マンソリーがチューニングしたウルス
マンソリーから、ランボルギーニ「ウルス」をベースとした限定モデル「ヴェナトゥス・クーペ・EVO C」がリリースされました。詳細を紹介します。
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わずか8台のみの超限定モデル
マンソリーから、ランボルギーニ・ウルスをベースとした限定モデル「ヴェナトゥス・クーペ・EVO C」がリリースされた。マンソリーは2019年3月にも、ワンオフ・モデルとして「ヴェナトゥスbyマンソリー」と呼ばれるウルス・ベースのモデルを公開。それは前後のオーバーフェンダーに始まり、ヴィジブルカーボン製のエアダクトを備えるボンネット、さらには前後のバンパースポイラーやリアウイングに至るまでのエクステリアのモディファイをセールスポイントとする、マンソリーというブランドの個性を強く打ち出したモデルにほかならなかった。
今回発表されたヴェナトゥス・クーペ・EVO Cは、それから約4年という時間を経て誕生した、その正常進化型と考えてよいだろう。このアイデアはひとりのカスタマーによってマンソリーに持ち込まれたものとされ、そのアイデアをもとにマンソリーのデザインチーム、そしてエンジニアリングチームは、最終的にこのプランを実行に移すまでに約1年半もの時間を要したという。
生産台数はわずかに8台。その評価によっては、さらに多くのオーダーがマンソリーに届く可能性もあるが、彼らにはそれ以上の台数を生産する意思はない。希少性もまた、スタンダードなウルスに加えてさらに高価なエクストラを支払い、ヴェナトゥス・クーペ・EVO Cをオーダーするカスタマーには、非常に重要な要素であると考えているからだ。
2ドアクーペに改造
ヴェナトゥス・クーペ・EVO Cのスタイリングで最大の特徴、それはそのネーミングにも堂々と主張されているとおり、ウルスのボディを2ドアクーペに改造したことにあった。もちろんただシンプルにリアドアをオーバーフェンダーでカバーしたのではなく、まずベースのウルスから4枚のドアを取り外し、Bピラーを後方に200mm移動。フロントドアにさらに十分なスペースを確保した。もちろんドアに組み込まれている安全装備などは、すべてそれが維持されており、安全性はベース車のそれと変わらない。
大胆なエクステリアの変更
ワイド化されたサイドパネル、巨大なサイドエアインテーク、再設計されたボディサイドパネル等々を装備したことで、フロントフェンダーからテールエンドにつながるサイドラインは、ウルスのそれからさらに戦闘的な雰囲気へと変化を遂げた。フロントドアにY字型のプレスラインが採用されているのは、現在のランボルギーニ車のデザインコンセプトを継承したものともいえるし、それはオリジナル・デザインのホイール、「YN.5D」にも共通して見受けられる。
より大きなダウンフォースを得るために採用された複数のリアウイングやスポイラー、そしてディフューザーの造形もまた過激だ。ディフューザーのセンターには3本出しのエグゾースト・システムが確認できるが、これも今回新たに採用されたアイテムであるという。
モンスターな馬力を誇るハイパースポーツSUV
フロントに搭載されるエンジンは、900psの最高出力と1100Nmの最大トルクを誇る、4L V型8気筒ツインターボで、こちらももちろんマンソリーのチューニングによるもの。0−100km/h加速2.9秒、最高速では323km/hを誇るヴェナトゥス・クーペ・EVO Cは、間違いなく世界の第一線に君臨するSUVといえるのだ。
インテリアでは、後席へのアクセスを容易にするための折り畳み式フロントシート、個別設定が可能であるとともにセンターコンソールも備わるリア・シングルシート、マンソリーのロゴ入りシートベルト、スポーツ・アルミニウム・ペダルなどが装備されるほか、トリムには豪華なレザー素材が惜しみなく使用されている。ランボルギーニ自身、それをSSUV(スーパースポーツSUV)とカテゴライズしたウルス。ならばこのマンソリーの作は、HSUV(ハイパースポーツSUV)とでも呼ぶべき一台なのだろうか。
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どこかのメーカーよりは。