世界の新車大図鑑
―― 2021新車バイクラインナップ>日本車>251~400ccミドル 最新潮流解説 HONDA:GB350|CB400SF/SB|CBR400R|400X YAMAHA:SR400ファイナルエディション|YZF-R3|MT-03 KAWASAKI:ニンジャ400|Z400 スクーター:ヤマハ トリシティ300|スズキ バーグマン400
2021新車バイクラインナップ〈251~400ccミドルクラス|日本車最新潮流解説〉
SR400ファイナルエディション:万感の想いを込めてフィナーレ
―― 【’21 YAMAHA SR400 FINAL EDITION LIMITED】■空冷4スト単気筒SOHC2バルブ 399cc 24ps/6500rpm 2.9kg-m/3000rpm ■175kg(装備) シート高790mm 12L ■タイヤF=90/100-18 R=110/90-18 ●価格:74万8000円
’78年の登場以来、FI化しようがなんだろうが、400cc空冷単気筒エンジンはキック始動のみ! という硬派な姿勢を貫き、’43年という途轍もない歴史を歩んだ「SR400」。ABS義務化で静かに生産終了と思われたが、最後にファイナルエディションで有終の美を飾ることに。上級仕様「リミテッド」は、職人の手作業によるサンバースト塗装を施した燃料タンク等を擁するなど、SRの長い歴史を締めくくるにふさわしい仕上がりで、人気集中は避けられないだろう。まぁ今のご時世、ファイナルエディションとか言っても、しれっとと復活できる時代ですから(笑)、ヤマハさんの未来に期待してます!
―― 美しいサンバースト塗装で有終の美を飾る。
―― 【’21 YAMAHA SR400 FINAL EDITION】標準仕様の方は、歴代モデルを彷彿とさせるダークグレーと色鮮やかなブルーの2色展開だ。●価格:60万5000円 [写真タップで拡大]
YZF-R3 ABS:斬新なカラーリングでトレンドを牽引
―― 【’21 YAMAHA YZF-R3 ABS】■水冷4スト並列2気筒DOHC4バルブ 320cc 35ps/10750rpm 3.0kg-m/9000rpm ■170kg(装備) シート高780mm 14L ■タイヤF=110/70R17 R=140/70R17 ●価格:68万7500円
YZF-R1やM1に通じるデザインと扱いやすさを融合し、”毎日乗れるスーパーバイク”をコンセプトとする「YZF-R3」。’19年には、アップライトなポジションから少し攻めたポジションに再設定。タンクも伏せやすく20mm下げて左右のボリュームを追加。車体に関しても、フロントフォークが倒立フォーク化。このφ37mmの倒立フォークに合わせて、サスペンションセッティングも減衰力とバネレートを最適化して若干硬めな設定に変更されている。”毎日乗れるスーパーバイク”のコンセプトは変わらないものの、ライバルたちの劇的進化に引っ張られて若干サーキット寄りのキャラクターを強めた。’21モデルでは、新たにバーミリオンホイールを組み合わせた新色「シアン」が登場した。価格は据え置きでABSが標準装備。
―― 【M1的雰囲気】YZF-M1をイメージして肉抜き加工が施された、アルミ製トップブリッジを採用。メーターはフル液晶のデジタルを採用し、表示内容は燃料残量/燃費/ギヤポジションなども表示する。ちなみにYZF-R3のレッドゾーンは1万2500rpmと、YZF-R25の1万4000rpmよりも低い。
―― 【カラーバリエーション】新色シアンに加えて、新色マットダークグレーと従来色ブルーの3色展開。 [写真タップで拡大]
―― 【YAMAHA YZF-R3 MONSTER ENERGY MOTO GP EDITION】●価格:70万4000円 ※’21年3月時点の国内仕様
―― モトGPマシンを彷彿とさせる320台(R3)の限定仕様もまだまだ発売中。仕様に変更はないが、専用グラフィック/ゴールドキャリパー/イエロースプリング/ゴールド音叉エンブレムなどを装備する。 [写真タップで拡大]
MT-03 ABS:’21年はカラーバリエーションを刷新[新色]
―― 【’21 YAMAHA MT-03 ABS】■水冷4スト並列2気筒DOHC4バルブ 320cc 42ps/10750rpm 3.0kg-m/9000rpm ■169kg(装備) シート高780mm 14L ■タイヤF=110/70R17 R=140/70R17 ●価格:65万4500円
YZF-R25/R3に続いて、’20年に大きなモデルチェンジを実施したMTシリーズ。変更点はYZF-R同様、フレームはそのままにフロントフォークが倒立化されたことと、アップライト化されたポジション。ただ、やはり印象的なのはフロントマスクだ。2眼LEDポジションランプと小型プロジェクタータイプのLED光源を使用し、ヤマハの弁を借りるなら「次世代MTにふさわしい精悍さと先進性を演出」している。MT-25/03は249cc/320ccという排気量の違いが大きく、ストロークは共通でボアがそれぞれ60.0/68.0に設定。高回転まで鋭く吹け上がるMT-25に対し、MT-03はトルクにモノを言わせた余裕の走りが可能。また交換部品とはいえ、03のみ装備するラジアルタイヤも魅力。’21モデルではカラーリングが新色3種に変更となった。
―― 【LEDモノアイ】兄貴分のMT-07/09よりも先に採用された、キャラクター色を強めたセンターモノアイの3眼フェイス。全点灯時に強烈な存在感を発揮。
―― 3種のカラーバリエーションはいずれも新色(グレー/ブルー/マットダークグレー)。 [写真タップで拡大]
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