この記事をまとめると
■1980年代頃から人間工学に基づいたクルマづくりがなされるようになった
「骨盤を立てる」と何が変わる? マツダが「シート」に命をかける理由
■最初はインテリアのデザインに人間工学が取り入れられた
■現在はユーザーインターフェイスの使い勝手にまで人間工学が応用されている
1980年代頃から人間工学がクルマづくりに使われるようになった
人間工学に基づいて……。そんな表現が自動車に使われることがある。
時計の針を少し戻してみると、1980年代頃から人間工学を考慮したクルマづくりが盛んになってきた印象がある。
まず出てきたのは、インテリアの意匠(造形)についてではないだろうか。いわゆる「囲われ感」を重視したダッシュボードのデザインやセンターコンソールの高さ、そして各種スイッチ類の大きさや形など、ドライバーや乗員が直接見たり触ったりする部分に対して「人間工学に基づいて設計した」といった文面が、商品カタログで登場するようになる。
そもそも自動車のデザインは、エクステリアもインテリアもデザイナーのインスピレーション(初期的な発想)を図柄で表現するところから始まる。ただし、量産車の場合、デザインありきでスタートするというより、車体やパワートレインなど自動車の中身についての方向性が定まってから、そのディメンション(寸法)で収まるなかでのデザインを考案というのが一般的な流れだ。
そうしたなかで、インテリアデザインを深堀りするため、人間工学という領域に自動車メーカーが踏み込んでいったのではないだろうか。
いまやUIの使い勝手などさまざまな部分に応用される
また、工業デザインを主業とする、イタリアのカロッツェリア各社が人間工学という考え方をかなり早い段階から取り入れていた印象がある。以前、イタリア現地でピニンファリーナやベルトーネの本社を詳しく取材した際、そんな話を聞いた覚えがある。
時代が進んで2000年代なると、インテリアにおける人と自動車との接点との関係性について、「ヒューマン・マシン・インターフェイス」という表現がよく使われるようになる。
さらに、2010年代になると、自動車と通信によるコネクティビティについてコネクテッドカーという考え方が定着し、またスマートフォンがグローバルで普及したことで、スマートフォンと自動車を通信でつなぐ技術も急速に発達した。アップルではカープレイ、またグーグルではアンドロイドオートというそれぞれ独自の規格を導入して、その流れは現在に至っている。
こうしたコネクテッド領域を含めて、人と自動車との接点についてはUX(ユーザー・エクスペリエンス)という総称が使われている。UXは造形物の物理的な形状を対象にしているというより、タッチパネルなどデジタル系デバイスでのソフトウエアの使い勝手を含めた広義で使われるようになった。
別の観点で、人間工学という表現が自動車開発で使われることがある。それは、ハンドル、アクセル、ブレーキという人の操作と、自動車の走る・曲がる・止まるという運動特性との関係性を、データとして定量化したり感性評価する領域のことだ。
さらに、直近では人間工学は医学の領域まで深く踏み込んで、運転時の脳の働きを解析する研究開発にも及んできている。人間工学は、じつに奥が深い。
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みんなのコメント
プリウスの今どのギアに入ってるのか不安になるシフトもそう。
まずデザインありきなんだよ