テスラ大幅値下げの狙いとは?
テスラといえば、世界的に売れているEVメーカーであり、これまではどちらかというと高級車メーカーとしての位置づけをされていました。
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本国アメリカの報道でも「ベンツやレクサスを凌ぐ存在になる」といった形で、高級車を扱うメーカーやブランドの勢力図を書き換える存在として報じられることも珍しくありませんが、2023年に入ってからテスラに大きな変化が起きています。実は価格がかなり下がっているのです。
テスラはアメリカで、2023年1月に値下げを敢行して以降、2023年7月までに合計で6回の値下げを行っています。この値下げは円安傾向にも関わらず日本でも行われており、テスラジャパンは1月に「モデル3」を59万 79万円、「モデルY」に関しては64 82万円という大きな下げ幅で値下げを敢行。7月にも値下げを行い、「モデル3」はさらに16万 21万円、「モデルY」は23万 30万円と、またもや大幅な値下げで驚きもって報じられました。
最大で105万円になるこの2回の値下げにより、「モデル3 RWD」の場合最安値だと約520万円に、「モデルY RWD」に関しても約560万円になっており、「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」を使えば、400万円で買えるまでになっています。ちょっといい国産のSUVやミニバンを買うのと、そう変わらない値段です。
この「モデル3」と「モデルY」に値下げが集中しているのには理由があります。中国市場が大きく関係しているのです。テスラの上海工場では、この2車種を現地生産しており、EV需要の高まっている同国での主力製品としています。
テスラは中国メーカーとのEV価格競争の激化により、上海工場の生産能力の拡大を図ると共に、2022年9月以降で計5回の値下げを行っています。その流れが、中国以外にも波及し現在日本もその恩恵を受けているという状況です。
中国では、EVの普及促進のために政府が支給していた補助金制度が2022年末で打ち切られているため、今後のEVの動向は注視が必要ですが、同国でのテスラとBYDの競争激化も注目されており、その流れでもしかするとテスラ車のさらなる値下げもあるかもしれません。
※誤字を修正しました(8月7日17時01分)。
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