マクラーレンF1のマネージングディレクターであるアンドレアス・ザイドルは、チームはコンストラクターズ選手権で4位の座を可能な限り長く防衛していくつもりだというが、そのことが2020年型マシンと、その計画の不利益にならないよう努めていくという。
マクラーレンはたった1ポイントを獲得したのみで、ベルギーGPとイタリアGPから去ることになった。その1ポイントはランド・ノリスのイタリアGP10位入賞によってもたらされたものだ。
マクラーレンF1、好調のはずが2戦でわずか1ポイント「タイヤ交換のミスを分析し、体制を立て直すことが重要」
この不振によりマクラーレンは、ランキング上でルノーが18ポイント差まで近づくことを許してしまった。これにより、名誉ある“トップ3チーム以外でのトップ”の座を巡って、2019年シーズンの残り7戦では激しい戦いが繰り広げられることになるだろう。
ザイドルは、マクラーレンはできる限り長い間にわたって4位の座を守っていくが、そのためにすべてを犠牲にするつもりはないと述べている。
「もちろん可能な限り4位の座をかけて戦いたいが、同時に来年のマシンに向けた次のステップを踏み出すことも、よりいっそう重要だと考えている」とザイドルは語った。
「突如として再び重点を今年へ切り替えることで、来年を妥協するようなことは望まない」
「我々は今年やりたいことの計画を実行しているし、来年に向けてどうアプローチするかという計画も実行している」
そして今シーズンの残りに向けたマクラーレンの計画は、アップグレードのプログラムを継続することにある。
「我々はパーツの投入を計画している。大規模なものではなく、小規模なものを継続的に、少なくとも今後の2、3戦で投入する」とザイドルは語った。
「来年のマシンと開発に完全に切り替えるタイミングを見極めなければならない。いつになるかは未定だ」
F1はパワーサーキットを去って、シンガポールへと移動する。ザイドルはマリーナベイのコースが、チームのパフォーマンスレベルを復活させることを期待している。
「ルノーが多くのポイントを獲得している一方で、我々が1ポイントしか取れなかったのは、確かに期待外れなことだ」とザイドルは付け加えた。
「現在チームとして重要なのは、態勢を立て直し、リセットして、ピットストップの際に何が起きたのかを詳細に分析することだ。そしてさらなるダウンフォースをマシンに与え、我々が競争力を発揮していたサマーブレク前の状態に戻すのだ」
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