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アメリカ4戦レース目の可能性? ニューヨーク市長がリバティ・メディアにF1開催打診

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アメリカ4戦レース目の可能性? ニューヨーク市長がリバティ・メディアにF1開催打診

 リバティ・メディアのグレッグ・マフェイCEOは、最近ニューヨーク市長に就任したエリック・アダムスから、将来的なグランプリ開催候補地としての打診を受けたと明らかにした。

 ただ、マフェイは今すぐにでもオースティン、マイアミ、ラスベガスに次ぐアメリカ4レース目としてニューヨークでF1を開催する可能性は薄いとして、ニューヨークGPをカレンダーに加えることは「不必要な争い」を生むと語った。

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 元F1オーナーのバーニー・エクレストンは、長年ニューヨーク、もしくはその近郊でのレース開催を目指していた。2011年にはプロモーターのレオ・ヒンデリーが、ニューヨークの摩天楼をバックにニュージャージーのポート・インペリアルでのレース開催を目指していた。

 そして2013年のF1カレンダーに組み込まれ、サーキットの設営準備が進められていたものの、資金不足によりプロジェクトは頓挫した。

 アメリカ資本のリバティは2017年にF1オーナーに就任して以降、”目的地”であるアメリカでのレース開催を優先してきた。ニューヨークでのF1開催に関心は持っており、ニュージャージーでのレースを改めて検討したこともあったが、マイアミとラスベガスのプロジェクトが先に結実することとなった。

 5月19日(木)に、ニューヨークで開かれた金融関連のイベントに出席したマフェイは、ニューヨークでのグランプリ開催の可能性について司会者から尋ねられた。

 そして1月1日に就任したアダムス市長から、マンハッタン北東のランドールズ・ワーズ島を開催地として打診されていることを明かした。ハーレム川とイースト川に挟まれたこの島は大部分が自然公園、運動公園で占められているものの、この場所はF1には適さないとリバティ側は考えているようだ。

「エリック・アダムス側からひとつ頼み事があると連絡があった」とマフェイは言う。

「とても厳しいと思う。彼らが提案したランドールズ島は、おそらく我々としては完璧な会場とは言えない」

「レオ・ヒンデリーも含め、15~20年に渡ってここで多くの時間と資金が費やされてきた。私の前任者のひとりは、(ニュージャージーの)ホーボーケンで開催しようとしたこともある」

「ニューヨークのような場所での市街地レースは、実際とてもとても難しいのだ。ラスベガスはアメリカで市街地レースが開催できる数少ない場所のひとつで、あそこはメンタリティが異なる」

「ニューヨークは素晴らしい開催地になる。が、我々のためにセントラルパークを封鎖するのは考えにくい」

 司会者がニューヨークでF1を観てみたいと言うと、マフェイはこう答えた。

「そう思わないグループもいくつかあると思う。(開催を押し切れば)おそらく、不必要な争いになるだろう」

 また、マフェイはマイアミGPでF1は成功を収めたと語る一方で、来年に向けて取り組むべき問題はあると認めた。

「全体的には大成功だったと思う。需要は恐ろしいくらいだった」とマフェイは続ける。

「今まで行った中で最高のスポーツイベントだと、たくさんの人が私に言ってきた」

「初開催のレースで、物流面で問題はあったか? (例えば、)ドライバーはサーキットの全てを気に入っている訳ではない。珍しいことではないが、パドッククラブやホスピタリティ、セキュリティでもそうだ。どうなるか見てみよう。解決しなければならないことはある」

「パートナーである(マイアミ)ドルフィンズは、全体として素晴らしい働きをしたと思う。彼らは発生した問題や課題をしっかり認識していると思うが、それはちゃんと解決できるモノだ」

「しかしテレビでの経験やワクワク、マイアミでの全体的な雰囲気はかなりポジティブだ。つまり、非常に良かったのだ。それがなくなるとは思えない。だから初年度の問題を乗り越えれば、素晴らしい、素晴らしいイベントになると思う」

 マイアミGPのプロモーターであるトム・ガーフィンケルが、初年度は赤字だったと認めたことについてマフェイはこう語る。

「ドルフィンズにとっては、とても有益なモノになると思う。彼らの損益と我々の損益は少し異なるのだ」

「彼らは10年契約を結んでいる。彼らは多くの利益を手にすることになる」

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