懐古主義じゃない!180馬力の最新スポーツネイキッド・スピードトリプル1200RSがベース
ロケットカウル風のフェアリングをまとい、どことなくレトロなカフェレーサーをイメージさせるトライアンフ スピードトリプル1200RRが惜しまれつつも生産終了に──。新車で手に入れられるのはラストチャンスとなってしまいました。
【画像14点】「超速いカフェレーサー」トライアンフ スピードトリプル1200RRを写真で解説
カフェレーサー文化が生まれたイギリス車らしい流麗なデザインのスピードトリプル1200RRですが、決して懐古調モデルではありません。
クルマではBMWミニ、VWビートル、フィアット500など、デザインはレトロで中身は現代車というモデルが一定の人気を集めています。バイクでも往年の名車のデザインを取り込んだレトロテイストのモデルが少なからず存在しますが、このスピードトリプル1200RRはそれらとはひと味違います。
決定的なポイントは中身が「ガチのスポーツマシン」というところ。
同車のベースとなっているのはスポーツネイキッドのスピードトリプルRSで、1158ccの水冷並列3気筒エンジンを搭載、最高出力180psの性能を誇ります。
そして、このスピードトリプル1200RRですが、エンジン性能はそのままなのです!
安全面にも快適な走行にも効く電子制御機能が充実
デザインで一目惚れしたものの、過激なバイクなの?と思った人、ご安心ください。トライアンフ公式webではサーキット走行をする画像や動画が多用されているように、ハードな走りも可能とする実力は秘めているのですが、「普通に乗りたい人」にとっては高級車的な魅力があるのです。
最高出力180ps/1万750rpm、最大トルク12.7kgf・m/9000rpm。それでいて装備重量は200kgというスペックは確かに凄いのですが、エンジンの出力特性が切り替えられるほか、バンク角も制御にフィードバックするトラクションコントロールやABSといった安全面に効く電子制御デバイスも搭載されています。
それら各項目を細かく調整もできるのですが、おおまかにはライディングモードの切り替えで走行シチュエーションに合った特性となってくれます。
一般的な公道走行に向く「ロード」、ウェット路面を想定した「レイン」、ワインディングなどを楽しむのに向く「スポーツ」、サーキットでのスポーツ走行に向く「トラック」の基本4モードに、各種電子制御システムの作動レベルを任意に設定できる「ライダー」で、計5モードがあります。
電子制御サスペンションは「スピードトリプル1200RR」ならではの装備
また、オーリンズ製の電子制御サスペンション「スマートEC 2.0」が採用されており、これは路面状況を瞬時に判断し減衰特性を最適にしてくれるというもの。
ベースとなっているスピードトリプル1200RSには無い装備で、ライディングモードに応じて特性が変わったり、ブレーキング、コーナリング、加速などの走行姿勢も制御に反映。
ツーリングをしたり、流すような走りではしっとりとした走りも楽しめるのです。
さらに、クラッチ操作なしで瞬時にシフトチェンジするためのオートシフターも装備されています。本来、サーキットなどでタイムを詰めるための機能でもありますが、ツーリングで使用すればクラッチ操作から開放され、手の疲労を軽減できる……というメリットも。
万能ツーリングバイクとも言える内容
そのほかにも、クルーズコントロールやグリップヒーターといった快適装備もついています。
セパレートハンドルでライディングポジションこそやや前傾となりますが(レーサーレプリカブーム経験世代なら余裕!?)、スピードトリプル1200RRは「大人の万能ツーリングバイク」として選ぶ価値のあるバイクとも言えるのです。
なお、2023年6月30日までにスピードトリプル1200RRの新車を購入すると5万円分のクロージングクーポンが手に入るキャンペーンも実施中です。
■トライアンフ スピードトリプル1200RR主要諸元
[エンジン・性能]
種類:水冷4サイクル並列3気筒DOHC4バルブ ボア・ストローク:90.0×60.8mm 総排気量:1158cc 最高出力:132.4kW<180ps>/1万750rpm 最大トルク:125Nm<12.7kgf・m>/9000rpm 変速機:6段リターン
[寸法・重量]
全長:2085mm 全幅:758mm 全高:1120mm(ミラー含まず) ホイールベース:1439mm シート高:830mm タイヤサイズ:F120/70ZR17 R190/55ZR17 車両重量:200kg 燃料タンク容量:15L
[車体色]
レッドホッパー×ストームグレー、クリスタルホワイト×ストームグレー
[価格 ]
233万円(レッドホッパー×ストームグレー)、228万5000円(クリスタルホワイト×ストームグレー)
まとめ●モーサイ編集部・上野 写真●岡 拓/トライアンフ
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