プライベートでスロベニアツーリングを満喫
皆様こんにちは!レーシングライダーの大久保光です。
バイク友達と初めてのツーリング!複数台で走る際に注意するべきこととは
今回は前回の続きということでスロベニアでのツーリング、そしてその昔、世界選手権で活躍した貴重なマシンの見学をすることができたことについて、書いていきたいと思います。
まずツーリングですが、スロベニアはツーリングにとても優れている道が多く、峠道から海沿いを走る道を2時間ぐらいかければ、両方を楽しむことができるというバイカーにとっては素晴らしい国となっています。
しかし山が多い分、天気が変わりやすい特徴もあり、雨具の準備はした方が良いかもしれません。
スロベニアもシェンゲン協定国の1つなので、比較的他の国からツーリングに訪れる方が多く、ドイツやイタリア、クロアチアナンバーを見かけることも多々ありました。
今回は知り合いからドゥカティのモンスターというバイクを借りて、ツーリングに出発。天気が微妙だったので、雨具をしっかりと準備して出発しました。
そして、前述したような山を這うように舗装された峠道をひたすら走り続け、1時間半ぐらいのところでカルナという小さな街で小休止。
コーヒーを飲んでリラックスしていたところ、雲行きがどんどんと怪しくなったので、慌てて支度して再出発しましたが、時既に遅しですぐに雨が降り出してきました。
そのため、近くのガソリンスタンドに寄って雨具を装着し、ちょっと早めですが帰路につくことに。約200km以上のツーリングでしたが、その大半がウェットコンディション。耐久レースのトレーニングと考えれば、とても良いプラクティスになったかもしれません(笑)
世界最小排気量のWGPマシンにも遭遇
さてお次は、スロベニアで見つけた珍しい世界選手権マシンについてご紹介したいと思います。
その昔、ロードレース世界選手権がWGPと呼ばれていた頃には、今は存在しないクラスもありまして、その中の1カテゴリに50ccクラスがありました。
1962年から1982年まで開催されていたクラスで、世界選手権で開催されたカテゴリの中で、もっとも排気量の小さいクラスです。
そしてそのカテゴリの中で活躍したマシンの1台が、スロベニア(当時はユーゴスラビア)製のマシンでした。TOMOSというメーカーのマシンは最近まで主にモペットを生産するオートバイメーカーでしたが、このWGP50ccクラスではトップメーカーの1つでした。
今回はその50ccのマシンの復元、そして実際にサーキットを走らせている往年のライダーのガレージにお邪魔させていただきました。
初めて見たWGP50ccのマシンでしたが、第一印象としましてはやはりタイヤがとても細いということ。そしてマシンによってはフレームがなく、マシンのフレーム自体が樹脂でできているものもあり、いかに軽量化をするかが鍵となるクラスだったとのことが想像できました。
ちなみに、こちらのマシンの最高時速は200km/hを超えていたとのことで、50ccでそのスピードはとても想像できません。
また最後に、この50ccを直しているグループの1人で、今は交通安全の教師をなさっている方のプライベートガレージにもお邪魔させていただき、個人的なコレクションも見学させていただきました。
こちらにも貴重なマシンがたくさんあって、とても良い経験となりました。
今回のスロベニアの旅では、オートバイを通して様々な方と出会うことができました。これも世界選手権を戦うライダーとしての、楽しみの1つでもあると個人的には思っています。
また是非訪れたい国です。
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