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存在感を増すウルトラマンマスク。ヤリスクロスに死角はないのか!?

掲載 更新 48
存在感を増すウルトラマンマスク。ヤリスクロスに死角はないのか!?

全てが最新スペック。居住性もなかなか良好

販売台数:4万8620台(2021年1~5月)

GRヤリスの進化をサブスクの「KINTO」で味わう

ヤリスクロス人気グレード
1:ハイブリッドZ(258万4000~281万5000円)
2:Z(221万~244万1000円)
3:ハイブリッドG(202万~262万5500円)

ヤリスクロス人気カラー
1:ホワイトパールクリスタルシャイン
2:ブラックマイカ
3:ブラックマイカ×ホワイトパールクリスタルシャイン

 ヤリスクロスはネーミングからもわかるようにヤリス・ファミリーの一員だ。ただし、SUVルックに仕立てて車高をちょっと上げた「お手軽クロスオーバーSUV」ではない。基本コンポーネントは共通しているが、完全に独立したモデルとして開発された。「やりたいことは全部やろう」を合言葉に、すべてを最新スペックで仕上げた新世代クロスオーバーである。

 エクステリアはウルトラマンを彷彿とさせる力強く精悍なフロント、大胆なクラッディング処理のサイド、ハリアーのようにクビレからつながるリア回りなど、オン/オフどちらにも映えるデザインに仕上がっている。力強く、しかもモダン。ヤリスのイメージはほぼない。ボディサイズは全長×全幅×全高4180×1765×1590mmと適度だ。

 インテリアは大型液晶を用いたメーターやSUVの骨太さを表現したインパネセンターが個性を主張する。質感はなかなか高いレベルにある。高価な素材こそ使用していないが、ソフトパッドと樹脂材のシボの統一や細部の処理で作りのよさを表現している。
 居住性は良好。ヤリス・ベースと聞いて、後席回りのゆとりに懸念を抱いているユーザーもいるようだが、心配はいらない。
 着座位置の高いシートにアップライトに座らせるアイデアで、足元スペースは170cmのパッセンジャーでも十分。ルーフラインの変更によって頭上の余裕も増した。大人4名での長距離クルーズも楽々だ。ラゲッジスペースはクラストップの収納力を確保。2対1対1の3分割シートと、深さが調節できるデッキボードを使ってアレンジ自在。「こんなに積めるの?」と驚く。

ワクワク感ある走り味。全ての完成度が高い

 パワートレーンは2種。ガソリンが、高速燃焼を用いたダイナミックフォースエンジンの直列3気筒1.5リッター(120ps)とダイレクトCVT。ハイブリッドは、1.5リッターユニットとモーターを組み合わせるTHS2である。駆動方式はFFと4WDから選べる。

 パフォーマンスは、どちらも気持ちいい。ガソリンは、実用域の豊かなトルクと軽快で小気味よいフィーリング。ハイブリッドは、モーターを上乗せした強さとスムーズな制御が魅力だ。燃費を含めた総合力で見ると、ハイブリッドに軍配が上がる。とはいえ、高回転までスッキリ気持ちよく回るガソリンも、個人的には捨てがたい。
 ヤリスに対して車両重量は約100kgほど重い。この負担増はファイナルレシオのローギアード化でカバーしており、通常走行時の動力性能に不満はない。しかし、アクセル開度が増えるシーンではプラスαの余裕がほしいと感じる。クローズドコースで走らせると、立ち上がりの力強さは断然ハイブリッドだが、総合的なスピード性能はガソリンにアドバンテージがあった。

 プラットフォームはTNGA最小となるGA-B。クロスオーバー化による全高/重心の高さをトレッド拡大でカバーしている。摺動ロスを大きく低減したショックアブソーバーや第3世代EPS制御など、アップデートされた技術が盛り込まれている。
 フットワークはヤリス譲りの高い基本性能に加えて「重厚さ」と「穏やかさ」をプラス。センター付近のしっかり感と操舵の際の連続性、そして直結感の高いステアリングフィールは上級モデルを凌駕するほどだ。
 ハンドリングは想像以上にノーズが入っていくフロントと、安心感あるリアのバランスが絶妙。姿勢変化は大きいがロールスピードとロール量が巧みにコントロールされ、SUVというよりも、よくできたハッチバックに近い。限界を試してみたくなる「ワクワク感」を備えている。最近のトヨタ車共通の味わいだ。重箱の隅を突っつくと、4WDのほうがリアサスの動きは素直。4本のタイヤがより効果的に使えている感じが強かった。
 乗り心地は、ヤリスよりもエアボリュームの高いタイヤによる「当たり」の優しさと、ストローク感のある足の動きが味わえる。快適性は、ヤリスよりワンランク上である。

 ヤリスクロスの個性は、直球勝負の万能性にある。一般的に「万能=中途半端」と思われがちだが、ヤリスクロスはすべてが高いレベルで揃っている。ヤリス譲りの走りと、独自の使い勝手&ユーティリティ……まさにWin―Winの関係が成立した1台といえる。人気のコンパクトクロスオーバー市場で、ヤリスクロスは新たなエースの座についた。その実力は、販売台数に現れている。

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みんなのコメント

48件
  • 馬鹿に文句を言う資格なし。
  • リア、小さめでは?
    まぁ、CM見ると、ファミリーカー的には見られないでしょうし、コンパクトカーなので、それはしょうがないと言ってしまえば、おわりですが………
    リアクォーターウインドをつけてリアスペースあるよ!広いよ!なBピラーより後ろが広いという印象を視覚的にアピールしているロッキー/ライズがすごいような気がする。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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