現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > プジョー508 SW ワゴン復権なるか? 新世代i-Cockpit採用

ここから本文です

プジョー508 SW ワゴン復権なるか? 新世代i-Cockpit採用

掲載 更新
プジョー508 SW ワゴン復権なるか? 新世代i-Cockpit採用

もくじ

ー SUV全盛の時代 508 SW新型導入
ー 新世代i-Cockpit ドイツ勢に負けぬ質感
ー 3つのエンジン 電動モデルも登場

『プジョー508 SW ワゴン復権なるか?』すべての画像をみる

SUV全盛の時代 508 SW新型導入

プジョーが発表した新型モデル、「プジョー508 SW」。SUVに目を向けているような、デザイン感度の高い客層も魅了するスタイリッシュな外観が特徴だ。

フランス・ベリジーのプジョー・デザイン・センターで、508プロダクト・マネージャーのベルナード・ヘッセと新型508 SWについて話す機会を得た。ヘッセは、SWは508シリーズの販売台数の60%から65%を占めると予想されており、セダンに比べ実用性だけでなくデザイン的にもかなり優位に立っていると述べた。

「われわれはメルセデスなどの競合モデルを検証しました。例えばCLAやCLSシューティングブレークは、(デザインの面で)非常に興味深い存在です。ですからわれわれは、508のプラットフォームであるEMP2の開発がスタートした当初から、SWにはもっとダイナミックなルックスを与えることにしたのです」


新型SWの張り詰めたようなプロポーションは、従来型比で全長が60mm、全高が50mm短縮されている。ラゲッジスペースは、トノカバー装着時に530ℓ(同30ℓ減)で、最大荷室容量は最大1780ℓまで拡大。フォルクスワーゲン・パサートと同等であり、ヴォグゾール・インシグニア・スポーツツアラーよりも115ℓ大きい数値となる。

積み下ろし時に擦り傷などがつかないよう、トランクシルにはステンレスが用いられた。実用性にも抜かりはなく、テールゲートは電動で、リアシート収納時にはトランクのフロアはほぼフラットになる。

508 SWは、ファストバック車の508と、テールライト、リアバンパー、クロームのテールパイプなどを共有する。フロントエンドは、突き出たボンネットの真下にカーブしたグリルを配置。その両脇にはLEDヘッドライトが睨みを利かせている。



新世代i-Cockpit ドイツ勢に負けぬ質感

内装の話に移ろう。プジョーの最新世代のi-Cockpitを採用したダッシュボードにはデジタルのメータークラスター、ナビゲーションシステム、Apple Carplay、Android Autoに対応した10.0インチのセントラル・タッチスクリーンが装備される。車内には4つのUSBソケットが配置され、2つは前席、残り2つは後席のパッセンジャー用だ。

ステアリングホイールは、メーターよりもさらに低い位置に設置され、視界が広がっている。なにしろ従来型の位置は、一部のユーザにとって不満の種だった。

ステアリングホイールの標準仕様はグレイン・レザー。トップグレードのGTラインとその他のGTグレードはパーフォレーテッド・レザーとなる。さらに起毛素材も用いられ、質感を追求。ドイツのライバルに対抗するため、プジョーはこのような部分を強みにしていくという。アルカンターラとナッパレザーのオプションをつければ、もっともゴージャスな508 SWが完成する。

508 SWのドライバー・アシスト技術は、ナイトビジョン・システムも採用。これは赤外線カメラを用いて、インフォテインメント・スクリーン上に前方の様子を表示する技術だ。アダプティブ・クルーズコントロールも搭載され、渋滞中には停発進も行う。レーンキープ・アシストやパーク・アシストを使えば、自動で駐車し出発。プジョーによれば、508のアクティブ・セーフティ・ブレーキ・システムは5km/hから140km/hまで、昼夜を問わず歩行者や自転車を検出するという。

新しいEMP2アーキテクチャーは、構造的な接着技術やボディの新しい溶接技術を活用した結果、強度が高まる一方で70kg近い軽量化を達成。リアサスペンションはマルチリンクで、乗り心地が改善。オプションの(GTグレード以上では標準装備の)バリアブル・コントロール・ダンパーをつければ、さらに快適性が増すという。

また、508 SWは専用のサスペンション・セッティングが施されている。ダイナミクス・ディレクターのヤン・ボニーいわく、SWはボディがわずかに重いため、「違いを埋める」ための調整がなされるのだという。



3つのエンジン 電動モデルも登場

508 SWの発売開始は、2019年初頭。3種類のエンジンが用意され、いずれもユーロ6.2(2020年から適用)の基準に適合している。

プジョーによれば、508 SWはクラス内でもっともCO2排出量が低いという。

エントリークラスのエンジンは1.6ℓガソリンの「ピュアテック」で、180psと225psの2バージョン。ディーゼルのBlueHDiには1.5ℓと2.0ℓが用意され、パワーはそれぞれ130psと180psだ。1.5ℓディーゼルは6速マニュアルだが、それ以外のモデルのパワートレインには8速オートマティックが組み合わされる。また、コースティングモードは、3%の燃費改善を期待できるという。

価格は現行モデルと同じ価格帯で、ローンチグレードは2万6710ポンド(391万円)からと予想される。2019年中旬に登場予定の標準仕様に続き、さらなる低燃費を実現するガソリンのプラグインハイブリッド仕様も登場する。電気のみでの航続距離は、最新のWLTPサイクルで50kmとなる見込みだ。

なお、AUTOCAR JAPAN上でご覧の方は、「すべての画像をみる」ボタンから、外部メディアの方は、記事下のリンク「『プジョー508 SW ワゴン復権なるか?』すべての画像をみる」から、ほかの画像をお楽しみいただける。

こんな記事も読まれています

メルセデス・ベンツCLE 詳細データテスト 快適で上質な走りが身上 動力性能と燃費効率はほどほど
メルセデス・ベンツCLE 詳細データテスト 快適で上質な走りが身上 動力性能と燃費効率はほどほど
AUTOCAR JAPAN
WRCラリージャパンSS12恵那での車両進入事案について実行委員会が声明。被害届を提出へ
WRCラリージャパンSS12恵那での車両進入事案について実行委員会が声明。被害届を提出へ
AUTOSPORT web
2024年も記録保持中!? カローラ ロードスター…… ギネスブックに登録された「日本のクルマの世界一」【10年前の再録記事プレイバック】
2024年も記録保持中!? カローラ ロードスター…… ギネスブックに登録された「日本のクルマの世界一」【10年前の再録記事プレイバック】
ベストカーWeb
80年代バブル期に日本で人気だったMG「ミジェット」に試乗! 英国ライトウェイトスポーツの代表格はいまもビギナーにオススメです【旧車ソムリエ】
80年代バブル期に日本で人気だったMG「ミジェット」に試乗! 英国ライトウェイトスポーツの代表格はいまもビギナーにオススメです【旧車ソムリエ】
Auto Messe Web
【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP予選
【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP予選
AUTOSPORT web
角田裕毅が予選7番手「大満足。アップグレードへの理解が改善につながった」努力が報われたとチームも喜ぶ/F1第22戦
角田裕毅が予選7番手「大満足。アップグレードへの理解が改善につながった」努力が報われたとチームも喜ぶ/F1第22戦
AUTOSPORT web
勝田貴元、木にスピンヒットも間一髪「メンタル的に難しい一日。明日はタイトル獲得を最優先」/ラリージャパン デイ3
勝田貴元、木にスピンヒットも間一髪「メンタル的に難しい一日。明日はタイトル獲得を最優先」/ラリージャパン デイ3
AUTOSPORT web
クラッシュで50Gを超える衝撃を受けたコラピント。決勝レースの出場可否は再検査後に判断へ/F1第22戦
クラッシュで50Gを超える衝撃を受けたコラピント。決勝レースの出場可否は再検査後に判断へ/F1第22戦
AUTOSPORT web
胸を打つ「上質な走り」 アウディQ6 e-トロン・クワトロへ試乗 優秀なシャシーを味わえる388ps!
胸を打つ「上質な走り」 アウディQ6 e-トロン・クワトロへ試乗 優秀なシャシーを味わえる388ps!
AUTOCAR JAPAN
オーテック&ニスモ車が大集合!「AOG湘南里帰りミーティング2024」で見た「超レア車5台」と「中古車で狙いたいクルマ5台」を紹介します
オーテック&ニスモ車が大集合!「AOG湘南里帰りミーティング2024」で見た「超レア車5台」と「中古車で狙いたいクルマ5台」を紹介します
Auto Messe Web
なぜ潰れた? 名車と振り返る「消滅した自動車メーカー」 32選 後編
なぜ潰れた? 名車と振り返る「消滅した自動車メーカー」 32選 後編
AUTOCAR JAPAN
ラリージャパン3日目、SS12がキャンセル…一般車両が検問を突破しコース内へ進入、実行委員会は理解呼びかけると共に被害届を提出予定
ラリージャパン3日目、SS12がキャンセル…一般車両が検問を突破しコース内へ進入、実行委員会は理解呼びかけると共に被害届を提出予定
レスポンス
【F1第22戦予選の要点】苦戦予想を覆すアタック。ラッセルとガスリーが見せた2つのサプライズ
【F1第22戦予選の要点】苦戦予想を覆すアタック。ラッセルとガスリーが見せた2つのサプライズ
AUTOSPORT web
なぜ潰れた? 名車と振り返る「消滅した自動車メーカー」 32選 前編
なぜ潰れた? 名車と振り返る「消滅した自動車メーカー」 32選 前編
AUTOCAR JAPAN
NASCARの2024シーズン終了! 日本からスポット参戦した「Hattori Racing Enterprises」の今季の結果は…?
NASCARの2024シーズン終了! 日本からスポット参戦した「Hattori Racing Enterprises」の今季の結果は…?
Auto Messe Web
ジャガーEタイプ S1(2) スタイリングにもメカニズムにも魅了! 人生へ大きな影響を与えた1台
ジャガーEタイプ S1(2) スタイリングにもメカニズムにも魅了! 人生へ大きな影響を与えた1台
AUTOCAR JAPAN
もの凄く「絵になる」クルマ ジャガーEタイプ S1(1) そのすべてへ夢中になった15歳
もの凄く「絵になる」クルマ ジャガーEタイプ S1(1) そのすべてへ夢中になった15歳
AUTOCAR JAPAN
日本の「ペダル踏み間違い防止技術」世界のスタンダードに! 事故抑制のため国際論議を主導
日本の「ペダル踏み間違い防止技術」世界のスタンダードに! 事故抑制のため国際論議を主導
乗りものニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村