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栄光のラリーポルシェが現代に復活!? シンガーから「911 オールテレイン コンペティション」登場!

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栄光のラリーポルシェが現代に復活!? シンガーから「911 オールテレイン コンペティション」登場!

Porsche 911 All-terrain Competition Study by Singer

ポルシェ 911 オールテレイン コンペティション スタディ by シンガー

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1980年代のラリーポルシェへのオマージュ

アメリカのカリフォルニア州を拠点とし、クラシカルなポルシェの911ボディに最新のメカニズムを組み合わせた独自のモデルを製作する「シンガー・ビークル・デザイン」が、ヒストリック911でラリービジネスを展開するタットヒル・ポルシェ(Tuthill Porsche)と開発した、競技用マシン「ポルシェ 911 オールテレイン コンペティション スタディ(ACS)」を公開した。

今回、タットヒル・ポルシェからの依頼を受け、シンガーは1980年代のポルシェのラリー黄金時代にフォーカス。911 SC/RSや959など、WRCやパリダカで活躍したラリー用空冷ポルシェをイメージした全天候型ラリーカーを開発した。タットヒル・ポルシェは、この911 ACSでオフロードレースへの参戦を計画しているという。

英国を拠点とするタットヒル・ポルシェは、2019年に開催されたイーストアフリカ・サファリ・クラシックで優勝するなど、WRCやヒストリックラリーでの豊富な経験を持つラリーチームだ。

タイプ964をベースにコンペティション仕様を開発

シンガーは、バハ 1000やダカールラリーなどのオフロード競技への参戦を想定し、911 ACSを開発。砂漠やグラベルをはじめとする様々な悪路での走行に対応すべく、ドライブトレイン、サスペンション、ボディ剛性などが大幅にアップデートされた。

ベースとなったのは、1990年型ポルシェ911(タイプ964)。オフロード走行用にモノコックコアが強化され、新たにカーボンファイバー製ボディパネルが採用された。このカーボン製ボディパネルは、競技中の迅速な交換が可能となっており、アンダーボディへのアクセスも容易な設計となっている。

搭載されるパワーユニットは、最高出力450hpを発揮する3.6リッター空冷フラット6ツインターボで、フロント、センター、リヤにLSDが装着された。パドルシフトを備えた5速シーケンシャルレーシングトランスミッションを介して4輪を駆動する。

オフロード仕様とターマック仕様の2台を製造

今回、タットヒル・ポルシェは、2台の911 ASCをオーダー。シンガーのアイコンであるパララックスホワイトにペイントされた仕様は砂漠の高速ラリーでの走行を想定。もう1台はコルシカ・レッドにペイントされ、こちらはハイスピードかつハイグリップなターマックイベント用となっている。

シンガー・グループの創設者であり、会長を務めるロブ・ディッキンソンは、今回のプロジェクトについて、以下のようにコメントした。

「過去10年間、私たちが行ってきたことの多くは、モータースポーツにおけるポルシェの成功に触発されたものでした。今回発表した『911 オールテレイン コンペティション スタディ』は、そのアイデアを鮮やかに具現化しています」

「私たちシンガーは、モータースポーツフリークです。この分野をどれだけ深く理解しているかを示すために、構造工学からボディワーク、メカニカルパッケージに至るまで、オフロード走行を想定したビジョンを明確に示す必要がありました。外見からも分かるように、このクルマは1980年代半ば、パリダカやWRCを席巻したロスマンズ・カラーの911 SC/RSや959にインスピレーションを得ています」

ポルシェ・スペシャリストによる究極のコラボ

今回のプロジェクトをオーダーしたタットヒル・ポルシェのリチャード・タットヒルは、911 ACSの完成に喜びを隠さない。

「今回のコラボレーションでは、最高の技術革新、最先端のテクノロジー、そして数十年に渡るラリーの経験がひとつにまとめられ、驚くほどの能力を備えた全天候型オフロードレーシングカーが完成しました」

「1980年代、私たちはプロドライブと提携し、911 ACSのインスピレーションの一部となったロスマンズ911 SC/RS用ボディシェルを製造した経験があります。この素晴らしいマシンに命を吹き込むために、ロブ(ディッキンソン)や、シンガーのスタッフと協力できたことを嬉しく思っています。そして、我々が達成したことをあらためて誇りに感じています」

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