この記事をまとめると
■2022年11月11日にランボルギーニ・デイ・ジャパン2022が開催された
フェラーリ・プロサングエはSUVにあらず! デザインを分析するとまごうことなきスポーツカーだった
■ランボルギーニ・デイ・ジャパン2022にてウルス・ペルフォルマンテが日本初公開された
■2024年にはウルスにハイブリッドモデルが追加されることも発表された
前年比3割増しの収益で絶好調のランボルギーニ
2022年11月11日に、東京の海の森水上競技場をメイン会場に開催されたランボルギーニ・デイ・ジャパン2022で再会した、アウトモビリ・ランボルギーニ社のチェアマン&エグゼクティブオフィサーのステファン・ヴィンケルマン氏は、いつになく明るい表情で我々を迎えてくれた。前回、氏にインタビューしたのは8月のペブルビーチでのことだったが、その時よりも確かにリラックスして見えた姿の理由は何か、それはほどなく始まったプレゼンテーションの内容で、すぐに明らかになった。
2022年はまだ1カ月以上を残す段階だが、すでにランボルギーニは2021年比で8%のプラスにあたる、7430台の新車をデリバリー。収益ベースではプラス30.1%の19億3000万ユーロという数字を記録しているというのだ。
そのもっとも大きな理由は、ランボルギーニが常に北米、アジアパシフィック、ヨーロッパという3つの地域で平均した販売を実現していること。どこかの市場が伸び悩んでも、それを補完する市場が存在するという強みを持つことが、彼らにとっての大きな力となっているのだ。ちなみに日本は世界で5番目の規模を誇る市場であるという。
そして忘れてはならないもうひとつの理由こそが、2018年からデリバリーが開始されたSUVならぬSSUV(スーパー・スポーツ・ユーティリティ・ヴィークル)と呼ばれるウルスの成功。
将来的にランボルギーニがさらに第4のモデルをデビューさせるのかどうかは現時点では不明だが、ヴィンケルマン氏の考えでは、ミッドシップのスーパースポーツとそれ以外のモデルは、最終的に50:50の比率になる可能性が高いと予想しているようだ。
ランボルギーニの屋台骨となったウルスの派生モデルを日本初公開
それだけにウルスの進化、言葉を変えるのならばより魅力的なモデルの投入は必要にして不可欠だ。今回、ランボルギーニ・デイ・ジャパン2022でジャパンプレミアされたウルスペルフォルマンテは、その第一弾モデルともいえるもので、前後して誕生したSモデルとともにこれからウルスのセールスを担っていくことになる。
ペルフォルマンテに搭載されるエンジンは、これまでどおり4リッターのV型8気筒ツインターボで変わりはないが、最高出力は若干アップし、666馬力という数字がスペックシートには掲げられることになった。同時に、ドライブモードには新たに「ラリー」が新設され、それによってオフロード全般でもっとも効率的な駆動力配分やシャシーのコントロールが行われる仕組みになっている。
ボディデザインは、基本シルエットはそのままに、新たにカーボン製とされたボンネットなどに象徴されるように、ディテールの変更や軽量化を徹底した結果、車重では47kg、ダウンフォースでは新採用のリヤスポイラーの効果もあり、38%の増加とこちらも見事な進化を遂げている。
シャシーまわりでは、前後のトレッドが各々16mm拡大され、車高も20mm低下。より魅力的なハンドリングが楽しめるモデルに仕上がっているのが容易に想像できる。
プレゼンテーションの途中、ヴィンケルマン氏はウルスがペルフォルマンテに進化したことに関連して、それはすでにSSUVではなくスーパースポーツであると語った。そして同時に2024年にはハイブリッドモデルが追加されるというニューモデルの投入計画に関しても。
はたしてランボルギーニ・ウルスの進化はどこまで続くのか。興味は尽きない。
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みんなのコメント
そろそろ他誌の記事の転載はやめて自分で書けば?