現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 使い勝手が悪くてもカッコイイ! ユニークすぎるSUV5選

ここから本文です

使い勝手が悪くてもカッコイイ! ユニークすぎるSUV5選

掲載 更新 7
使い勝手が悪くてもカッコイイ! ユニークすぎるSUV5選

■RVブームの頃は意外とあった2ドアのSUV

 1980年代から1990年代の頃は、コンパクトカーでは2ドア(3ドア)が主流でした。また2ドアクーペや3ドアハッチバックも数多く販売され、若い世代から高い人気を誇っていました。

日産新型「ムラーノ」発表! 特徴的な顔をスタイリッシュにガラリと一新

 しかし、2ドアでは後席へのアクセスが面倒なため、いまではコンパクトカーは4ドア(5ドア)が一般的で、2ドアクーペにいたっては絶滅危惧種となっています。

 一方、かつてはロングボディのSUVでも2ドアのモデルが存在。そこで、SUVなのに2ドアだったモデルを5車種ピックアップして紹介します。

●日産「テラノ」

 1986年、日産は「ダットサントラック」をベースにしたクロスカントリー4WD車の初代「テラノ」を発売。

 当時、トラックのラダーフレームにステーションワゴンタイプのボディを架装して、SUVに仕立てる手法は一般的で、日産以外でもトヨタやいすゞ、三菱なども同様の手法でSUVを開発していました。

 初代テラノは発売当初は2ドアのみで販売され、使い勝手は良いとはいえませんでしたが、アメリカのSUVをイメージさせる優れたデザインが評価され、折しも「RVブーム」「スキーブーム」が始まろうとしていた時代背景もあり、ヒット作となります。

 搭載されたエンジンは2.7リッター直列4気筒OHVディーゼルエンジンのみで、1987年には3リッターV型6気筒ガソリンエンジン搭載車を追加ラインナップ。

 また、クロスカントリー4WD車としては珍しかった4速AT車を設定するなど、イージードライブを求めるユーザーを獲得しました。

 その後、やはり使い勝手に優れた4ドア化のリクエストが高まり、1989年にテラノは4ドアモデルを発売。

 テラノの4ドア車はリアドアハンドルを目立たないよう配置することで、現代に続く2ドアにも見えるデザインをいち早く採用したモデルでした。

●トヨタ「ハイラックスサーフ」

 もうすぐ新型が登場すると予想されるトヨタのピックアップトラック「ハイラックス」は、RVブームの頃にも存在し、なかでも5人乗り4ドアの「ダブルキャブ」が人気でした。

 このハイラックスをベースにFRP製キャノピーを取り付け、ステーションワゴンタイプに仕立てたモデルが、1984年に発売された初代「ハイラックスサーフ」です。

 2ドアワゴンのスタイリッシュでアメリカナイズされたデザインと、ピックアップトラックよりも日常での使い勝手に優れていたこともあり、アウトドアレジャーを楽しむユーザーを中心に人気となります。

 初代ハイラックスサーフは、4ナンバー登録のライトバンとしてデビュー。ハイラックス4WDと同じ4輪リーフリジッド式サスペンションを採用し、悪路走破性や信頼性は高かったのですが、乗り心地は良いとはいえませんでした。

 そのため、1985年のマイナーチェンジでフロントサスペンションの形式を変更し、乗り心地を改善することで、街乗りや高速走行にも幅広く対応。

 搭載されたエンジンは2リッター直列4気筒ガソリンと2.4リッター直列4気筒ディーゼルを設定し、後にディーゼルターボが加わりました。

 1986年には5ナンバーの乗用車モデルを追加したことでユーザー層を拡大し、RVブームでは前出のテラノと人気を二分しました。

●ホンダ「HR-V」

 1998年にデビューしたホンダ「HR-V」は、コンパクトカーの「ロゴ」のシャシをベースに仕立てられたクロスオーバーSUVです。

 1995年に「ライトクロカン」としてデビューし、高い人気を誇っていた「CR-V」よりもコンパクトなサイズとされ、よりSUVの敷居を下げたのがHR?Vでした。

 ステーションワゴンタイプの2ドアボディに大径タイヤを装着し、外観は伸びやかなサイドビューとキャビンが低くデザインされたスタイリッシュなフォルムとなっています。

 搭載されたエンジンは最高出力125馬力を発揮する1.6リッター直列4気筒VTECと、通常のシリンダーヘッドで105馬力を発揮する1.6リッターの2種類の仕様を設定。駆動方式はスタンバイ式の4WDのみです。

 当時は斬新なスタイルで話題となったHR-Vでしたが、やはり2ドアのみだったことと特徴的なフロントマスクは好みが分かれ、CR-Vほどはヒットしませんでした。

 そこで、1999年には4ドアモデルが追加され使い勝手を向上。2001年にはVTECエンジンの2WDモデルを追加するなど、バリエーションを増やしましたが、2003年には2ドアモデルの販売を終了し、2005年には4ドアモデルも生産終了となりました。

 実質的な後継車は2013年に発売された「ヴェゼル」で、海外ではHR-Vの名で販売されています。

■特殊なボディを採用した2タイプのSUVとは

●日産「ムラーノ クロスカブリオレ」

 日産の大型SUV「ムラーノ」は2002年にデビュー。同時期に大型クロスカントリー4WD車の「サファリ」がありましたが、ムラーノは舗装路の走行に特化したクロスオーバーSUVというコンセプトでした。

 2015年には2代目をもって国内販売を終了していますが、北米では現在も3代目が継続して販売されています。

 このムラーノの派生車として2011年に登場したのが「ムラーノ クロスカブリオレ」です。

 クロスカブリオレのベースは2代目ムラーノで、ルーフ部分を撤去して油圧で開閉するソフトトップを装着し、サイドパネルを2ドア化してハッチバックをトランクに作り変えられ、開放感あふれる世界初のオープンクロスオーバーSUVに仕立てられていました。

 しかし、オープンカー大国のアメリカでも、商業的にはそれほど成功したとはいえず、2015年に3代目ムラーノの発売とともに、クロスカブリオレは廃止されてしまいました。

 なお、少量ですがクロスカブリオレは日本に並行輸入されていました。また、横浜市にある日産本社ギャラリーに展示していたこともあったので、実車を見たという人は多いのではないでしょうか。

●トヨタ「ランドクルーザー70 トゥループキャリア」

 現在も日本を代表するクロスカントリー4WD車として君臨するトヨタ「ランドクルーザー」は、大きく分けて「ヘビーデューティー」「ライトデューティー」「ステーションワゴン」の3つに分類されています。

 現行モデルでは「ランドクルーザー200」がステーションワゴン、「ランドクルーザープラド」がライトデューティー、そしてヘビーデューティーが「ランドクルーザー70」です。

 ランドクルーザー70の系譜は1984年にはじまり、高い悪路走破性と耐久性が評価され、現在も大きく構造を変えないまま中東やオーストラリア、アフリカなどで販売しているロングセラーなモデルとなっています。

 仕向け地ごとにエンジンや装備が異なるさまざまな仕様が存在しており、ボディタイプのバリエーションも多く、日本でもワゴン(商用バン登録)とピックアップトラック(ダブルキャブ)が、2014年に期間限定で販売されて話題となりました。

 さらに、とくにユニークなボディタイプとして「トゥループキャリア」というモデルが存在。

 トゥループキャリアは元々「兵士を運ぶクルマ」の意味で、ステーションワゴンタイプの2ドアボディに、バックドアは観音開きとなっており、スタンダードモデルではリアにバスのような横向きシートが向かい合わせで装備。

 また、荷室部分はさまざまなアレンジができる仕様となっており、通常のシートへの換装や、すべて荷室にすることもでき、まさに働くクルマとして世界各地で活躍しています。

※ ※ ※

 スズキ「ジムニー」やジープ「ラングラー」、もうすぐ発売されるフォード新型「ブロンコ」、海外向けのランドクルーザープラドとランドクルーザー70、日産「パトロール」など、ショートボディのモデルならいまも2ドアSUVは数多く存在します。

 また、かつても、いすゞ「ビッグホーン」や、ランドローバー初代「レンジローバー」に2ドアモデルがありました。

 ジムニーは例外ですが、現在、日本では2ドアSUVの需要はほとんどありません。一方、海外では廉価グレードという面もあって、いまも意外と需要があるようです。

こんな記事も読まれています

眩しすぎだぜどうにかしろ! 夜間の点灯は[ハイビーム]が基本ってマジか! ロービームだと捕まるってほんと?
眩しすぎだぜどうにかしろ! 夜間の点灯は[ハイビーム]が基本ってマジか! ロービームだと捕まるってほんと?
ベストカーWeb
カリフォルニア「最初の街」かつ「最後の街」のニードルスは、警官のノリの軽さも西海岸スタイルでした【ルート66旅_51】
カリフォルニア「最初の街」かつ「最後の街」のニードルスは、警官のノリの軽さも西海岸スタイルでした【ルート66旅_51】
Auto Messe Web
ポルシェが両クラスで最速。ロッテラー組6号車、初日に続きFP3でもトップタイム/WECスパ
ポルシェが両クラスで最速。ロッテラー組6号車、初日に続きFP3でもトップタイム/WECスパ
AUTOSPORT web
最後尾から大逆転! キャシディが今季2勝目をマーク|フォーミュラE第9戦ベルリンE-Prix
最後尾から大逆転! キャシディが今季2勝目をマーク|フォーミュラE第9戦ベルリンE-Prix
motorsport.com 日本版
期待どおり!「熟成」ワゴン 新型フォルクスワーゲン・パサートへ試乗 巨大モニターは必要?
期待どおり!「熟成」ワゴン 新型フォルクスワーゲン・パサートへ試乗 巨大モニターは必要?
AUTOCAR JAPAN
マルティン、完璧ポール・トゥ・ウィンでスプリント3勝目! 驚異11ポジションアップでマルケス2位|MotoGPフランスGP
マルティン、完璧ポール・トゥ・ウィンでスプリント3勝目! 驚異11ポジションアップでマルケス2位|MotoGPフランスGP
motorsport.com 日本版
キック・ザウバー離脱の可能性高まるボッタスに、ウイリアムズとハースが関心
キック・ザウバー離脱の可能性高まるボッタスに、ウイリアムズとハースが関心
AUTOSPORT web
トヨタ新型「ハリアー」!? めちゃ”精悍デザイン”で超カッコよく!? ワイド&ローな大胆予想したCG「2025 VENZA」に反響も
トヨタ新型「ハリアー」!? めちゃ”精悍デザイン”で超カッコよく!? ワイド&ローな大胆予想したCG「2025 VENZA」に反響も
くるまのニュース
国産旧車からBMW「1シリーズ」に乗り換え…5ドア2シーターで「憧れていたシルキー6で最速のE87を目指したいです」
国産旧車からBMW「1シリーズ」に乗り換え…5ドア2シーターで「憧れていたシルキー6で最速のE87を目指したいです」
Auto Messe Web
5月18・19日にFIMトライアル世界選手権がモビリティリゾートもてぎで開幕。Enjoy Hondaなどイベントも盛りだくさん
5月18・19日にFIMトライアル世界選手権がモビリティリゾートもてぎで開幕。Enjoy Hondaなどイベントも盛りだくさん
AUTOSPORT web
【オンライン150台限定発売】 アウディA1スポーツバック・アーバン・シック・エディション
【オンライン150台限定発売】 アウディA1スポーツバック・アーバン・シック・エディション
AUTOCAR JAPAN
Moto2フランス予選|アロン・カネットがポールポジション獲得。小椋は不完全燃焼17番手
Moto2フランス予選|アロン・カネットがポールポジション獲得。小椋は不完全燃焼17番手
motorsport.com 日本版
トーヨータイヤが小型EVトラック専用スタッドレスタイヤ『NANOENERGY M951 EV』を発表
トーヨータイヤが小型EVトラック専用スタッドレスタイヤ『NANOENERGY M951 EV』を発表
レスポンス
出力大幅アップ! ブリッツから『ジムニー』MT用・専用ECU付きボルトオンターボシステムが登場
出力大幅アップ! ブリッツから『ジムニー』MT用・専用ECU付きボルトオンターボシステムが登場
レスポンス
鉄仮面な“BMWグリル”付き「バイク」実車公開! 美しすぎるシルバーボディがたまらない! MOTOR FORCEの「R100/7」とは
鉄仮面な“BMWグリル”付き「バイク」実車公開! 美しすぎるシルバーボディがたまらない! MOTOR FORCEの「R100/7」とは
くるまのニュース
【スタッフ通信】プレミアムSUV 2台でGO!!
【スタッフ通信】プレミアムSUV 2台でGO!!
Auto Prove
いま大型トラックは小径タイヤが人気! どんどん大径化する乗用車とは真逆のトレンドなワケ?
いま大型トラックは小径タイヤが人気! どんどん大径化する乗用車とは真逆のトレンドなワケ?
WEB CARTOP
グーマガ 今週のダイジェスト【5/4~5/10】GW中のスクープ、見逃してませんか?
グーマガ 今週のダイジェスト【5/4~5/10】GW中のスクープ、見逃してませんか?
グーネット

みんなのコメント

7件
  • 『いすゞ・ビークロス』が無い段階で、この記事が「やっつけ仕事」だと分かる。
  • すごいよね、この記事。ビークロスを載せない段階で、記事の意味ないでしょ。
    で、たまたま「いすゞ」の存在を忘れてしまったのかと思ったら、ちゃんとビッグホーンは載ってるんだよね。
    もう、ライターさんの見識のなさが露呈したわけだから、仕事辞めて実家に帰られたら?
    あっ、でもコロナで帰れないか・・・
    (そうそう、コロナってトヨタの車にもあったんですよ。「くるまのニュース」の編集者の方、そのこと知ってらっしゃるかな?!)


※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

249.9350.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

59.8680.0万円

中古車を検索
ハイラックスサーフの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

249.9350.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

59.8680.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村