■R35 GT-Rが遂に最終型へ 次期モデルはハイブリッドか?
日産のフラッグスポーツモデルの「GT-R(R35)」が2025年モデルを最後に生産終了が発表されました。
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期待が高まる次期モデルですが、どのようなクルマとして登場するのでしょうか。
日産が世界に誇れるスポーツカーとして開発し、多くの人に愛され続けてきたのが、2007年に誕生したR35。
パフォーマンスはいまでもトップレベルですが、基本設計の古さや環境規制を満たすことが難しくなったこともあり、R35は2025年モデルで生産終了となります。
GT-Rは、「スカイライン」の高性能モデルとして1969年に誕生した「スカイラインGT-R(PGC10)」として登場。圧倒的パフォーマンスを誇り、常に高い性能と人気を誇ります。
その後歴史を重ね、1989年には第2世代となる「スカイラインGT-R(通称R32)」が登場
当時の日本における自主規制である最高出力280psと電子制御でトルク配分が可能な「アテーサE-TS」を搭載。レースシーンでも常勝を達成することで多く販売台数を記録しました。
その後もR33やR34とモデルチェンジを繰り返しますが、排ガス規制をクリアできないこともあって、一旦GT-Rの幕を閉じます。
そして2007年に現行モデルのR35が登場。このモデルではそれまでのスカイラインの名前を廃し、GT-Rとして独立したモデルとして誕生します。
R35は、丸形テールランプとアテーサE-TSこそ継承されるもののパワートレインはR34の2.6リッターから3.8リッターまでに拡大。これまで続いてきた直列6気筒からV型6気筒に変更されるなど、R32から続いてきた第2世代とは大きく異なるものになりました。
また、代々続いたマニュアルトランスミッションも廃止されています。代わりにクラッチペダルレスの6段デュアルクラッチトランスミッションとなり、20インチのランフラットタイヤに伝達されます。
R32からR34の第2世代は1989年から2002年の13年続きましたが、現行モデルであるR35は単一モデルで実に14年ものロングライフを誇ります。
しかし、これまでのGT-R同様、年数が経過するごとに着実な進化を遂げていきました。
R35の発売当初の最高出力は480psからスタートしますが、2009年には485ps、2012年には550psを発生し、2025年の最終モデルは570psにまで達します。
このように改良を重ね続け、17年の歴史で幕を閉じることになったR35ですが、次期モデルについてどのような形で登場するのか期待が高まっています。
そのなかでも関東圏の日産販売店担当者は、次期型GT-Rについて次のように話します。
「GT-Rの現行モデルは既に販売終了しているため、次期型に期待する声もいくつか聞いております。
『次期型が出るとしたら、より良い走行性能でないと満足できない』という期待や『環境に配慮したハイブリッドカーなら良いんじゃないか』という声が寄せられています」
また、関西圏の日産販売店担当者は、次期型GT-Rについて次のように話します。
「次期型については、環境にどの程度配慮しているか気にされているお客様が多い印象です。
『ハイブリッドもEVも有り得るけど、走りの幅があるからハイブリッドの方が望ましい』と次期型はハイブリッドカーとしての生産が期待されているようです」
※ ※ ※
現時点では正式なアナウンスはありませんが、環境規制や騒音規制をクリアしつつ高性能を維持するためには、次期GT-Rのハイブリッド化や電動化は避けられません。
そのヒントとして、日産は「ジャパンモビリティショー2023」に次期型GT-Rを彷彿とさせる「ハイパーフォース」を展示。
このモデルについて日産は「究極のドライビングプレジャーを追求しながら、日常での快適性も兼ね備えた次世代の高性能スーパースポーツカーです」と説明しています。
一方で次期型GT-Rについて日産は「今後はGT-Rに求められるパフォーマンスと世の中に求められる環境性能の両立が出来るように研究開発を行っていきます」としており、登場にはしばらくの時間がかかるかもしれません。
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