財務を支える大ヒット商品
アストン マーティン初のSUVであるDBXは、同社の財政面を強力に支えており、今年のこれまでの販売台数の50%以上を占めている。
【画像】英国産の人気SUV【アストン マーティンDBXを写真で見る】 全125枚
1月以降、アストンは全世界で4250台を販売し、そのうち2186台がDBXだった。セントアサン新工場の生産能力がフルに発揮できていない中での結果だ。
世界販売のうち中国市場が占める割合は、2020年は6%だったのに対し今年は16%と、600%の伸びを示している。
AMG出身のトビアス・ムアースがCEOに就任してから1年余り、同社は「プロジェクト・ホライズン」と呼ばれる変革戦略を順調に進めている。2020年のこの時期と比較すると、累計収益は約3倍に増加しており、現在は7億3640万ポンド(約1130億円)となっている。
しかし、この変革計画の短期的な影響として、第3四半期の債務返済額が劇的に増加している。昨年10月に借り入れた11億ポンド(約1680億円)の多額のローンの利息を返済するため、前年同期比で7900万ポンド(約120億円)から1億3300万ポンド(約200億円)に増加した。
そのため、第3四半期の税引前損失は2020年の8050万ポンド(約120億円)から9790万ポンド(約150億円)に増加している。フィナンシャル・タイムズ紙は、アストンの財務責任者であるケン・グレガー氏の発言として、このコストは「我々が望んでいたよりも高い」ものであり、同社は「おそらく2023年」までこれらの利子の返済を負担することになると伝えている。
しかし、営業損失は2020年第3四半期の6980万ポンド(約105億円)から3020万ポンド(約46億円)へと大幅に減少しており、これについてアストンは「特に第3四半期にブランドおよびマーケティング活動への投資が増加したにもかかわらず、D&Aが増加し、2020年の1300万ポンド(約20億円)の一時帰休金が非適用となった」と述べている。
アストンは、ブランドポジショニングの強化が成長を支えているとしている。その理由の1つとして、新デザインのコンフィギュレーターを発表し、ディーラーへのリード数を3倍に増やしたこと、F1レース中にウェブサイトのトラフィックが急増したこと、10月に公開されたジェームズ・ボンドの最新映画に大きく登場したことなどを挙げている。
また、セントアサン工場に新設された塗装工場では、「効率性と品質の向上」が図られている。半導体不足による具体的な影響については明らかにされていないが、業界を悩ませているサプライチェーンの継続的な問題による「混乱の緩和」に努めている。
新型スーパーカーも反響は上々か
アストンは、財務状況を考慮した上で、2024/2025年までに年間販売台数1万台を達成し、売上高で約20億ポンド(約3060億円)、税引前利益で5億ポンド(約760億円)を得るという野心を改めて表明している。
2021年の販売台数は6000台、利益率は約14%になると予測されている。アストンは財務状況を説明するとともに、第4四半期の納車開始に向けて、新型ハイパーカーのヴァルキリーが完成したこと、またドロップトップのヴァルキリー・スパイダーが「2倍以上の申し込みがある」ことを明らかにした。
さらに、夏にプロトタイプが公開された新型スーパーカーのヴァルハラについても「強い反響があった」としているほか、DBXの派生モデルを2022年前半に発売することも認めている。
今年初めに報じられたように、アストンは2025年/2026年から全モデルに電動化バージョンを投入し、2030年までに全世界の販売台数の90%を電動モデルにすることを目指している。DBXの派生モデルにはマイルド・ハイブリッドが搭載され、2025年には英国でEVのSUVとスポーツカーが生産されると予想されている。
サステナビリティ戦略については、2022年の第1四半期に詳細を発表し、「二酸化炭素の排出量を削減し、多様性を高め、コミュニティに貢献する」ことを約束している。
モアースCEOは、アストンの財務状況が比較的健全である要因として、「需要主導型の超高級車事業モデル」への移行を強調した。
「事業全体の効率性と敏捷性を追求する『プロジェクト・ホライズン』が順調に進捗しており、塗装工場の統合やセントアサンの事業再編などのさらなるマイルストーンを達成し、成果を上げています」
「また、昨年は3桁の数のエンジニアが入社し、オペレーションチームの強化を続けています。これは、内燃機関からハイブリッド、EVへの移行に伴い、魅力的な製品のポートフォリオの開発に注力するためです」
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みんなのコメント
多分ランボルギーニ、マセラティも同じだろうな。