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ランクル250だけじゃない! 見渡したら世界中にカクカクしたSUVが増殖してる件!

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ランクル250だけじゃない! 見渡したら世界中にカクカクしたSUVが増殖してる件!

 プラドの実質的な後継であるランドクルーザー250が、カクカクしたスクエアボディで登場したことは驚いたが、世界に目を向けてみると、新世代のカクカクボディともいうべきSUVの登場が相次いでいる。ここでは、新たなトレンドを先取りした5台+αのクルマたちを紹介しよう!

文/ベストカーWeb編集部、写真/ランドローバー、フォード、リヴィアン、ヒョンデ、テスラ、BYD、ベストカーWeb編集部

ランクル250だけじゃない! 見渡したら世界中にカクカクしたSUVが増殖してる件!

■世界はカクカクSUVであふれている!

ランクル250のカクカクぶりにはびっくりしたが、仲間が大勢いた!

 新世代のカクカクボディを定義することは難しいが、「スクエアなボディをストレートにアピールしていること」「造形がシンプルで垂直と水平のラインが強調されていること」あたりが当てはまるだろう。

 もともとSUVにはスクエアなボディが多かったが、従来はそれをキャラクターラインや緩やかな曲面で飾り付けようという指向が強かった。ところが最先端のカクカクモデルは平板さをストレートに押し出し、シンプルさや力強さを押し出している点が新しい。

 以下ではそんな造形を取り入れたクルマを5台選んでみた。じっくり眺めてほしい。

■ランドローバー ディフェンダー

カクカクブームの火付け役!

 ランドローバーの原点ともいえるディフェンダーは、もともと未開の地での補修の容易さなどを考慮して、平板なボディパネルを採用していた。ところが2019年にデビューした2代目モデルは、初代の平板さは受け継ぎつつ、モダンな美しさを実現した点がすごい。

 ドアやフェンダーはよく見ると平板ではなく、緩やかなRで上下に孤を描いているのだが。ショルダー部分をシンプルなキャラクターラインが貫いているだけで、実に凛としたモダンな印象を受ける。包丁で切ったような絶壁型のリアフェイスもステキだ。

 とはいえ平板さばかりが強調されるのを防ぐべく、フロントフェンダーにダクトを付け、ボンネット上面にも凝った処理をしている。いまやメルセデスGクラスの対抗馬として都市部でのオーナーも増えてきた。新世代カクカクSUVの火付け役ともいえる1台だ。

■フォード ブロンコ

丸目が可愛いフォード ブロンコの3ドア仕様

 アメリカにはカクカクSUVが多いのだが、ここではフォードのブロンコを代表に選んでみた。1966年にデビューした古参のSUVだが、1996年に一度世代が途絶え、まったく新しい6代目モデルが2020年に誕生した。

 外観の見どころは、初代を彷彿とさせる丸形ライトの顔つきだが、ボディ側面をみるとこれまた見事なカクカクっぷり。フェンダーもドアもフラットなので、ドーンと張り出した前後のタイヤが強調され、実に力強い。それでいて都会的なスリークな印象を併せ持つ点は、デザイン力というべきか。

 ブロンコは、フォードの傑作ピックアップであるFシリーズをベースとした時代が長く、現行モデルもラダーフレームをベースとする。そのため5ドアのほか3ドアもあるし、樹脂製のルーフやドアは取っ払って使うこともできる。日本にも輸入されたら注目度は高いと思うのだが。

■BYD Fang Cheng Bao レオパルド(豹)5

ランクル250によく似ているが、ドアパネルの縦のラインなどは個性的

 売上が絶好調の中国BYDは、6月にファン チェン バオ(方程豹)というオフロード車の専門ブランドを立ち上げた。その第1号車として誕生したのが「レオパルド(豹)5」だ。

 こいつを最初に見たときは、ランクル250の兄弟車かと思ったが、細かく見てみると、ボディサイドの造形は微妙に違う。なかでも前後のタイヤの張り出し感を縦のプレスラインで強調している点は個性的だと思った。いっぽうラゲッジ部分のサイドウインドウにパネルを貼ったり、スパッと切ったようなリアフェイスを採用している点は、ディフェンダーの影響も感じる。

 レオパルド5は、BYDが開発したラダーフレームに洗練された4WDシステムを組み合わせた本格的オフローダーだ。パワートレインは1.5Lガソリンと2基のモーターを組み合わせたPHEVで、その航続距離は1200kmにもなるという。来年にはBEVもスタンバイしているというから、ひょっとしたら日本にも導入されるかもしれない。

■ヒョンデ サンタフェ

H型のLEDヘッドランプがキュート

 お隣韓国も黙っちゃいない。アイオニック5が高い評価を集めるヒョンデが、ロングセラーモデルのサンタフェをカクカクに仕上げてきた。

 サンタフェはヒョンデのSUVの歴史を切り拓いたモデルだが、今年フルモデルチェンジを果たして7代目がデビューした。3列シート7人乗りのミディアムクラスSUVというコンセプトは先代と同様だが、ヌルッとしたボディは一変、スクエアなスタイルへと大変身した。

 外観では、HをモチーフにしたLEDヘッドランプに目を奪われるが、タテとヨコのメリハリが効いた直線基調のエクステリア自体がすごい。ボディサイドでは、フロントボンネットのラインがそのままベルトラインとしてリアまで貫いており、フローティング感のあるルーフとあいまって、ウインドウエリアの長さ感を強調している。

 リアでは、ちょっとやりすぎなんじゃないのと思えるくらいテールランプを低い位置にマウントし、低重心を押し出している。こっちの後尾灯もH型に点灯するのだが、個性的なリアフェイスなので、街中でSUVの群れに交じっても、ひと目で見分けがつくだろう。

 パワートレインについては、ガソリンのHEVとPHEVが登場するらしいが、コナの例をみてもあとからBEVが出てくる可能性は高い。アイオニック5を補完する7人乗りSUVとして、日本にも導入されないだろうか。

■リヴィアン R1S

前後ドア下部のえぐれがなければカクカク度満点なのだが

 電動SUVの世界でも「カクカク派」を探してみた。候補となったのは北米の新興ブランド、リヴィアンのR1Sだ。

 リヴィアンは2009年にメインストリーム・モータースとしてスタートした新しいEVメーカーだが、商用車の電動化に意欲を燃やし、現在はR1TというピックアップとR1SというSUVをラインアップしている。ちなみにこの会社の筆頭株主はAmazonで、10万台もの配送用バンをリヴィアンに発注したことでも話題を撒いた。最近は株価も高い。

 肝心のR1Sだが、ボディサイド下部にえぐれたプレスラインが入っている点が、カクカクファンとしては残念。とはいえ、アニメのキャラクターみたいなヘッドライトが付いたフラットなフロントマスクと、ルーフから垂直に落ちる絶壁ハッチは、素養を十分に感じさせる。

 R1Sは標準だと2モーターだが、なんと4モーターというお化けモデルもある。長い航続距離も評判がいいだけに、テスラのライバルとして人気が高まるかもしれない。

■(番外編)テスラ サイバートラック

これぞカクカクの到達点!

 ピックアップトラックのため除外したが、カクカクボディの到達点としてテスラのサイバートラックをあげておこう。

 改めてその「異形ぶり」を確認してほしい。無塗装のエクステリアは曲線を一切使わず、平面と鋭いエッジだけで構成されている。聞けばこれは素材のせいで、ボディパネルに使うステンレス(スペースXのロケットにも使われたという)が強靭で曲げられないために、このデザインとなったのだという。ちなみにガラスは防弾仕様だ(発表会でイーロン・マスクは割っちゃったけど)。

 全長5885mm、全幅2027mmという車体は、日本で乗りこなすにはちと大きすぎるが、信号で並んだら、ロールスもフェラーリも圧倒する存在になりそう。いよいよテキサスで量産が始まったというから、日本導入がどうなるのか注目だ。

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