メルセデスのルイス・ハミルトンは、チームメイトのバルテリ・ボッタスに進路を譲られる形で、今年のロシアGPを勝利した。この勝利によりハミルトンは、タイトル争いのライバルであるセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)に対して、50ポイントという圧倒的優位なリードを手にすることとなった。
この議論の余地のない動きによって勝ったハミルトンは、レース後に喜びを抑える形となった。そして、レース前のミーティングやレース中の無線でも、ボッタスに勝利を譲らせることを求めていなかったという。
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「チームの命令が明らかにあった」
ハミルトンはレース後にそう語った。
「レース前には、何が起きるかということについて議論が行われた。そしてバルテリに対して、それが僕が求めたものではないと説明した」
「僕らがそれをするのは正しいことだと、チームが感じていた。非常に厄介な立場にある」
チームオーダーが発令された段階では、まだタイヤ交換を行っていなかったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に、ボッタスが詰まってしまう状態だった。ハミルトンはその後ろに接近してペースを上げることができず、さらに後方からはベッテルも迫ってきていた。そのためハミルトンは、「もっと速く走りたい」と無線で語った。
「チームは無線で、バルテリが僕を先に行かせてくれると伝えてきた。でも、それは僕が望んだモノではなかった」
「僕はただ、『彼にスピードアップして欲しい』と言ったんだ。なぜなら、セバスチャンが非常に近いところにいたから。それは、かなり近かった」
「その瞬間、ターン13で彼を抜くのは、良い気分じゃなかった。そして最終的に何が計画されているのかが分からなかった」
「何かニュースがもたらされるのを待っていた。しかしチームはそのままレースを終わらせたいと思っていた。彼らは決断し、そのまま終わりたいと僕に確認した」
ボッタスは、メルセデスがそのチームオーダーを発令した理由については理解しているものの、個人的には受け入れるのが難しかったという。そしてポジションを戻すことになるとは、決して考えていなかったという。
ハミルトンがポジションを最後までキープすると思っていたかどうかと尋ねたところ、ボッタスは次のように語った。
「そう考えることはできた。明らかにルイスは、ドライバーズチャンピオンシップを目指して戦っている。でも、僕はそうじゃない」
「最終的にフィニッシュした形は、コンストラクターズチャンピオンシップにおいては違いはない。だから、僕はそれ(ポジションを戻すこと)を期待していた」
ボッタスの行動により、ハミルトンはロシアでの勝利を手にした。そのためシーズン後半には、ハミルトンが勝利を譲り返すということも考えられる。しかしボッタスは、そのような勝利を喜んで受け入れることはないと語った。
「いや、僕はそのためにレースをした方が楽しいと思う」
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