現在位置: carview! > ニュース > イベント > エンジン(内燃機関)は終わらない。あらゆる手を使って進化させる、日本のモノづくりの決意

ここから本文です

エンジン(内燃機関)は終わらない。あらゆる手を使って進化させる、日本のモノづくりの決意

掲載 18
エンジン(内燃機関)は終わらない。あらゆる手を使って進化させる、日本のモノづくりの決意



―― 左から株式会社SUBARU 代表取締役社長 CEO 大崎 篤氏、トヨタ自動車株式会社 代表取締役社長 CEO 佐藤 恒治氏、マツダ株式会社 代表取締役社長 CEO 毛籠 勝弘氏

住める車とはまさにこれ! 全て揃ったワンルームのようなトヨタ ハイエースがベースのキャンパー

5月28日、株式会社SUBARU、トヨタ自動車株式会社、マツダ株式会社は、電動化に適合する新たなエンジン開発を三者三様で行うと宣言した。電動ユニットとの最適な組み合わせを目指すというこの試み。自動車ライター工藤貴宏がイベントに参加した第一印象をリポートする。

●文:工藤貴宏 ●写真:トヨタ自動車株式会社/原 文昭

誰ですか、「エンジンはオワコン」なんて言っているのは?

「マルチパスウェイワークショップを実施する。登壇者はマツダ株式会社代表取締役社長兼CEO毛籠勝弘、株式会社SUBARU代表取締役社長兼CEO大崎篤、トヨタ自動車代表取締役社長兼CEO佐藤恒治」

そんな案内が届いたときにまず思ったのは、トヨタとマツダとスバルの社長が勢ぞろいするなんて気合の入ったイベントだな……という驚き。そして「マルチパスウェイ」ってことは、「トヨタ式ハイブリッドを使ったシステムでマツダとスバルもストロングハイブリッド戦略を進めていきますよという発表かな」という予測だった。

ちなみにマルチパスウェイとは、トヨタによると「カーボンニュートラルを実現するために、市場ごとに異なるエネルギー事情やクルマの使われ方に応えることができる多様な選択肢を準備すること」なのだとか。

そしてトヨタ式のハイブリッドがこれからマツダやスバルの車両にどんどん組み込まれていくのは既成の事実(マツダはかつての「アクセラハイブリッド」に加えて中国ではトヨタエンジン+トヨタ式ハイブリッドを積んだモデルも販売している)。だから3社の社長が揃って「ハイブリッドの共同宣言」でも出すんじゃないの?と思ったわけ。誰だってそう思うでしょ?

でも、ふたを開けてみたら全然違った。

―― 株式会社SUBARUが展示した次世代ハイブリッドシステムとクロストレック次世代ハイブリッドシステム搭載車。

スバルこそ「トヨタの技術を活用したハイブリッド」だったけど、話の中身はむしろ「水平対向エンジン」や「(電動ではなく)メカ式AWD」を今後も続けていくという「うちの個性は捨てないよ!」という決意表明だったし、トヨタは「新型エンジンを開発しまっせ―!」というややもすれば時代に逆行しているとも捉えかねない宣言。そしてマツダに至っては「ロータリーエンジンもバリバリやっています」というまさかの展開だったのだから驚いた。どの会社も発表の内容はエンジンありきなのだ。

だけど、もし今回「EVを共同開発します」なんていってもいまさらだれも驚かないわけで、3社そろって「これからもしっかりエンジンをやるよ」と宣言したのが予想外だと思わずにはいられない。

むしろ「エンジン」という共通の軸がありながらも、各社統一の展開があるわけではなく、それぞれバラバラなのが面白い。詳細はそれぞれの記事を見てもらうとして、スバルは「割とすぐ先」、トヨタは「ちょっと先」、そしてマツダは「まだまだ先かなあ」という内容でしたね。

いっぽうで、ここ3年間毎年新車を買ったけれど、(ハイブリッド車の販売比率が6割近いなか)買った3台はどれもモーターを組み合わせない純エンジン車ばかりというほどのエンジン好きのワタクシとしては、ちょっと安心したというか、幸せな気分になったワークショップでした。

―― マツダ株式会社の2 ROTOR ROTARY-EV SYSTEM CONCEPT。

それにしても、マツダが開発している2ローターのユニットは縦置き搭載を前提とし、プロペラシャフトとの結合も考えていたとはねぇ(驚)。

―― トヨタ自動車が開発中の2.0L直列4気筒エンジン。

トヨタが展示した次世代エンジンのひとつはヘッドが赤い結晶塗装(=スポーツエンジンのイメージ)で、技術担当副社長の中嶋裕樹さんが「そこからいろいろ察してください」と笑顔で発言するなんて(笑)

誰ですか、「エンジンはオワコン」なんて言っているのは?

こんな記事も読まれています

[新型セリカ]は最後の純ガソリンエンジンで”400馬力超え”を目指す!! マツダからは[ロータリー搭載]の電動車が登場か
[新型セリカ]は最後の純ガソリンエンジンで”400馬力超え”を目指す!! マツダからは[ロータリー搭載]の電動車が登場か
ベストカーWeb
55年に渡るGT-Rの歴史にある「空白の16年」! スポーツグレードは存在したのに日産がGT-Rを「名乗らせなかった」理由とは
55年に渡るGT-Rの歴史にある「空白の16年」! スポーツグレードは存在したのに日産がGT-Rを「名乗らせなかった」理由とは
WEB CARTOP
マツダ「新型SUV」発表へ! エンジンは”トヨタ”製!?な「ハイブリッドモデル」! 超カッコイイ「CX-50HV」アメリカに登場予定も日本への導入は?
マツダ「新型SUV」発表へ! エンジンは”トヨタ”製!?な「ハイブリッドモデル」! 超カッコイイ「CX-50HV」アメリカに登場予定も日本への導入は?
くるまのニュース
マツダ廣瀬CTO「ロードスターを今後のエミッション規制に打ち勝つ商品として残していけるよう努力」
マツダ廣瀬CTO「ロードスターを今後のエミッション規制に打ち勝つ商品として残していけるよう努力」
レスポンス
トヨタ新型「カローラ」いつ登場!? 新パワートレイン搭載で「めちゃ燃費アップ」も? デビュー6年目の「超人気セダン&ワゴン」次期型どうなるのか
トヨタ新型「カローラ」いつ登場!? 新パワートレイン搭載で「めちゃ燃費アップ」も? デビュー6年目の「超人気セダン&ワゴン」次期型どうなるのか
くるまのニュース
マイナーチェンジされた新型ヴェゼルをリアルワールドで試乗、クラストップレベルの走りを実感
マイナーチェンジされた新型ヴェゼルをリアルワールドで試乗、クラストップレベルの走りを実感
月刊自家用車WEB
V8×6速MT搭載!? 「謎の和製スーパーカー」実車公開! 斬新レトロ顔&2人乗りの完全新型マシン展示!? 発売は?
V8×6速MT搭載!? 「謎の和製スーパーカー」実車公開! 斬新レトロ顔&2人乗りの完全新型マシン展示!? 発売は?
くるまのニュース
「ロータリーエンジン搭載」赤と白のスポーツカー実車展示! “ナマ”のマツダ「アイコニックSP」にSNS大盛り上がり!! 市販化のゆくえは?
「ロータリーエンジン搭載」赤と白のスポーツカー実車展示! “ナマ”のマツダ「アイコニックSP」にSNS大盛り上がり!! 市販化のゆくえは?
VAGUE
ハンドリング 乗り心地 ダウンサイジング 過給エンジン……日本車が越えられないと言われ続けてきた「壁」
ハンドリング 乗り心地 ダウンサイジング 過給エンジン……日本車が越えられないと言われ続けてきた「壁」
ベストカーWeb
「これで、売れなくなったらどうしよう……」 新型フリード登場で困っているのは、実はホンダの……【ディーラー生情報】
「これで、売れなくなったらどうしよう……」 新型フリード登場で困っているのは、実はホンダの……【ディーラー生情報】
月刊自家用車WEB
マツダが“真紅”の新型「すごいスポーツカー」実車公開! 出るぞ「ロータリー」搭載車!? 公開後大反響の「アイコニックSP」登場
マツダが“真紅”の新型「すごいスポーツカー」実車公開! 出るぞ「ロータリー」搭載車!? 公開後大反響の「アイコニックSP」登場
くるまのニュース
【先代よりも価格はおおよそ17万円ほどアップ!】 それでも新型フリードが”買い”な理由とは?
【先代よりも価格はおおよそ17万円ほどアップ!】 それでも新型フリードが”買い”な理由とは?
月刊自家用車WEB
新型フォレスターを北米モデルから”大予想”! 年内登場濃厚か!?
新型フォレスターを北米モデルから”大予想”! 年内登場濃厚か!?
月刊自家用車WEB
[独占&歴史的スペシャルインタビュー]2013年の衝撃!! 元R35GT-R開発責任者水野和敏氏が語った日産退社の真相とGT-Rへの思い
[独占&歴史的スペシャルインタビュー]2013年の衝撃!! 元R35GT-R開発責任者水野和敏氏が語った日産退社の真相とGT-Rへの思い
ベストカーWeb
ホンダ縦置き5気筒!! しかも前輪駆動って……変態ホンダ車列伝
ホンダ縦置き5気筒!! しかも前輪駆動って……変態ホンダ車列伝
ベストカーWeb
シボレー ボルトは謎めいた先進的電動化モデルだった【10年ひと昔の新車】
シボレー ボルトは謎めいた先進的電動化モデルだった【10年ひと昔の新車】
Webモーターマガジン
ホンダの「V型10気筒エンジン」搭載スーパーカー!「“NSX”後継車」指名された本気の「超ロングノーズ」モデルに反響あり!
ホンダの「V型10気筒エンジン」搭載スーパーカー!「“NSX”後継車」指名された本気の「超ロングノーズ」モデルに反響あり!
くるまのニュース
300馬力のトヨタ「和製スーパーカー」が凄い! 「ミッドシップ×オープンカー」の山盛り仕様! ハイブリッドも搭載した「斬新スポーツモデル」に期待大!
300馬力のトヨタ「和製スーパーカー」が凄い! 「ミッドシップ×オープンカー」の山盛り仕様! ハイブリッドも搭載した「斬新スポーツモデル」に期待大!
くるまのニュース

みんなのコメント

18件
  • cob********
    これからもICEが伸びるなら単独でやるでしょ。
  • qrb********
    モノづくりとか意味不明で気持ちの悪い言葉マスコミが使うなよ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

266.2328.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

219.9390.6万円

中古車を検索
クロストレックの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

266.2328.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

219.9390.6万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村