■新型センチュリーの室内の快適性がスゴい!
トヨタは2023年9月6日、同社における最上級モデルとなる新型「センチュリー」を世界初公開するとともに、同日より受注を開始しました。
今回発表された新型モデルは、一体どのような豪華で快適な装備を搭載しているのでしょうか。
【画像】「えっ…!」 これがセンチュリー専用の超豪華「靴べら」です!(99枚)
センチュリーは1967年の初代モデル誕生以来、トヨタの頂点に位置するショーファーカー(主に後部座席にオーナーや客が乗車し、専属の運転手が運転する高級乗用車)として、皇室や政治家、あるいは大企業の経営者など各界の重鎮に愛用されてきた特別な存在です。
今回披露された新型センチュリーのコンセプトは「The Chauffeur(ザ・ショーファー)」。
常に本質を追求し、センチュリーにふさわしい品格と風格、静粛性や乗り心地を継承しつつ、来るべき次代のユーザーの期待に応えるべく、まったく新しいショーファーカーへと進化しています。
そのボディサイズは全長5205mm×全幅1990mm×全高1805mm、ホイールベースは2950mm。従来からラインナップしているセダンタイプのセンチュリーと比較して全長は130mm短く、全幅は60mm広く、そして全高は300mm高くなりました。
パワートレインは、3.5リッターV型6気筒エンジンに車体前後のモーターを組み合わせたプラグインハイブリッド式で、システム最大出力412馬力を発揮し、四輪を駆動します(E-Four Advanced)。
気になるのが新型センチュリーの車内の快適性ですが、まず構造からして他のクルマとは異なります。高剛性化したプラットフォームを使用するとともに、荷室と居住スペースを区切る「遮音機能付クリア合わせガラス」を採用したことで、極限まで騒音を防ぎ静寂性が高められました。
前席は、VIPを乗せて長距離・長時間運転するプロドライバーをサポートすべく、使いやすさを最重視して機能と装備を集約。もちろんオーナー自身がハンドルを握る場合にも使い勝手に優れた運転環境となっています。
後席乗降時には身体の負担を軽減しつつ、所作まで美しくなるよう設計され、リアドアは75度の開放角度を持つとともに、自動で足元にせり出す「オート電動格納式ステップ」を標準装備。
また、新型センチュリーは従来のセダンタイプよりもホイールベースを140mm長く確保したことで後席空間を拡大したほか、車内フロアは段差の無い形状としたことで、かつてなく開放的な足元空間を実現しています。
インテリアの設計思想は「人中心」。広さと機能を兼ね備えた室内空間は頭上のスペースにも余裕があり、より一層くつろいで移動を楽しむことが可能です。
一般的な乗用車でなかなか見られない機能として、リアシートには心身の疲れを癒やす「マッサージ機能」が内蔵されています。これは背中から大腿部までを背面や座面が押圧することで、心身ともにリフレッシュすることが可能な機能。
さらに、ヒーターと伸縮機能を備えた大型のオットマンが装備され、脚を伸ばしてリラックスした姿勢をサポートするのみならず、フルリクライニングして睡眠をとることも可能です。
また、リアシートの左側は助手席を前方にスライドさせることで圧倒的な広さを確保することが可能で、フルリクライニング状態では身長190cmの人が足を伸ばしても前席につま先が触れることは無いといいます。
くわえて新型センチュリーには音響設備も最高のものが投じられ、楽器作りに携わってきた“音の匠”がその技術を注入。静かなだけでなく音楽も楽しめる心地良いリスニング空間を実現しました。
さらに、新型センチュリーを熟知したセールス・エンジニア「センチュリーマイスター」によって内装など様々な要素を好みにカスタマイズするプランも用意される予定だといいます。
その他の面白い装備として、後部座席のBピラー下に装備された「靴べら」と「靴べら置き」があるほか、座席の間には「クールボックス」も用意されています。
この靴べらの価格は不明ですが、持ち手が上質な革とステッチで縫製された非常に高級感あふれる作りとなっています。
新型センチュリーならではのアイテムと思われることから、そうそう購入できるものではないかもしれませんが、ファンならずともクルマ好きなら一見の価値があるユニークな存在と言えるでしょう。
※ ※ ※
受注の開始した新型センチュリーは、その発売を2023年中を予定しており、価格(消費税込)は2500万円。
また、従来のセンチュリー(セダンタイプ)も新型とともに併売されるということです。
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みんなのコメント
昔はそうだったけど、今ではアルヴェルと同じく
今後、競合ライバル車を造れるメーカーって居ないかも