軽自動車の背が高くなったのはココ30年くらいの話。そのキッカケとなったモデルがスズキの代名詞的なモデルであるワゴンRなのだ。ワゴンRが軽自動車にもたらした大きな影響を振り返ってみよう。
文:西川 彰吾/写真:ベストカー編集部
ワゴンRは軽自動車の革命児だった!?!? 限られた寸法の中で歴史を変えた発明とは??
◼︎ワゴンRは何がすごかったの?? 今の軽自動車につながる設計思想とは!?!?
初代ワゴンR
軽自動車という乗り物は寸法が決められている。全長3400mm以下、全幅1480mm以下、全高2000mm以下だ。これらの寸法を一つでも超えると普通車となり、税制面の優遇が受けることができなくなってしまう。
最近のクルマが大きくなったという話題で、5ナンバー(小型自動車)を例に出すことが多いが、5ナンバー車は全長4700mm、全幅1700mmという寸法だ(全高は同じ)。それだけに軽自動車は以下にサイズの制限を受けて作られているかが分かるだろう。
1993年にワゴンRは登場した訳だが、この時はまだ軽自動車が以前の規格で全幅は1400mmと限られていた。全長と全幅はこの寸法いっぱいいっぱいで各メーカーは軽自動車を開発していた。しかし、スズキはまだ活用が少なかった縦のスペースに目を付けたのだ。全高を高くして室内空間を確保する手法をスズキは採用した。
◼︎ターゲットは男性!? 乗用車ライクに乗れる軽自動車!!
こうして1993年に誕生したのがワゴンRである。全高1640mmという高さは、これまでの軽自動車にはなかったものであった。これにより高い乗降性と大人4人が座れる広い室内空間を実現していたのだ。
このワゴンRは爆発的なヒットを記録し、軽自動車では初めて「’93-’94 RJCニュー カー オブ ザ イヤー」を受賞した訳だが、スズキは当初やや保守的な体制でチャレンジしたモデルであった。
これまでにない全高を持つモデルが市場に受け入れられるか不安であったのだ。そこでスズキはセルボを中心に徹底した部品の共用化を実施、その割合は何と70%だ。また、5000台という少な目な月販目標台数にも、ワゴンRは保守的なチャレンジであったことが表れている。
しかし、ワゴンRは大ヒットモデルとなり、寸法的な制約がある軽自動車で全高を高く取って大きな室内空間を確保するという手法は一つのトレンドどころか定番となった。ダイハツのムーヴやホンダのライフがその最たる例だ。
また、今では高い全高とスライドドアを有するモデルも多いが、全高を高く取るというアイデアを採用したワゴンRが無ければ、今日の軽自動車の姿形は無かったかもしれない。ワゴンRは現代で多くの軽自動車が採用している「軽トールワゴン」というジャンルを確立したモデルなのだ。
◼︎広い室内とフラットな床面が魅力的な快適に乗れる軽自動車
車名が決まりかけていた時、鈴木修会長の「アルトもあるけどワゴンもあ~る」のひと言がきっかけで車名はワゴンRとなったのは有名な話
また、ワゴンRが根付かせた部分としてはもう一つ特出すべきポイントがある。それは「男性が軽自動車に乗る」ということだ。それまでの軽自動車と言えばどこか女性の乗り物という世間の認知があった。
しかし、ワゴンRは男性が乗っても広い室内とした室内空間があるのはもちろん、男性の趣向にもマッチするようにデザインされたのだ。
そのような背景もあってか、当初のユーザーはなんと8割近くが男性だった。確かに、初代ワゴンRのカタログを見ても、女性が全面的に登場している写真はない。このようなポイントからも男性ユーザーを意識していたことが読み取れる。
全高を高くして室内空間を広く取る、男性ユーザーもターゲットとする。このような今では当たり前のことをワゴンRは30年前にカタチにした。現代の軽自動車のスタンダードを作り上げた1台なのだ。
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この記者、大丈夫か???
素人?