中東向けにわずか5台が限定生産された“史上最速のスーパーカー”がオークション登場 予想価格は3億円超え 15年前に登場した最高時速400キロの「スゴいブガッティ」とは

8リッターW16クワッドターボは最高出力1001馬力

2025年12月にUAE（アラブ首長国連邦）アブダビで開催されるRMサザビーズ主催のオークションに、2010年製ブガッティ「ヴェイロン16.4ノクターン」が出品される予定です。

　どんなクルマなのでしょうか。

　ブガッティ・ヴェイロン16.4ノクターンは、親しい友人への敬意を込めて設計されたモデルであり、同ブランドの輝かしい歴史の中でも特に象徴的な存在となっております。

　2009年のドバイ国際モーターショーで公開された限定トリロジーの一部として構想され、「ヴェイロン サン・ダルジャン」および「グランスポーツ ソレイユ・ド・ニュイ」と並び発表されました。この「ノクターン」は、ブガッティの創業100周年と中東における主要パートナーへの敬意を表して作られたモデルであり、同シリーズの中でももっと壮大な表現として、わずか5台のみが中東市場向けに製造されました。

　鏡面仕上げのアルミニウムと深い漆黒のパネルを組み合わせた大胆な素材構成が際立っています。

　とくに、ポリッシュ仕上げのボディラインをリアまで伸ばす亜鉛メッキ加工のサイドウインドウフレームは、ブガッティとして初採用となり、全体に伸びやかなプロポーションをもたらしています。

　ボンネットも同じくポリッシュ加工されたアルミニウムで装飾され、このコントラストをさらに強調します。特別仕上げのポリッシュアルミホイールも装着し、圧倒的な存在感を放ちます。

　インテリアでは、現代的ミニマリズムを職人技で体現しており、ブラックのナノコーティングが施されたマグネシウム製ダッシュボードは、洗練と自信を感じさせます。さらに、亜鉛メッキプラチナ仕上げのセンターコンソールが未来的な輝きをもってコックピット全体を引き締めます。

　エクステリアの華やかさに目を奪われがちですが、輝くボディの下には、同時代のスーパーカーを圧倒した8リッターW16クワッドターボエンジンが搭載されてます。

　最高出力は1001馬力を誇り、0-100km／h加速は驚異の2.5秒、最高速度は400km／hを超える性能を発揮いたします。壮麗なデザインを携えつつも、ブガッティは決して走行性能を二の次にすることはなく、「ノクターン」はその調和を象徴しています。

　本車両は、限定モデルの中でも特に価値ある1台として位置づけられます。

　新車時の意図通り中東に納車され、現在まで大切に扱われ、走行距離はカタログ記載時点でわずか4219km。車体全体にプロテクションフィルムが施工されているほか、バッテリーチャージャー、ボディカバー、スピードキー、オーナーズマニュアルおよびサービスブックなどのアクセサリーが付属します。また、2025年6月にはブガッティ・ドバイにて整備を受けています。

　この世界5台限定のスーパーカー、ブガッティ・ヴェイロン16.4ノクターンの予想落札価格は197万5000ドルから250万ドル（1USドル＝155円換算で、約3億616万円から3億8755万円）とされています。（VAGUE編集部）

Comments

[tnw]

日本では貴重な田畑埋めが横行しているが。金なんだろうな。

[cxy********]

1000馬力あってもそのパワーをフォロー出来る安全性能は無いよね？最高時速400キロで事故っても乗員は愚か車体まで無傷みたいな高性能はないよね。そういう車なら三億円出してもいいと思うけど。せいぜい三千万円が良いところなのでは？