラットフォームとのマッチングをおこない、最適なソリューションを見つけることです」

4人乗りのグランドツアラーは、ランボルギーニにとっても新たな市場セグメントとなり、販売台数を伸ばすのに役立つだろう。

ヴィンケルマンは、新型車の販売目標について語るのは時期尚早であるとしながらも、「2ドア4シーターについて語るならば、それは当社の現行モデルの中間的なものになるでしょう。スーパースポーツカーのようなボリュームにはなりませんが、ウルスのようなボリュームにもなりません」と示唆している。

ランボルギーニは当初、ポルシェとアウディが開発した、パフォーマンスに特化したEV専用の新プラットフォーム「PPE」を採用する予定だった。しかし、導入時期が2030年に近づいていることから、PPEと主流のMEBプラットフォームの要素を組み合わせた「SSP」を採用する可能性が出てきた。SSPは、さまざまな電気モーターやバッテリーに対応できるように設計されており、適応性に優れている。

このプラットフォームを採用した最初のモデルは、アウディが現在進めているアルテミス・プロジェクトの成果として2026年に発表される予定であり、最終的にはフォルクスワーゲン・グループの全モデルの約80%に導入されることになる。

パワートレインに関しては、ポルシェやアウディと共通の電気モーターが採用される可能性が高いが、EVハイパーカーを手がけるリマックとの提携も興味深いところだ。ポルシェは、クロアチアのリマックにかなりの株式を所有しており、現在、将来的にブガッティを共同経営するための交渉をおこなっている。

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