スポーティかつエレガントな2ドアクーペがついに出た!
モノグレード設定
今、あえて2ドアクーペを選ぶ意味とは──新型メルセデス・ベンツ CLE200クーペ スポーツ試乗記
3月14日、メルセデス・ベンツ日本は、新型「CLE クーペ」の日本仕様を発表した。
エクステリアは、メルセデス・ベンツの2ドアクーペ伝統のロングホイールベース、ショートオーバーハング、ロングボンネットを採用。ボディサイズは、全長 4850mm、全幅1860mm、全高1420mmだ。
フロントまわりは、立体的なスターパターンを採用したワイドなAシェイプのフロントグリル、わずかに逆スラントとしたシャークノーズ、スリムなフルLEDヘッドライト(デジタルライト)が目をひく。アルミホイールは標準で19 インチ、オプションで20インチを用意する。
リヤは、力強く張り出したフェンダーと先進的なデザインのエプロン、左右をダークレッドのトリムでシームレスに繋いだ2ピースデザインのスリムなコンビネーションランプを採用。また、トランクリッド後端にはボディ同色のスポイラーリップが備わる。
なお、今回導入する CLE200クーペスポーツ(ISG 搭載モデル)は、AMGラインエクステリアが標準装備。ボディカラーはマグノ(艶消し)カラーを含む9色から選べる。
インテリアは、12.3インチと11.9インチの高解像度ディスプレイを設置。ダッシュボードのトリムや各操作スイッチパネル、ドアパネル、エアアウトレットなどにはアンビエントライトが備わる。インテリアトリムには、標準でブラウンウォールナットウッド、 オプションでブラックオープンポアウッドを用意した。
フロントシートには、専用開発のスポーティなデザインを採用。シート素材は標準でレザーARTICO(ブラック)、オプションで4色の本革内装を用意した。本革内装を選択した場合、マルチコントロールシートバックパッケージ(運転席・助手席)やシートベンチレーター(シートヒーター機能含む)、運転席・助手席)も装備する。さらにシートベルトの装着を容易にするベルトフィーダーを標準装備。前席乗車時にドアを閉めると、自動的にシートベルトを前に送り出す。
リヤシートは左右独立式。従来型Eクラスクーペに対して室内幅は肩部で 54mm拡大した。さらに、40:20:40の分割可倒式シートとなっている。リヤシートへの乗降を容易にするイージーエントリー(ステアリング・前席)も標準装備。前席バックレストを倒すだけで前席が前方に移動、後席乗車後にバックレストを戻すと、前席は元の位置に復帰する。また、前席バックレストのロック解除に贅沢なナッパレザーのストラップを採用した。
トランクルームは、フラットなフロア形状と、出っ張りの少ないトリム形状により使い勝手を高めた。通常時容量は420Lを確保する。また、自動開閉トランクリッドやフットトランクオープナーも標準装備。オーディオは3Dサラウンドにも対応したBurmester3Dサラウンドサウンドシステムをオプション設定。合計出力710Wを誇る。
パワートレインは、最高出力204ps(150kW)、最大トルク320Nmを発揮する2.0リッター直列4気筒直噴ターボエンジン「M254」を搭載。また、エンジンとトランスミッションの間に配置される第2世代のISGと組み合わされ、短時間最大で23ps(17kW)、205Nm の電動ブーストが可能だ。トランスミッションには「9G-TRONIC オートマチックトランスミッション」を採用した。
足まわりには、連続可変ダンピングシステム搭載の「DYNAMIC BODY CONTROLサスペンション」をオプション設定。路面状況やドライビングスタイルに応じてサスペンションセッティングを調節する。走行安定性と取りまわしを向上させるリア・アクスルステアリングもオプションで用意。
安全運転支援システムは、現行の「Sクラス」に搭載するメルセデス・ベンツの最新バージョンを標準装備した。
価格は850万円。右ハンドルのみの設定だ。
文と編集・稲垣邦康(GQ)
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