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新型スズキ・ジムニー(JB64)はブーストアップでどれくらいパワーが上がるのか?<前編>

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新型スズキ・ジムニー(JB64)はブーストアップでどれくらいパワーが上がるのか?<前編>

レブスピードで好評連載中の「クルーズDaiちゃんのチューニングレポート」。4月号ではデモカーのJB64ジムニー(4AT)にブーストアップを施す様子を紹介している。ここでは、一筋縄ではいかない新型車チューニングの現場の模様をお伝えする。●Text/CRUISE チーフメカニック 吉川大志郎 ●Photos/ 木下琢哉(Minor ColorCode) 

クルーズDaiちゃんが伝えるジムニー・チューニングの現場レポート

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「札幌のこんな時期に大活躍するのがデモカーの新型ジムニーJB64です。

 クルーズがJB64に求めるモノは、普段乗りを快適に、登坂や高速道路でもストレスなく走れるようにすること。

 そのため、ブロックタイヤを履かせたり大幅に車高を上げたりという方向にはもっていかず、むしろ車高を下げたり静粛性の高いタイヤを装着して、アルトワークス並みの加速性能と快適性を追求してみたいと思います。
 
 その第一弾としてHKSのパワーエディターを装着。こちらは5~8ps確実にパワーアップさせることができました。
 さらに、ECUの解析が待たれるなかで待ちきれずに、弊社オススメのブーストコントローラーであるHKSのEVC6IR2.4を装着してみました。その機能をフルに使ってのブーストアップと、ブーストの安定化による加速性能向上が目的です。

 ノーマルのブーストは約0.6kg/平方センチメートル。ブーストリミッターが掛かるまで余裕があります。そこで、ECUがノーマルでも0.8~0.9kg/平方センチメートル程度までブーストアップさせて、そのブーストを全域で安定的にコントロールできれば、走行性能の向上が見込めると踏んでの作業です。EVCの取り付け自体には、JB64でも特殊性はありません。

 純正の過給圧ソレノイドバルブの配管を取り外し、外したところにはシリコンのキャップを装着して塞ぎ、過給圧ソレノイドバルブの配線カプラーは取り外さずそのままにしておきます。EVC6IR2.4の性能をフルに使うためには、ECUからエンジン回転信号とスロットル開度信号を入力する必要があります。その信号を入力して横軸をエンジン回転数、縦軸をスロットル開度でブースト補正マップを組み立てて、思い描くブースト特性に味つけを行います」



スロットルがきちんと開かずに閉じてしまう!

「取り付け完了後、さっそくBOSCH製のシャシーダイナモにジムニーを乗り入れ、負荷付きモードで初期学習から開始。その後、ブーストを上げ始めたところ異常が……。ノーマルでは極低回転では掛からないブーストがEVCによりレスポンスよく発生するようになり、2000~3000rpm付近で動物の鳴き声のような音が発生し始めました。

 ノッキングは出ていないようなのでそのまま回転数を上げていきます。すると、EVCで設定したブースト1.0kg/平方センチメートルまで到達するのですが、すぐにブーストが下がってきて0.5kg/平方センチメートルのノーマル付近の数値までドロップ。シャシーダイナモの結果も、ブーストを上げる前よりも低く、パワーダウンを招くことに……」



「そこで、納車当時から装着しているBLITZのタッチブレイン(OBDIIからサンプリングできる便利なメーター)で見てみると、ブーストを上げれば上げるほど低い回転域からスロットルがどんどん閉じていくことがわかりました。今度は逆に上げたブーストを0.1kg/平方センチメートルずつ下げて行くと、徐々に高回転域までスロットルがちゃんと開いた状態になっていきます。

 ECUが異常と判断し、エンジンを保護するためにスロットルを閉じてしまう。フェールセーフが効いた状態となることを確認して、EVC取り付けは終了です。今回はECUの解析が、本当に待たれる結果となりました。新型車はやはりやってみないとわからないことだらけで勉強になりますね」


 と、ノーマルECUのままでは、ブーストコントローラーをつけてもブーストアップしないことが判明した。ECU変更によるブーストアップが達成されたDaiちゃんの<後編>レポートが待たれる。<後編>の掲載時期は未定だが、JB64のオーナーは期待して待っていよう!


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