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いま「レトロ顔」が流行り? 車中泊車&バンコンはカスタムする時代到来!? 次なるトレンドは“アメリカンクラシック”となるのか

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いま「レトロ顔」が流行り? 車中泊車&バンコンはカスタムする時代到来!? 次なるトレンドは“アメリカンクラシック”となるのか

■ネオクラが流行するバンコンでは、アメリカンクラシックはドンピシャのテイストになる?

 クルマの使い方として近年注目されている車中泊、とくにバンタイプが用いられることが多いです。
 
 そうしたなかで、カスタムの次なるトレンドとして「アメリカンクラシック」なるものが注目されているといいます。

【画像】レトロ顔な車中泊バンがカッコいい! 公開された実車を見る!(50枚)

 ここ10年にわたって、キャンピングカーの需要が右肩上がりに拡大していますが、その市場を支えているのは「バンコンバージョン(通称バンコン)」といっても過言ではありません。
 
 バンコンは元々ヨーロッパで生まれたカテゴリーで、フォルクスワーゲン「タイプ2」などのワンボックスバンをベースに車中泊できるようにキッチンなど架装していました。

 サイズが手頃でリーズナブル、しかも自走できることからアメリカの若年層にも広がり、最終的には現代の“バンライフ”につながっていきます。

 日本でも1980年代にフォルクスワーゲン「ヴァナゴン」をベースにしたバンコンが輸入されていましたが、アフターサービスの問題もあって、現在ほど広がることはありませんでした。

 ただ、今でも当時のヴァナゴン・キャンパーを大切にしている人が多いようです。

 日本で国産のバンコンが本格的に出始めたのは、いまから30年ほど前。

 バブル期に流行した「バニング」を原点として、車内で休憩できる仕様が発展していきます。

 このとき、アメリカンバンよりも入手がたやすいトヨタ「ハイエース」や日産「キャラバン」をベースにしたことが、今日へと受け継がれています。

 バニングの流行が終焉すると、多くのカスタムショップはキャンピングカービルダーに転向。

 このときに、ほぼ現在のバンコンの基本なカタチが考えられ、以後は室内レイアウトや電装系の充実といった部分で各社が差別化を図るようになりました。

 バンコンはバニングとはユーザー層が違うことなどが要因となって、ハイエースのノーマル外装のままというのが定番でした。

 変えるとしても、車体にラインを加えたり、モデル名のステッカーを貼る、ホイール&タイヤを替えるくらいに留まっていました。

 しかし、そもそも室内空間が限られたバンコンは、他社との差別化が難しいカテゴリーです。

 ポップアップルーフの装着、欧州的なモダンインテリアの導入、リチウムイオンバッテリーの導入などが一巡してしまうと、ビルダーはついに外装での差別化に着手し始めます。

 この頃になるとユーザーのほうが外装カスタムに積極的になり始めており、ルーフラックやバンパーガード、オフロードタイヤなどの装着をして楽しんでいたのです。

 また2018年に現行型のスズキ「ジムニー」が発売されて以降、オフロード4WDのカスタムが再び見直され始めました。

 こうした手法をバンコンに取り入れたエポックメイキングなバンコンが、レクヴィの「ホビクルオーバーランダー」というモデルでした。

 ホビクルはミリタリーテイストの内装に、オフロード系カスタムの外装が特徴のバンコン。

 以後のこのテイストが流行し、現在のメインストリームのひとつになっています。

 さらに、ブラックアウトのバンパーや丸目ヘッドライトに変更したネオクラ風のカスタムも流行し、このふたつのテイストをミクスチャーしたカスタムバンコンも出てきました。

■懐かしさあるバンコンカスタムが登場! 謎のCaricaとは?

 そして、東京オートサロン2023。

 次なるトレンドを予感させるカスタムカーが登場しました。

 それがアルパインスタイル「Carica」。かつてのキャルルック・バニングを思い起こさせる懐かしいテイストのハイエースです。

 Caricaには「USスタイル」と「Euroスタイル」の2タイプがありますが、名前はともあれどちらもアメリカンカスタムの定番テイストです。

 ビレットグリルにメッキバンパー、ホワイトリボンタイヤが付いているUSスタイルの方がレトロな雰囲気が漂っています。

 同モデルには、オプションでベッドキットも設定され、車中泊仕様にすることもできます。

 こうしたアメリカンクラシックなカスタムは、すでに光岡自動車が「バディ」で成功しており、市場では大きな可能性があります。

 新しいテイストを模索しているキャンピングカー業界も、このモデルに注目しています。あるキャンピングカービルダーのスタッフは、次なる風になる可能性が大きいといいます。

「現在多くのビルダーさんがやっているオフロード系、アウトドア系のカスタムは、すでに確立されてしまった感があります。

 キャルルック的なカスタムは、たしかに独自にやっているキャンピングカーユーザーも結構いますし、まだ伸びしろが残っています。

 多くのキャンピングカービルダーは、元々バニングカーの製作していたので、ノウハウも十分持っていますしね。

 ユーザーにファミリー層が多いので、どこまでやるかが問題ですが、市場は十分にあると思いますね」

※ ※ ※

 自動車メーカーが近未来的なデザインの新型車を続々リリースする一方で、ユーザーはノスタルジックな雰囲気を嗜好する傾向もある現在の自動車市場。

 ネオクラが流行するバンコンでは、アメリカンクラシックはドンピシャのテイストになるかもしれません。

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みんなのコメント

16件
  • すぐ飽きる
    ノーマルがいい
  • どこぞで見たと思ったら、720ダットラ顔じゃないか。
    だったらキャラバンでやればいいのに。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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