EV(電気自動車)が幅を利かせつつある昨今だが、インフラが整っていない人には宝の持ち腐れになる可能性も……。ならば、まずはHV(ハイブリッド車)の購入を検討してみては? ここでは5台の入門車を紹介しよう。
文/FK、写真/スズキ、トヨタ、ホンダ、マツダ
コスパ重視ならアルトかヤリスクロス!? ガソリン車を卒業したい人のためのハイブリッド入門車5選
■コスパ重視ならお手頃価格と充実の安全装備が魅力のスズキ・アルトで決まり!
“気軽”、“安心”、“愛着”をコンセプトとしたベーシックなスタイルによって、誰もが気軽に安心して乗れる親しみやすいデザインが採用された現行アルト
最廉価HVモデルの車両本体価格が約110万円(2WD・CVT)のアルトは、財布にやさしいHV入門車としてお薦めしたい軽自動車の代表格。
2021年12月に発売された現行のアルトは、低速から中・高速までの実用速度域で優れた燃費性能と軽快な走りを実現するR06D型エンジンにISG(モーター機能付発電機)と専用リチウムイオンバッテリーを組み合わせたスズキ独自のマイルドハイブリッドシステムを搭載。
WLTCモード燃費で軽自動車トップの27.7km/Lを達成。
加えて、軽自動車初の2030年度燃費基準95%達成により、エコカー減税(重量税)も免税という特典もうれしいところだ。
それでいて、スズキの予防安全技術であるスズキ セーフティ サポートを全車に標準装備するという太っ腹のスペックも見逃せない。
夜間の歩行者も検知するステレオカメラ方式の衝突被害軽減ブレーキをはじめ、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能、ハイビームアシスト、後退時ブレーキサポート、後方誤発進抑制機能など機能も盛りだくさんなのだ。
また、優れたボディ剛性と防音・防振対策によって快適な乗り心地と静粛性を実現しているところも特筆に値する。
剛性、衝突性能、走行性能などに優れ、軽量化にも貢献するプラットフォーム“HEARTECT”は秀逸。
他にも、バックドア・センターピラー・サイドドアでそれぞれ環状構造を形成する“環状骨格構造”、こもり音や雨音を低減するべくボディのルーフパネルとルーフメンバーの接合部に施した“高減衰マスチックシーラー”を採用するなど、「これぞイマドキの軽自動車」といった充実ぶりに驚くばかりだ。
■一度体験したらやめられない? 走りも楽しいホンダ・フィットのe:HEV
発売当初はライフスタイルやライフステージに合わせて選択可能なBASIC、HOME、NESS、CROSSTAR、LUXEの5つのタイプを展開していたフィット。写真はデザインと快適性を備えた“HOME”
2020年2月にフルモデルチェンジが行われた現行フィット。
フィットにハイブリッドモデルが登場したのは2010年8月に行われた2代目モデルのマイナーチェンジ時だったが、当時は1.3リッター i-VTECエンジンに軽量コンパクトなIMA(インテグレーテッド・モーター・アシスト)を組み合わせたハイブリッドシステムが採用されていた。
いっぽう、現行モデルで採用したハイブリッドシステムは、ホンダの新たなテクノロジーを数多く採用することによって圧倒的な低燃費と新たな走りの楽しさを実現した“e:HEV”。
低速から高速までの全域でモーターで駆動し、高速クルージング時ではエンジンのみで駆動を行うe:HEVは高い環境性能を実現するだけでなく、エンジンだけのシステムだけでは成し得なかった高出力モーターによる軽快な加速やレスポンスといったe:HEVならではの走りの楽しさも実現しているのだ。
そんなフィットのe:HEVは2022年10月に行われたマイナーチェンジでモーターの最高出力を向上。
低速域でアクセルを踏み込んだ瞬間から電気自動車のように力強くスムーズに走り出し、気持ち良く伸びる加速感を提供するべく、モーター最高出力が従来モデルから10kW(14ps)プラスとなる90kW(123ps)へと進化を果たしている。
では、その燃費はといえば……数多あるe:HEV搭載モデルのうち、最も低価格(車両本体価格203万8300円)で販売されている“e:HEV BASIC”(FF)で30.2km/L(WLTCモード燃費)と抜群!
加えて、進化した安全運転支援システムであるHonda SENSINGも全タイプに標準装備されており、ファーストカーとしても必要十分なパッケージといえる。
■SUVが欲しけりゃコスパ抜群のトヨタ・ヤリス クロスが賢い選択
“Robust & Minimalist”の思想と“ENERGETIC SMART”のデザインキーワードのもとにアクティブで洗練されたバランスの良いプロポーションを追求したヤリス クロス
史上空前のアウトドアブームも追い風となり、各メーカーがこぞってリリースしているSUVだが、ここで推したいSUVはヤリス クロスのハイブリッドモデル(車両本体価格228万4000円~293万6000円)だ。
ヤリスシリーズの“軽快な走り”、“先進の安全・安心技術”、“低燃費”を受け継ぎつつ、これからの時代に求められるコンパクトSUVの新たな価値を追求するべく開発されたヤリス クロス。
ヤリスがもつ凝縮感に加えて、SUVならではの力強さや存在感を表現した洗練されたプロポーションやユーティリティ性にこだわり抜いた室内空間とゆとりあふれる荷室空間はコンパクトSUVであることを忘れさせるほどだ。
もちろん、今回のお題である“ハイブリッド”に関しても30.8km/L(Xグレードの2WDモデル)というクラス世界トップレベルの燃費性能を実現した1.5リッターのハイブリッドシステムを採用。
走行性能においてもいっさいの手抜きがなく、システム出力とアクセル操作に対するレスポンスの向上を実現したことでいつまでも走っていたいと感じるほどの爽快な走りを実現するとともに、サスペンションの一新によって軽快なハンドリングと上質な乗り心地も両立している。
また、4WDモデルには雪道などで安心な走りを約束するE-Four(電気式4WDシステム)をトヨタのコンパクトSUVで初設定するなど機能も充実。
2022年7月の一部改良では走りを追求したGR SPORTを新たに設定、専用の剛性アップパーツやサスペンションに加え、電動パワーステアリング制御やパワートレーン制御にも改良を加えることで“GR”の走り味を実現している。
それでいて、GR SPORTのハイブリッド車はバーゲンプライスともいえる車両本体価格275万円なのだから人気が出るのもナットク!
■すべてが平均点以上のトヨタ・シエンタは日本の道路事情にもジャストフィット!
広い室内空間と取り回しの良さを具現化したエクステリアデザインがひと際目を惹くシエンタ。コーナー部を丸くしてコンパクトに見せるシカクマルシルエットも大きな特徴だ
扱いやすい5ナンバーサイズは先代モデルから受け継ぎつつ2列目シートの居住性を向上させた使い勝手の良さに、欧州車テイストの洗練されたエクステリアデザインが相まって発売直後から話題となった通算3代目の現行シエンタ。
安全・安心でかつ快適・便利な先進装備がいっそう充実した3代目は、最新の予防安全パッケージであるトヨタセーフティセンスを全車に標準装備。対応する事故形態を拡大し、より安心なドライブもサポートしている。
もちろん、燃費の良さも特筆すべきポイントで1.5リッターのダイナミックフォースエンジン(M15A-FXE)を採用したシリーズパラレルハイブリッドシステムはクラストップレベルのWLTCモード走行燃費28.8km/L(Xグレードの2WDモデル)を達成。
また、スイッチひとつで気分や状況に応じた走りが選べるドライブモードも搭載。
アクセル操作に対する駆動力を穏やかにすると同時に暖房や冷房の利き具合を抑えて燃費のさらなる向上を実現する“エコモード”とアクセル操作に対するレスポンスが鋭く、坂道やワインディングロードなどでより俊敏な走りが楽しめる“パワーモード”はガソリンエンジン車にも採用されている。
しかし、ハイブリッドモデルでは早朝や深夜などエンジン音が気になる時や排出ガスを抑えたいときに便利なモーターのみで静かに走行可能な“EVドライブモード”も追加されている。
このような内容に加えて、さまざまなシーンで気兼ねなく使えるツール感溢れるエクステリアデザイン、使う楽しさを拡げて心地よい室内空間を演出するインテリアデザインなど、まさに隙のないつくりといえるミニバンなだけに売れない理由が見当たらない。
■ハイブリッドの恩恵だけに留まらないのがマツダ3の大きな魅力
“Car as Art”(アートとしてのクルマ)というマツダデザインの哲学を追求するべく、世界各国で高い評価を受けている魂動デザインをさらに深化させたマツダ3
デビュー当初は独自の燃焼方式であるSPCCIを実用化した世界初の内燃機関“SKYACTIV-X”の採用が大きな注目を集めたマツダ3。
現在は独自のマイルドハイブリッドシステムと組み合わせたe-SKYACTIV Xに進化を果たしているが、正直な話、HV入門車というには少々値が張る314万9300円~という車両本体価格はおいそれと買える代物ではないかもしれない……。
しかし、マツダ3にはe-SKYACTIV G 2.0という、もう1種類のハイブリッドシステムを採用したモデルが設定されており、車両本体価格も259万3800円~と比較的リーズナブルな値付けが行われている。
2022年8月の一部商品改良で、それまで採用していた直噴ガソリンエンジンのSKYACTIV-G 2.0からe-SKYACTIV G 2.0に変更したマツダ3。
独自のマイルドハイブリッドシステムであるM ハイブリッドを組み合わせたe-SKYACTIV G 2.0は減速エネルギー回生の活用による環境性能の向上はもとより、モーターによるエンジンアシストで始動時や発進時により静かで上質な加速を実現。
電動化技術によって環境性能と走る歓びをさらに進化させたことがポイントとなったいっぽうで、燃費も従来モデルに比べて約0.6km/L(WLTCモード燃料)の改善が図られた。
マツダ3ならではの独創的なライフスタイルを予感させるエクステリアや要素を削ぎ落した水平基調のシンプルな造形によって美しさ・上質感・運転に集中できる心地良い空間を実現したインテリアも魅力のひとつ。
さらにはあらゆるシーンで使いやすい収納スペース&荷室空間といった付加価値も魅力なだけに、HV入門車として検討するのに十分値する一台といえるだろう。
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みんなのコメント
燃費はともかく、運転感覚はハイブリッド車よりガソリン車に近いけど。