現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「トヨタはF1に復帰するんですか?」 モリゾウさんに直撃インタビュー 聖光寺でのトヨタ交通安全祈願に密着

ここから本文です

「トヨタはF1に復帰するんですか?」 モリゾウさんに直撃インタビュー 聖光寺でのトヨタ交通安全祈願に密着

掲載 16
「トヨタはF1に復帰するんですか?」 モリゾウさんに直撃インタビュー 聖光寺でのトヨタ交通安全祈願に密着

 長野県茅野市聖光寺で夏季大祭が開催され、トヨタグループ17社の首脳や販売会社、地元の観音講の皆さんが一緒になって交通事故ゼロへの祈りをささげた。モリゾウさんも参拝し、交通安全の思いを語るとともに気になるF1についても言及した

文:ベストカーWeb編集部/写真:長谷川智哉、ベストカーWeb編集部

「トヨタはF1に復帰するんですか?」 モリゾウさんに直撃インタビュー 聖光寺でのトヨタ交通安全祈願に密着

■トヨタ自動車が交通安全のために建立した聖光寺

蓼科山聖光寺は法相宗のお寺で1970年に建立された。長野県茅野市蓼科4035にあり、車両祈願も行ってくれる

 蓼科山聖光寺は1970年トヨタ自動車販売の神谷正太郎社長が中心になり、全国の販売会社に呼びかけ、交通事故で亡くなった人々の霊を慰め、負傷者の早期の回復と交通事故ゼロを願って建立された。

 当時は高度経済成長のおかげで、自動車の保有台数が毎年200万台規模で増える一方、1970年の交通事故死者数は年間1万6765人、負傷者数は98万1096人にのぼり、「交通戦争」という言葉が生まれるほど交通事故は社会問題になっていた。

 交通事故が起きるたびにクルマは悪だという感情が生まれ、聖光寺を創る際も「神仏頼みかよ」と言われるような状況だった。

 その後自動車の技術が向上し、社会インフラの整備、法律や交通ルールの周知などが進み交通事故者数は減少していった。

 その間も聖光寺の夏季大法要は毎年欠かさず7月18日に開催され、交通安全の祈りをささげてきた。多忙なモリゾウさんも二十数年間にわたって出席し、交通事故ゼロへの誓いを新たにしてきた。



記事リンク















前の記事





「GR86箱根エディション」がトヨタ公式で登場!! 北米に轟く「天下の険」は超上質オトナ仕様だ















次の記事





ついに見えた全貌!! 新型[フォレスター]は2.5Lトヨタ製[ストロングハイブリッド]搭載で日本登場へ















■2023年の交通事故死者数、重傷者数はともに増加

トヨタ自動車の豊田章男会長(右)、早川茂副会長(中央)、佐藤恒治社長(左)も出席した

 ずっと下がり続けてきた交通事故死者数が2023年は2678人と2022年よりも68人増加し、重傷者数も2万7636人と1609人多くなった。また人身事故の件数も30万7930件と7091件増加した。

 交通事故死者数や重傷者数、人身事故件数が増加に転じたという事実は、改めて「交通事故をどうしたら減らせるのか?」 を考えさせるものだった。

 モリゾウさんも「人、クルマ、交通環境の三位一体になって取り組んでいくことでしかさらなる削減は難しいのではないか」と話す。

 確かに自動車側から見れば三点シートベルトやエアバッグ、横滑り防止装置、衝突被害低減ブレーキといった安全技術の進化が交通事故者数や重傷者数を減らす大きな要因になってきた。

 しかし、さらに交通事故を減らすためにはクルマの技術の進化だけでは難しいのではないかと思う。やはりインフラの整備と人の意識を変えることが重要になってくる。

 昨今の特徴として挙げられるのは、自転車や歩行者の死者数が増える一方、クルマに乗車中に事故に遭い、亡くなる方は減っていることだ。

 特に自転車と歩行者の衝突による死者と重傷者数は2023年の数字で全体の4.9%に上り、2013年が3.4%だったことを考えると大きく増えていることがわかる。

 自転車ではないが、電動キックボードは普及とともに事故の増加が懸念される。

 交通事故を減らすには、ドライバーも自転車も歩行者もそれぞれが思いやりの気持ちを持つことが何より大事。聖光寺で交通安全を祈ることは思いやりの気持ちを忘れないということでもあるだろう。

 モリゾウさんは「交通安全のルールやインフラの整備はみんなで考え、作っていくもの」というが、産官学が結集する形で新しい交通安全への意識づくりができたらいいなと思う。



記事リンク















前の記事





「GR86箱根エディション」がトヨタ公式で登場!! 北米に轟く「天下の険」は超上質オトナ仕様だ















次の記事





ついに見えた全貌!! 新型[フォレスター]は2.5Lトヨタ製[ストロングハイブリッド]搭載で日本登場へ















■モリゾウさん、F1復帰はあるんですか?

法要にはトヨタグループ17社のトップのほか販売会社や地元の観音講の人たちが参加した

 「トヨタがF1復帰か?」という一部の報道についても聞いてみた。「わたしがいますからね」がその答え。そして「やめた張本人ですからね」と続けた。

 モリゾウさんはF1がドライバーやエンジニアたちの大きな目標であることを認めつつ、現場を重視するモリゾウさんにとってF1は肌が合わない。モリゾウさんの言葉を借りれば「居場所がない」となる。

 社交よりも現場、お偉いさんたちと談笑するよりも、ピットでドライバーやチームを激励していたい。いかにもモリゾウさんらしく、トヨタがコンストラクターとしてF1に復帰することは当分なさそうだ。

【画像ギャラリー】交通安全はなによりも大事!! ベストカーにモリゾウさんが書いた言葉とは?(4枚)

投稿 「トヨタはF1に復帰するんですか?」 モリゾウさんに直撃インタビュー 聖光寺でのトヨタ交通安全祈願に密着 は 自動車情報誌「ベストカー」 に最初に表示されました。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

【ヨーロッパ以外で初】本日から開催! アルピーヌA110RGTが「フォーラムエイト・ラリージャパン2024」参戦
【ヨーロッパ以外で初】本日から開催! アルピーヌA110RGTが「フォーラムエイト・ラリージャパン2024」参戦
AUTOCAR JAPAN
クルマ火災の救世主! イタリア発の次世代消火具「ファイヤーショーカスティック」は愛車を守る最強の味方だ。
クルマ火災の救世主! イタリア発の次世代消火具「ファイヤーショーカスティック」は愛車を守る最強の味方だ。
くるくら
今年は飛びませんように……ラスベガスGP、マンホール/水道管の蓋を舗装&補強。昨年とばっちりのサインツも「安全が何よりの願い」
今年は飛びませんように……ラスベガスGP、マンホール/水道管の蓋を舗装&補強。昨年とばっちりのサインツも「安全が何よりの願い」
motorsport.com 日本版
EV好調のシトロエン『C3』新型、欧州カーオブザイヤー2025最終選考に
EV好調のシトロエン『C3』新型、欧州カーオブザイヤー2025最終選考に
レスポンス
ルノー新型「5 Eテック」は約450万円から 英国仕様が発表、春に納車開始へ レトロな最新EV
ルノー新型「5 Eテック」は約450万円から 英国仕様が発表、春に納車開始へ レトロな最新EV
AUTOCAR JAPAN
通学向けに特化した専用設計 ヤマハ新型「PAS ULU」登場 バイクメーカーならではの設計が
通学向けに特化した専用設計 ヤマハ新型「PAS ULU」登場 バイクメーカーならではの設計が
バイクのニュース
レクサス新型「“和製”スーパーカー」に反響多数! V8×超美麗ボディに「いつ登場する!?」「憧れる」の声も! 噂の「LF“R”!?」に期待高まる
レクサス新型「“和製”スーパーカー」に反響多数! V8×超美麗ボディに「いつ登場する!?」「憧れる」の声も! 噂の「LF“R”!?」に期待高まる
くるまのニュース
いまさら聞けない「水素自動車」って何? メリット/デメリット、課題とは 普及は実現可能か
いまさら聞けない「水素自動車」って何? メリット/デメリット、課題とは 普及は実現可能か
AUTOCAR JAPAN
10年の休眠を経てシングルナンバーで路上復帰! 激レアいすゞ「ベレットGT」のファストバックに34年…2年がかりでリフレッシュ!!
10年の休眠を経てシングルナンバーで路上復帰! 激レアいすゞ「ベレットGT」のファストバックに34年…2年がかりでリフレッシュ!!
Auto Messe Web
ペダル踏み間違い時加速抑制装置、国連基準化 2025年6月義務化へ 日本発の技術が世界標準に
ペダル踏み間違い時加速抑制装置、国連基準化 2025年6月義務化へ 日本発の技術が世界標準に
日刊自動車新聞
メルセデスベンツ、新型EVバス『eIntouro』発表…欧州初の無線更新可能なバスに
メルセデスベンツ、新型EVバス『eIntouro』発表…欧州初の無線更新可能なバスに
レスポンス
ホンダ新型「N-BOX」登場! 史上初「映える」凄い“オシャ内装”採用! めちゃ便利な「画期的な機能」も搭載! リラックスできて“テラス気分”な「軽バン」とは?
ホンダ新型「N-BOX」登場! 史上初「映える」凄い“オシャ内装”採用! めちゃ便利な「画期的な機能」も搭載! リラックスできて“テラス気分”な「軽バン」とは?
くるまのニュース
ダイハツ、タフトを一部改良 法規対応で安全装備を追加 価格は6%値上げ
ダイハツ、タフトを一部改良 法規対応で安全装備を追加 価格は6%値上げ
日刊自動車新聞
「中古車を買いに来たら『支払総額表示』で売ってくれませんでした、詐欺ですよね?」 「別途費用が必要」と言われることも…! 苦情絶えないトラブル、どんな内容?
「中古車を買いに来たら『支払総額表示』で売ってくれませんでした、詐欺ですよね?」 「別途費用が必要」と言われることも…! 苦情絶えないトラブル、どんな内容?
くるまのニュース
どんな違いがあるのか!? 通常モデルとは違う仕様が用意されている中型バイク3選
どんな違いがあるのか!? 通常モデルとは違う仕様が用意されている中型バイク3選
バイクのニュース
日本発の「ペダル踏み間違い防止装置」、世界標準へ…国連が基準化
日本発の「ペダル踏み間違い防止装置」、世界標準へ…国連が基準化
レスポンス
写真で見るニューモデル 光岡「M55ゼロエディション」
写真で見るニューモデル 光岡「M55ゼロエディション」
日刊自動車新聞
旧ビッグモーター、車両の修理不正もビッグに8万件、補償総額数十億円も[新聞ウォッチ]
旧ビッグモーター、車両の修理不正もビッグに8万件、補償総額数十億円も[新聞ウォッチ]
レスポンス

みんなのコメント

16件
  • y11********
    辞めた時自分が権限持ってる限りF1再参戦は絶対にさせない。
    と言い切ってるのになに聞いてるんだ。
  • ********
    F1ってレギュレーションがガチガチに厳しいのに
    今の車づくり体質で参戦出来るとは思えない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

293.6399.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

239.9759.0万円

中古車を検索
GR86の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

293.6399.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

239.9759.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村