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「トヨタノア/ヴォクシー」驚くほど安いハイテクカー、間違いなくトヨタの力作だ!(岡崎五朗レポート)

掲載 更新 9
「トヨタノア/ヴォクシー」驚くほど安いハイテクカー、間違いなくトヨタの力作だ!(岡崎五朗レポート)

人気のミドルサイズ・ミニバンを代表するトヨタノアとヴォクシーがフルモデルチェンジを行いました。新型は驚くほどのハイテクが盛り込まれつつ、価格もリーズナブル。ファミリーカーに持てる技術を惜しみなく投入するところにトヨタの強さを感じた、という岡崎五朗さんのレポートです。

派手な顔つきはユーザーの意向を反映

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派手な顔つきが話題のノア/ヴォクシー。当然ながら賛否はあるし、個人的にもせめてノアはもう少しシンプルでも良かったのにと思う。だが、ミニバン界の絶対王者であるアルファードのイメージを利用しない手はないとトヨタが考えるのもごく自然の成り行きだし、マーケティングリサーチをしてみると、ミニバンを買う人の多くは派手な顔つきを好むのだという。シンプルさで勝負をかけてきた新型ステップワゴンとの勝負がどうなるのか、いまから楽しみだ。

スマホで無人操作、手放し運転、自動駐車などハイテクてんこ盛り

だが、新型ノア/ヴォクシーの最大の注目ポイントは別にある。派手な顔つきのミニバンであると同時に、猛烈に進化したハイテクカーでもあるのだ。ノア/ヴォクシーは、スマホ操作によって無人で動く初のトヨタ車である。加えて、渋滞時の自動車専用道路でのハンズオフ(手放し)や無線アップデートによる機能追加、自動駐車、てんこ盛りの先進運転支援装備など、トヨタの最新技術を惜しみなく盛り込んでいる。こういった新機能は、普通は高価格車に優先的に採用され、次第に採用車種を増やしていくものだ。

しかし、開発陣は「ノア/ヴォクシーにこそ優先的に付けたかったのです」と言う。運転に自信のない人が乗るからこそ自動駐車システムが必要だし、開けるときに大きなスペースが必要な大型テールゲートをもっているからこそ、スマホ操作で動かす機能が必要なのだと。

機能の内容を考えれば驚くほど安い

たしかに言われてみればその通りですね、なのだが、実際にやるとなるとコストという壁が立ちはだかるのが現実だ。オプションとして100万円や200万円をポンと支払ってくれる人が買うようなクルマならまだしも、ノア/ヴォクシーに採用するならリーズナブルな価格に収めなければならない。そこで気になるのがオプション価格だが、自動車専用道路での渋滞時ハンズオフは13万4,200円。ブラインドスポットモニター+安心降車アシスト(ドアオープン制御付)+アドバンストパーク(ハイブリッドはスマホ操作可能)+パーキングサポートブレーキで25万5,200円に抑えた。絶対的には決して安くはないが、機能の内容を考えれば驚くほど安い。ノア/ヴォクシーを買うのなら装着をぜひ検討してほしい。

日常的なシーンで大活躍する「PDA」

オプション以外にも、ここには書き切れないほどの先進運転支援機能が標準装備されている。その中で、こいつはいいなと思ったのがプロアクティブドライビングアシスト(PDA)だ。レーダーとカメラで周囲の状況をリアルタイムで監視。歩行者や車両との異常接近リスクを感知するとステアリングとブレーキを自動で制御する。と書くと安全装備に聞こえる(もちろんそれも重要な機能だが)が、実は日常的な運転シーンでもこの機能は大活躍してくれる。例えば、前方にクルマがいない状況でアクセルを戻すと惰力でスーッと走って燃費を稼ぐ。一方、前方にクルマがいる場合はアクセルオフで制動が立ち上がり(エンジンブレーキが利くような感覚)、適切な車間距離を保つアシストをしてくれるのだ。これにより、アクセルからブレーキ、ブレーキからアクセルへと踏み換える頻度が大幅に減り、運転がとてもラクになる。この機能もトヨタ初である。

ファミリーカーに持てる技術を惜しみなく投入するトヨタの強さ

よりスマートになったサードシートの収納メカニズム、メカニカル式サイドステップ、セカンドシートのオットマン、任意の角度で止められるバックドアなど、ミニバンとしての使い勝手にも抜かりはない。走りでは、プラットフォーム刷新が快適性と安心感を底上げし、新設計のハイブリッドシステムが燃費と動力性能のバランスポイントをさらに引き上げている。このように、新型ノア/ヴォクシーは間違いなくトヨタの力作だ。と同時に、ファミリーカーに持てる技術を惜しみなく投入してきてしまうところにトヨタの強さを改めて感じた。

※記事の内容は2022年2月時点の情報で制作しています。

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みんなのコメント

9件
  • 決して安くはない。
  • 下請け孫請けが原価割れで部品を納品しているんですよ。ご存知ですか?
    そうでもしなけへれば、食べて行けないのです。TOYOTA自体は給料のベースアップはあるけど、下請け孫請けはない。
    TOYOTAの企業努力ではなくて下請け孫請けの企業努力です。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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