フェラーリF1チームのフレデリック・バスール代表は、シルバーストンでまたもやフラストレーションのたまる週末を過ごし、この4戦で3回目となるポイントなしのレースを終えたシャルル・ルクレールを擁護した。
実際、モナコGPで優勝して以降、ルクレールがメインレースでポイントを獲得したのは、チームメイトのカルロス・サインツを抑えて5位でフィニッシュしたスペインGPのみだ。一方、オーストリアのスプリントレースでは、彼は7位につけて2ポイントを獲得した。
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レッドブルリンクでのレース予選と同様に、ルクレールはイギリスGPの予選Q2の重要なタイミングでミスを犯して11番グリッドにとどまった。翌日の決勝では、通り雨の間に急いでインターミディエイトタイヤに切り替える決断をしたために、散々な状況がさらに悪化して順位を落とし、ポイントを獲得できる現実的な望みがないほどトップ10から遠ざかってしまった。
ルクレールは率直に「明らかに間違った判断だった」と認め、「もう一度このことを振り返ってみる」と誓った。
「もちろんその判断については、僕が受け取ったメッセージやトラックで得た情報から、正しいことだと感じていた。実際にターン15ではかなり雨が降っていた。このラップでは雨がかなり激しくなると言われたので、雨を見込んでピットストップしたんだ」
「でも(本格的に)雨が降り始めたのは、8周か9周後だった。そこで僕たちのレースが終わったのは明らかだった。とても悔しいよ。また忘れたい週末が増えてしまった」
フェラーリが他のトップ3チームに後れを取って以降、ルクレールのフラストレーションは高まっており、『SF-24』の根本的なペース不足を補おうとする彼の試みは、避けられたはずのミスにつながった。ルクレールは、自身が置かれている状況を「とても厳しい」と隠さなかった。
「言葉で説明しづらいが、悪夢よりもひどいレースが4回続いた。早く調子が戻ることを願っている」
■中団からのスタートと大きな遅れが選択を焦らせたか
シルバーストンでまたしても不振にあえいだ後、非公開の場でルクレールと話す機会を得たバスールは彼を擁護し、次のように説明した。「まず、何が起こったのか一般的な結論を出そうとするのは避けなければならない。我々はあらゆることを深く見ていく必要がある」
「過去2回のレース(スペインGPとオーストリアGP)では、このマシンはドライブしにくいものだったと思う。ドライバーには主に予選で多くのことが要求されていた。シャルル(・ルクレール)は金曜日に新しいパッケージを与えられたからだ」
「FP3はウエットコンディションで走れず、彼はこれまでドライブしたことのないマシンで予選に臨まなければならなかった。彼は、ターン13までは非常によい調子だった。ターン13までは、彼は(ジョージ・)ラッセルよりも速かった。だが確かに、我々のマシンは限界に達していたと思うし、この状況でドライブするのは簡単ではなかった。そのため、彼はコントロールできているときよりも多くのミスを犯していると思う」
それでもバスールは次のように認めた。「よくない勢いのようなものがついてしまうと、すぐにそれを相殺しなければならないという気持ちになる。そしてこれはチームとドライバー、および全員のミスであり、相殺することはできない。基本的に限界まで行かなければならない。つまり、何かが少しうまくいかないのなら、以前やっていた以上のことをできないということだ」
オーストリアGPと同様に、Q2でターン4でのミスを挽回するためにターン7でリミットを超え、さらにミスを犯し、ターン9と10で不可能なスピードを出そうとし、コースアウトしてしまったルクレール。彼が決勝で、インターミディエイトタイヤに交換するための、早すぎるピットインの決断について、バスールは次のように語った。
「戦略決定の理由のひとつは、シャルルは11番手スタートで非常によいスタートを切ったものの、ランス・ストロール(アストンマーティン)の後ろに戻ってしまったことだと思う。彼はストロールの後ろで10秒を失った。カルロス(・サインツ)やマックス・フェルスタッペン(レッドブル)から15秒遅れているある段階で、何か大きな博打的なことをしなければ追いつけないことが分かる。そして、おそらくそれが問題の一部だろう」
だからこそ、バスールは「シャルルと長い話し合いをした」と打ち明けた。「我々はこのことに合意した。そして、原因についてまた考えるだろう」
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みんなのコメント
ナッシングだった。それだけだろうよ。
なんでルクレールばっかりツイてない?ってのも、実力だよね。厳しいけども事実だから仕方ない。