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ルノー・カングーにEDCとして採用されるゲトラグPOWERSHIFT

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ルノー・カングーにEDCとして採用されるゲトラグPOWERSHIFT

【6DCT250】(ルノー・カングー)スターティングデバイス 乾式単板クラッチ × 2セットギヤ段 前進6段/後退1段トルク容量 280Nmギヤ比 1速 4.307 2速 2.476 3速 1.447 4速 1.019 5速 0.844 6速 0.653 後退 3.858最終減速比 3.950@1、2、5、6速/4.388@3、4速レシオカバレッジ 6.60最高許容回転数 6500rpm

【6DCT250】(ルノー・ルーテシアR.S.)
スターティングデバイス 乾式単板クラッチ × 2セット
ギヤ段 前進6段/後退1段
トルク容量 280Nm
ギヤ比
 1速 3.916
 2速 2.428
 3速 1.435
 4速 1.021
 5速 0.866
 6速 0.702
 後退 3.507
最終減速比 3.950@1、2、5、6速/4.388@3、4速
レシオカバレッジ 5.58
最高許容回転数 6500rpm

スズキAGSハイブリッドの衝撃——なぜ10kW/30Nmのモーターなのか

 ゲトラグのDCTシリーズ“POWERSHIFT”の横置き版小容量仕様である6DCT250は、ルノーやフォードなどが採用する。変速に要する時間は290msec。トルク容量が大きくないためクラッチは乾式で同径縦列配置としている。サプライヤーはシェフラー(LuK社)だ。シャフトは入れ子タイプのレイアウト。

 6DCT250の最大の特徴は、クラッチと変速動作を電動化したこと。クラッチ動作用に2個のブラシレスモーターを使い、変速のためのシフトフォークを動かすためにも2個のモーターを使っている。モータートルクが歯車で減速され、ふたつのシフトドラムに伝わる構造。電動化したことで4つのモーターが必要にはなったが、一方で油圧ポンプとバルブボディが不要になっている。


 トルク容量は240~280Nm、重量は71~75kg。先述のように電動アクチュエーターを使っていることから、油量は1.7~1.9ℓと非常に少ない。すでに後継として7速/湿式多板式の7DCT300型が登場している。

【7DCT300】(ルノー・カジャー)
スターティングデバイス 湿式多板クラッチ × 2セット
ギヤ段 前進7段/後退1段
トルク容量 320Nm
ギヤ比
 1速 4.461
 2速 2.823
 3速 1.593
 4速 1.114
 5速 0.851
 6速 0.771
 7速 0.638
 後退 3.894
最終減速比 4.176@1、2、6、7速/4.733@3、4、5速
レシオカバレッジ 6.99
最高許容回転数 7500rpm

 6DCT250を7速化、さらにクラッチパックを湿式多板にしたのが7DCT300型。ルノーではミドルクラスSUVであるカジャーに搭載されて日本市場で登場を果たしたが、残念ながら先般ラインアップから姿を消している。メルセデス・ベンツAクラスの新しい7速DCTも本機。

 軸構成は6DCT250同様の3軸式。インプット/アウトプット軸間距離は、スタンダードで188mm、コンパクト版で183mm、AWD仕様で197mmとしている。
 シフト/セレクトは6DCT250同様の電動式を引き続き採用。クラッチ断続はオンデマンド式の電動油圧式のオイルポンプを用いて、効率と速度を両立させた。それに伴い油量は3.5~4ℓへと増量している。重量は67kg、レシオカバレージは最大8.5まで広げられるという。AWD、モーター走行への適応、アイドルストップなどにも対応する。

【6DCT450/451】(ルノー・メガーヌR.S.)
スターティングデバイス 湿式多板クラッチ × 2セット
ギヤ段 前進6段/後退1段
トルク容量 450Nm
ギヤ比
 1速 3.230
 2速 2.047
 3速 1.407
 4速 1.028
 5速 1.187
 6速 0.971
 後退 4.470
最終減速比 4.357@1、2、3、4速、後退/2.904@5、6速
レシオカバレッジ 3.33
最高許容回転数 7000rpm

 POWERSHIFT横置き型の大容量タイプが6DCT450。かつては6DCT470型も存在したが、現在は450/451型としている。湿式多板式のクラッチセットを持ち、油圧アクチュエーターによって断続を動作させる。
 横置きシリーズに共通する3軸構成で、インプット/アウトプット軸間距離は197mm。重量は約81kg。AWD仕様、7速化(7DCT451)、マイルドハイブリッド化(6DHT451)など、バリエーションが豊かなのも同機の特徴だ。

 メガーヌR.S.がEDCを搭載するにあたって、白羽の矢が立った。最強のFFという称号を得るために、フォード・フォーカスや三菱ランサーエボリューションXなど、ハイパフォーマンスな横置きパワートレインに用いられていた本機を用いている。

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