F1スプリントが実施される週末では早くからパルクフェルメルールが適用されるため、たった1時間のセッションでセットアップを確定させる必要がある。これについてレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は「冗談みたいだ」と語っている。
2023年シーズン、F1は全6戦で実施されるスプリントフォーマットに調整を加え、金曜日にフリー走行1回目を行なった後、決勝用の予選を実施。土曜日にF1スプリント用の予選“スプリント・シュートアウト”とF1スプリント、日曜日に決勝レースを行なうこととなった。
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そして、スプリントフォーマットで開催される週末には、金曜日の予選に出走した時点で各車にはパルクフェルメルールが適用され、日曜日の決勝レースまでマシンのセットアップや仕様を変更することはできない。今に始まったことではないが、各チームは唯一のフリー走行セッションであるFP1でセットアップを決める必要がある。
スプリントフォーマットで開催されたアメリカGPでは、フェラーリのシャルル・ルクレールとメルセデスのルイス・ハミルトンの2名が、プランクが規定以上に摩耗していたとして決勝後に失格となった。両チームとも、スプリントフォーマットによる制限的なパルクフェルメルールによって車高の設定を見誤ったと言われている。
予選までにセッティングを外したチームにとっては、予選結果を捨て、セッティングを変更してピットレーンからのスタートすることも選択肢のひとつとなり、アメリカGPではアストンマーチンとハースの4台がこの選択肢を選んだ。
これを受けてレッドブルのホーナー代表は、スプリントフォーマットでは金曜日に1時間走っただけでチームがセットアップを固定しなければならないのは「冗談みたいだ」と語った。
「私としては、パルクフェルメはちょっとした冗談みたいだよ」とホーナー代表は言う。
「マシンをセットアップするのは1セッションだけ……エンジニアはその時点で家に帰っていいくらいだ」
「これは見返してみる必要があるし、レギュレーションに抵触したチームの車高問題の一因になったことは間違いない」
「事実上、スプリントレースはただのロングランだ。危険もないし、インセンティブもない」
レッドブルのマックス・フェルスタッペンはスプリントフォーマット反対派で、優勝しても「満足感」が得られないとして廃止を要求している。
スプリントフォーマットは当たり外れがあり、F1スプリントの結果はタイヤのデグラデーション(性能劣化)に左右されることも多い。
F1はグランプリの週末全体をよりエンターテイメント性の高いモノにすることを目的としてスプリントフォーマットを導入した経緯があり、ホーナー代表はこのフォーマットがファンにどれだけ支持されているか調査を行なうべきだとしている。
「ファンのところに行って、彼らのフィードバックも得るべきだ。彼らが求めているモノは何なのだろうか?」
ホーナー代表はそう語った。
「スプリントレースがどれだけ人気があるのか、年末にデータを見てみるのも面白いと思う。結局のところ、ファンが全てだからね」
「スプリントレースを行なうのは、より魅力的なイベントにすべく、より多くのエンターテイメントを提供しようとするためだ」
「スプリントレースのサンプルを全て手に入れたら、シーズン終わりには自分たちに正直に問う必要がある。もっと上手くやれることはないか? 何を学ぶことができるか? どうすれば見応えを改善できるか? とね」
「ドライバーたちがスプリントレースを楽しみ、やりがいを感じ、チームもやりがいを感じれば、最終的にファンもそうなると思う」
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