ヴァレオのSCALAレーザースキャナーと新しい自然冷媒を使用するエアコンシステムのふたつのイノベーションが、2018年PACEアワードを受賞した。
2018年の表彰で、2件のPACEアワードを受賞した会社はヴァレオのみだ。
オートモーティブニュースPACEアワードは、20年以上にわたり自動車業界に貢献する卓越したイノベーションや技術革新を果たしたサプライヤーを表彰してきた名誉あるアワードだ。4月9日に米・デトロイトのマックスM.フィッシャー・ミュージック・センターで開催された授賞式で、ヴァレオは2018年オートモーティブニュースPACEアワードを授与された。
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SCALAレーザースキャナー(LiDAR)は、自動車市場向けに現在量産されている唯一のレーザースキャナーだ。すでにSCALAを搭載した初の車種としてアウディA8がデビューしている。レーザースキャナーは、高度な自動運転を実現するための鍵となるデバイスだ。145°の視野を持ち、あらゆる天候下で昼夜を問わず150m先の静止した障害物も動く障害物も検知する能力を備えている。
もう一件PACEアワードを受賞したのは、化学物質の冷媒を使用しないヴァレオのR-744エアコンシステムだ。この自然冷媒を使用する空調ソリューションは、世界初である。この技術はすでに2車種においてオプションとして提供されている。この自然冷媒を使用すると、外気温がマイナス20°Cの時にEVの航続距離を従来のシステムより30%近く伸ばすことができる。
ヴァレオの48Vベルト駆動スターター・オルタネーターもファイナリストに選ばれた。これは、現在、自動車メーカー向けに提供されるハイブリッド技術としてもっとも経済性に優れたソリューションだ。
ヴァレオは、この数年、数多くのPACEアワードを受賞している。2005年に車線逸脱警告システム「LaneVue」、2006年にマイクロハイブリッドシステムの「StARS」、2007年に死角検知センサーの「マルチ・ビーム・レーダー(MBR)」、2008年に駐車支援システム「Park4U」、2012年に革新的なワイパーシステム「AquaBlade」、2013年に「エアインテークモジュール」、2014年に「バックオーバープロテクションシステム」、2015年に「高効率オルタネーター」、2016年に「電動スーパーチャージャー」と「水冷コンデンサー」が同賞を受賞している。
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