2020年5月27日、MINIはコンパクトSUV「MINIクロスオーバー(欧州名:MINIカントリーマン)」のビッグマイナーチェンジを発表した。
テールランプでMINIらしさを強調
2011年にデビューした初代のMINIクロスオーバーは、MINIだとひと目でわかる可愛らしいデザインと標準的モデルにないリアドア、大柄なボディと広い居住スペースなど機能性を高めたことでまたたく間に人気モデルとなった。
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2017年にフルモデルチェンジした現行の2代目はどっしりとした初代のデザインから一変、すっきりとしたスタイリッシュなSUVに。またボディサイズは大きく、装備内容の充実化も図られたことからプレミアムSUVへと進化していた。
このMINIクロスオーバーのマイナーチェンジが2020年5月27日に欧州で発表された。エクステリアデザインを変更するとともに、エンジンの環境性能を高める改良が施された。
従来スポーティな印象だったフロントマスクは、直線と強いエッジを多く配置することによってオフローダーかのようなイメージを強めてきた。また、ピアノブラック仕上げのパーツをフロントグリルやヘッドライトまわりなどに採用することで精悍さも演出する。
3ドアのMINIに採用されるやいなや大きな話題となったイギリス国旗「ユニオンジャック」を模したテールランプは、今回のマイナーチェンジでようやく採用されることになる。リアバンパーのボディ同色部分を拡大するデザイン変更も含め、昼間/夜間を問わずにMINI独特の外観デザインを楽しめる。このテールランプもそうだが、ヘッドライトやフォグランプも光源はすべてLEDに変更されている。デザイン性の自由度だけでなく、視認性、安全性をも高める結果となったという。
MINIはオプション設定の多様さでも知られるが、従来からさらにラインアップを増やしハイグロスピアノブラックのセンターメーター、新デザインのレザートリム&インテリアサーフェスを追加、さらに17インチと19インチの新デザインアルミホイールを追加するなど選ぶ楽しみを拡大している。
搭載されるパワーユニットは1.5L直3ターボや2L直4ターボといったガソリンエンジン、2L直4ディーゼルターボをラインアップするが、いずれも高圧力に対応する新しい燃料噴射装置を新採用することでアクセルレスポンスを向上。また、ガソリンエンジンには微粒子フィルターを、またディーゼルエンジンにはAdBlue噴射機能付きSCRを採用するなど、環境性能を高められてより厳しい排出ガス基準Euro 6dをクリアしているという。
MINIクロスオーバーには同ブランドで唯一PHEV(プラグインハイブリッド)モデル、クーパーSEクロスオーバー ALL4をラインアップされている。1.5L直3ターボエンジンが前輪の、モーターが後輪の駆動を受け持つ電気式4WDで、今回の改良で9.6kWhの高電圧リチウムイオンバッテリーに変更。これによってEVモードでの走行可能距離を55~61km(従来はJC08モードで42.4km)に伸ばしてきた。
いまではMINIブランドの世界販売台数の約30%を占めるほどの人気を獲得しているコンパクトSUV。日本でのデビューを待つファンも多いはずだ。
[ アルバム : MINIクロスオーバー はオリジナルサイトでご覧ください ]
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