1月24日、マネーグラム・ハースF1チームは、2023年シーズンも公式テスト&リザーブドライバーにピエトロ・フィッティパルディを起用すると発表した。
F1で2度チャンピオンを獲得したエマーソン・フィッティパルディの孫であるピエトロは、2019年よりハースでリザーブドライバーを務めている。2020年には、第15戦バーレーンGPで大クラッシュに見舞われたロマン・グロージャンの代役として2戦に出場した。
【未来のF1ドライバー候補紹介(5)フィッティパルディ】オールマイティな能力に定評も、最大のチャンスをつかめず
2022年はプレシーズンテストをはじめ、メキシコGPとアブダビGPのフリー走行1回目に参加。シーズン終了後にはアブダビテストにも参加しVF-22を走らせた経験を持っている。そんなピエトロの役割は、シーズンを通してコース上での戦略に関わる作業を担当し、コース外では商業面やデジタル的な業務でチームをサポートすることだ。
ハースのリザーブドライバーとして5年目を迎えるフィッティパルディは、以下のようなコメントを寄せた。
「家族同然のマネーグラム・ハースF1チームと(仕事を)続けられることをとても嬉しく思っている。ハースの公式リザーブ&テストドライバーとして5シーズン目になるが、非常に競争力のあるシーズンを終えて2023年に臨むことをとても楽しみにしている」
「昨年は2回のフリー走行、プレシーズンテスト、シーズン後のテストに参加し、僕たちは新しいシーズンに向けていくつかのことを試した。新しいマシンと開発を見るのが楽しみだ。VF-23でさらに大きく前進できることを願っている」
またチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、どんな状況にもすぐに適応できる能力を持つフィッティパルディはチームにとっての財産であると述べた。
「私は以前、F1での成功には継続性と一貫性が重要だと言った。2023年にピエトロがチームに残ることで、我々には強固な基盤があると信じることができる」
「F1ではどんなシナリオにも即座に対応することが求められるが、ピエトロはそれを証明しており、2020年に2度行ったようにいつでもマシンに乗ってドライブする用意ができている」
「昨シーズン、彼はプレシーズンテスト、2回のフリー走行、シーズン後のテストに参加してVF-22をドライブし、驚くことにグリッド上の多くのドライバーとは違って、このマシンが彼のアグレッシブなスタイルに合っていると言った。トラックでの走行時間が限られている状況において、これは素晴らしいことだ」
「彼はチームにとっての財産であり、今シーズンも彼が我々と仕事を続けることを楽しみにしている」
なおフィッティパルディは、2023年はWEC世界耐久選手権のLMP2クラスにJOTAから参戦することも決まっている。
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