5月20日、WRC世界ラリー選手権第4戦ポルトガルのシェイクダウンが行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのエルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)がトップタイムをマークした。
前戦クロアチアを制し選手権首位に立ったことから出走順が1番目となるチームメイト、セバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)の願いは届かず好天に恵まれたポルトガル。同国北部ポルト近郊の都市マトジニョスを拠点に行われるラリーは20日、全長4.60kmの“パレデス”で競技前最後のセッティングや車両の確認などを行うシェイクダウンが行われた。
前戦SS1でリタイアのロバンペラ「自分に合っているラリーだと思う」/2021WRC第4戦ポルトガル 事前コメント
その1走目では、今戦開始前にレッドブルとアスリート契約を結んだことが発表された勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)が全体ベストとなる3分08秒03を記録してみせる。しかしこのタイムはカッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC)の2走目で破られ、その後ヒュンダイのオット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC)が3分06秒1をマークしてトップに躍り出た。
約半数の選手たちが3回の走行でシェイクダウンを完了させるなか、前戦惜しくも勝利を逃し2位となったエバンスが最後にタイムを伸ばし、唯一3分6秒を切る3分05秒9を記録。このタイムがシェイクダウンの全体ベストタイムとなっている。
2番手はタナク、3番手にカッレが続き、3走目に3分06秒7をマークした勝田が4番手に。5番手の王者オジエまでがトップから1秒以内に入った。
6番手以下はガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)、ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)、ダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)、ピエール・ルイ・ルーベ(ヒュンダイi20クーペWRC)と続き、WRカーで初のグラベルラリーに挑むアドリアン・フルモー(フォード・フィエスタWRC)が10番手となっている。
2番手タイムを記録したタナクは、ここ数日は晴れていたものの、その前に降った雨の影響で路面はまだ乾ききっていない、と語った。
「(コースの)掃除はそれほど大変ではないようだ」とタナク。
「路面がかなり湿っているため、(完全なドライよりも走り方は)もう少し素直なものになるだろう。道路がどれだけもつかは分からない。最近は雨が多かったから、かなり荒れるかもしれない」
グリーンスミスは電気系トラブルに見舞われた。彼のフォード・フィエスタWRCはステージに向かうリエゾン(移動区間)で立ち往生してしまい、トラックに載せられてサービスパークに戻されている。
その後、Mスポーツのメカニックが修理が行い無事に出走を果たしたグリーンスミスは、オジエから0.3秒遅れの6番手タイムをマークした。
■2021年WRC第4戦ポルトガル シェイクダウン結果
Pos.No.DriverMachineGap133E.エバンストヨタ・ヤリスWRC3'05.928O.タナクヒュンダイi20クーペWRC+0.2369K.ロバンペラトヨタ・ヤリスWRC+0.3418勝田貴元トヨタ・ヤリスWRC+0.851S.オジエトヨタ・ヤリスWRC+0.9644G.グリーンスミスフォード・フィエスタWRC+1.2711T.ヌービルヒュンダイi20クーペWRC+1.586D.ソルドヒュンダイi20クーペWRC+1.797P-L.ルーベヒュンダイi20クーペWRC+2.41016A.フルモーフォード・フィエスタWRC+2.5
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