F1は2024年から自動レインライトシステムの導入を目指しており、最終戦アブダビGPでは金曜日のフリー走行1回目の後にテストが実施されることとなった。
FIAはウエットコンディションでの視認性の悪さを受けて、レインライトが必要とされるコンディションとなった時に、自動でリヤの赤いレインライトを点灯させる新しいソフトウェアを開発した。
■FIA、F1マシンのウエット対策を諦めず。次回テストでは大型ホイールカバーをテストへ
これにより、FIAのレースコントロールが降雨によってコースコンディションが“ローグリップ”となったと判断すると、すぐにソフトウェアが各車のレインライトを点灯させることができる。
これまでレインライトはドライバーが各自手動で点灯させる必要があったため、コンディションが悪化してもレインライトが点灯しないリスクがあった。
アブダビGPに先駆けてF1レースディレクターのニールス・ウィティヒは、イベントノートの中で、FP1終了後にはソフトウェアの導入が成功したかどうかのショートテストが実施される旨をチームに伝えた。
ウィティヒはレインライトのテストについて次のように手順を説明した。
「全車がチェッカーフラッグを受けた後、ダブルイエローセクターとローグリップが提示される。約20秒後にローグリップの表示が消える。さらに10秒後にバーチャル・セーフティカー(VSC)が作動する。約20秒後、VSCの表示は消える」
導入したソフトウェアが問題なく機能するかどうかをFIAが判断するには、この短いテストで十分だろう。このテストが成功すれば、来年から本格的にレインライトの自動化が実施される可能性が高い。
自動レインライトシステムの導入に向けた動きは、ウエットコンディション時のドライバーの視界を改善しようとするFIAの幅広い取り組みの一環だ。
2022年に現行のグラウンドエフェクト規則がF1に導入されて以降、ディフューザーから巻き上げられる水しぶきの量は増え、強い雨の中では水煙と化してドライバーの視界を奪ってしまうのだ。
FIAはこうした状況を改善すべく、今年7月に水しぶきを抑えるホイールアーチのテストを行なったが、その時点では十分な効果を発揮しなかった。
今年初め、FIAのスポーツ担当副会長を務めるロバート・リードは、ウエットコンディションでの視界問題について次のように語った。
「F1の新しい空力特性には課題があり、我々はそれを解決しようとしている」
「水しぶきを減らし、視界を改善するためにできることなら何でも取り組んでいる」
「今のところ具体的な解決策はない。しかしF1で見られたように、いくつかの解決策に向けた最初の学習ステップがあった」
「批判があったのは知っているし、失敗だったと書かれているのも読んだ。しかし、どんな状況でもトライしなければならない。それこそが我々がやったことだ」
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