現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > 苦しい戦況が“避けられたはずのミス”に。フェラーリF1代表はルクレールを擁護/イギリスGP

ここから本文です

苦しい戦況が“避けられたはずのミス”に。フェラーリF1代表はルクレールを擁護/イギリスGP

掲載 1
苦しい戦況が“避けられたはずのミス”に。フェラーリF1代表はルクレールを擁護/イギリスGP

 フェラーリF1チームのフレデリック・バスール代表は、シルバーストンでまたもやフラストレーションのたまる週末を過ごし、この4戦で3回目となるポイントなしのレースを終えたシャルル・ルクレールを擁護した。

 実際、モナコGPで優勝して以降、ルクレールがメインレースでポイントを獲得したのは、チームメイトのカルロス・サインツを抑えて5位でフィニッシュしたスペインGPのみだ。一方、オーストリアのスプリントレースでは、彼は7位につけて2ポイントを獲得した。

【F1第12戦決勝の要点】ついにマシン“ダウングレード”敢行。戦闘力不足に悩むフェラーリの憂鬱

 レッドブルリンクでのレース予選と同様に、ルクレールはイギリスGPの予選Q2の重要なタイミングでミスを犯して11番グリッドにとどまった。翌日の決勝では、通り雨の間に急いでインターミディエイトタイヤに切り替える決断をしたために、散々な状況がさらに悪化して順位を落とし、ポイントを獲得できる現実的な望みがないほどトップ10から遠ざかってしまった。

 ルクレールは率直に「明らかに間違った判断だった」と認め、「もう一度このことを振り返ってみる」と誓った。

「もちろんその判断については、僕が受け取ったメッセージやトラックで得た情報から、正しいことだと感じていた。実際にターン15ではかなり雨が降っていた。このラップでは雨がかなり激しくなると言われたので、雨を見込んでピットストップしたんだ」

「でも(本格的に)雨が降り始めたのは、8周か9周後だった。そこで僕たちのレースが終わったのは明らかだった。とても悔しいよ。また忘れたい週末が増えてしまった」

 フェラーリが他のトップ3チームに後れを取って以降、ルクレールのフラストレーションは高まっており、『SF-24』の根本的なペース不足を補おうとする彼の試みは、避けられたはずのミスにつながった。ルクレールは、自身が置かれている状況を「とても厳しい」と隠さなかった。

「言葉で説明しづらいが、悪夢よりもひどいレースが4回続いた。早く調子が戻ることを願っている」

■中団からのスタートと大きな遅れが選択を焦らせたか

 シルバーストンでまたしても不振にあえいだ後、非公開の場でルクレールと話す機会を得たバスールは彼を擁護し、次のように説明した。「まず、何が起こったのか一般的な結論を出そうとするのは避けなければならない。我々はあらゆることを深く見ていく必要がある」

「過去2回のレース(スペインGPとオーストリアGP)では、このマシンはドライブしにくいものだったと思う。ドライバーには主に予選で多くのことが要求されていた。シャルル(・ルクレール)は金曜日に新しいパッケージを与えられたからだ」

「FP3はウエットコンディションで走れず、彼はこれまでドライブしたことのないマシンで予選に臨まなければならなかった。彼は、ターン13までは非常によい調子だった。ターン13までは、彼は(ジョージ・)ラッセルよりも速かった。だが確かに、我々のマシンは限界に達していたと思うし、この状況でドライブするのは簡単ではなかった。そのため、彼はコントロールできているときよりも多くのミスを犯していると思う」

 それでもバスールは次のように認めた。「よくない勢いのようなものがついてしまうと、すぐにそれを相殺しなければならないという気持ちになる。そしてこれはチームとドライバー、および全員のミスであり、相殺することはできない。基本的に限界まで行かなければならない。つまり、何かが少しうまくいかないのなら、以前やっていた以上のことをできないということだ」

 オーストリアGPと同様に、Q2でターン4でのミスを挽回するためにターン7でリミットを超え、さらにミスを犯し、ターン9と10で不可能なスピードを出そうとし、コースアウトしてしまったルクレール。彼が決勝で、インターミディエイトタイヤに交換するための、早すぎるピットインの決断について、バスールは次のように語った。

「戦略決定の理由のひとつは、シャルルは11番手スタートで非常によいスタートを切ったものの、ランス・ストロール(アストンマーティン)の後ろに戻ってしまったことだと思う。彼はストロールの後ろで10秒を失った。カルロス(・サインツ)やマックス・フェルスタッペン(レッドブル)から15秒遅れているある段階で、何か大きな博打的なことをしなければ追いつけないことが分かる。そして、おそらくそれが問題の一部だろう」

 だからこそ、バスールは「シャルルと長い話し合いをした」と打ち明けた。「我々はこのことに合意した。そして、原因についてまた考えるだろう」

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

日産の「新型スポーティセダン」公開に反響多数!?「ほしい」「格好いいよね」 迫力エアロ採用の「ラティオ」後継車! VLでスポーツな「アルメーラ」比国に登場
日産の「新型スポーティセダン」公開に反響多数!?「ほしい」「格好いいよね」 迫力エアロ採用の「ラティオ」後継車! VLでスポーツな「アルメーラ」比国に登場
くるまのニュース
マナー違反?それとも法令違反? バイクでのすり抜けの法的扱いとは
マナー違反?それとも法令違反? バイクでのすり抜けの法的扱いとは
バイクのニュース
フォルクスワーゲン、2026年にEVモデル全面刷新へ エンジン車縮小と「ポロ」改良を明言
フォルクスワーゲン、2026年にEVモデル全面刷新へ エンジン車縮小と「ポロ」改良を明言
AUTOCAR JAPAN
『レンジローバー』がオーバーヒート、リコール
『レンジローバー』がオーバーヒート、リコール
レスポンス
衝撃50Gの大クラッシュも、コラピント決勝出場へ。再検査受け問題なし……マシンもなんとか修復
衝撃50Gの大クラッシュも、コラピント決勝出場へ。再検査受け問題なし……マシンもなんとか修復
motorsport.com 日本版
VW ティグアン 新型発表、米国はひと回り大きい『タイロン』ベースに…ロサンゼルスモーターショー2024
VW ティグアン 新型発表、米国はひと回り大きい『タイロン』ベースに…ロサンゼルスモーターショー2024
レスポンス
「首都高の“ETC”」利用率が98%!? それでも「料金所」に”係員“なぜ存在? 料金所スタッフの勤務実態とは
「首都高の“ETC”」利用率が98%!? それでも「料金所」に”係員“なぜ存在? 料金所スタッフの勤務実態とは
くるまのニュース
さらば50cc…手に入れるなら今!? 50cc人気3選、今はまだ買えるの?
さらば50cc…手に入れるなら今!? 50cc人気3選、今はまだ買えるの?
バイクのニュース
コメリ、オリジナルのヘッドライトコーティング剤発売 最長1年間黄ばみ・劣化から守る
コメリ、オリジナルのヘッドライトコーティング剤発売 最長1年間黄ばみ・劣化から守る
レスポンス
最後の非電動・非ターボの水平対向6気筒…ポルシェ『911 GT3 RS』をスクープ!
最後の非電動・非ターボの水平対向6気筒…ポルシェ『911 GT3 RS』をスクープ!
レスポンス
半世紀前の名車バイクの走行距離がなんと“60km”!? 極上のホンダ「CB500Four」をイタリアで発見 気になる価格とは
半世紀前の名車バイクの走行距離がなんと“60km”!? 極上のホンダ「CB500Four」をイタリアで発見 気になる価格とは
VAGUE
 専用品がない旧車や緊急時の味方!!「液体ガスケット」とは?【バイク用語辞典】
専用品がない旧車や緊急時の味方!!「液体ガスケット」とは?【バイク用語辞典】
バイクのニュース
全長3.9m! ダイハツの「コンパクトSUV」は“一文字テール”が未来的! パワフルな「1200cc×ハイブリッド」やターボ搭載した「トレック」とは!
全長3.9m! ダイハツの「コンパクトSUV」は“一文字テール”が未来的! パワフルな「1200cc×ハイブリッド」やターボ搭載した「トレック」とは!
くるまのニュース
「支払は今度で……」なんていまだ人情話もある日本の路線バスもシッカリ経営に! キャッシュレス化がもたらすメリットとは
「支払は今度で……」なんていまだ人情話もある日本の路線バスもシッカリ経営に! キャッシュレス化がもたらすメリットとは
WEB CARTOP
【KTM 990RC R発表】RC8シリーズ以来の大排気量スーパースポーツRC・公道へ再降臨!デビューは2025年春以降
【KTM 990RC R発表】RC8シリーズ以来の大排気量スーパースポーツRC・公道へ再降臨!デビューは2025年春以降
モーサイ
悔しい予選に終わったノリス。王者争いには悟りの境地「最初の6戦で決着していた」今は打倒フェラーリに集中
悔しい予選に終わったノリス。王者争いには悟りの境地「最初の6戦で決着していた」今は打倒フェラーリに集中
motorsport.com 日本版
【カブリオレ対決】BMW対メルセデス 6気筒エンジンを搭載するオープントップのM440i xDriveとCLE450のガチンコ勝負!
【カブリオレ対決】BMW対メルセデス 6気筒エンジンを搭載するオープントップのM440i xDriveとCLE450のガチンコ勝負!
AutoBild Japan
トヨタ「和製スーパーカー」がスゴイ! 約500馬力「直6」風エンジン搭載&“スケスケ”な超ロングノーズ仕様! ワイドでカッコイイ「FT-1」とは?
トヨタ「和製スーパーカー」がスゴイ! 約500馬力「直6」風エンジン搭載&“スケスケ”な超ロングノーズ仕様! ワイドでカッコイイ「FT-1」とは?
くるまのニュース

みんなのコメント

1件
  • エンツォ
    ギャンブルなのだからオールorナッシングで、今回『も』
    ナッシングだった。それだけだろうよ。
    なんでルクレールばっかりツイてない?ってのも、実力だよね。厳しいけども事実だから仕方ない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村