現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記第2部「少年探偵団編」のVol.17─アストンマーティンDB5

ここから本文です

俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記第2部「少年探偵団編」のVol.17─アストンマーティンDB5

掲載 更新 2
俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記第2部「少年探偵団編」のVol.17─アストンマーティンDB5

1970年~1990年代に販売された“ちょっと、古い、クルマ”に焦点を合わせ、クルマをこよなく愛する俳優・永山絢斗が当時の車両の正体を暴く“探偵”に扮します。永山探偵をサポートする“物知り少年”は自動車評論家の小川フミオ(少年O)とGQ JAPAN編集部のイナガキ(少年I)のふたり。今回取り上げるのは、ヤングタイマーではないかもしれないけれど、探偵が「どうしても見たい!」と、リクエストしたアストンマーティンの「DB5」だ。

新車のようなDB5に感動!

新しいアウディのワゴンがスタイリッシュ過ぎる!

少年I マイネーム・イズ・ボンド。ジェイムズ・ボンド。

少年O 今日はスーツにタイで登場ですかね? トム・フォードのいいスーツですね。なんのマネですか……といっても、最初からネタバレしていますが(笑)

探偵 今日のクルマはアストンマーティンですね! しかも憧れだったDB5だから、シビれます。

【俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記】
メルセデス・ベンツ500E
ランチア・デルタHFインテグラーレ
マセラティ・ギブリ(2代目)
メルセデス・ベンツGクラス(2代目)
アルファロメオ・スパイダー(初代)

少年I “ボンドカー”として知られるアストンマーティンDB5が今回、採り上げるクルマです。

少年O 1963年から1965年にかけて英国のアストンマーティンが販売した、4.0リッター6気筒エンジン搭載のスポーツクーペです。映画『007/ゴールドフィンガー』にボンドカーとして登場していらい、ボンドと一体になっているように扱われるクルマですね。

探偵 私は1989年生まれなので、ボンド映画というと2002年の『007/ダイ・アナザー・デイ』からです。ピアース・ブロスナンがボンドを演じた最後の作品。

少年O ブロスナンのボンドも個人的には好きです。もちろんクレイグもいいです。でもやっぱりボンドといえばショーン・コネリー、ボンドカーといえばDB5でしょうか。コネリーでなく、キャリー(ケイリー)・グラントとかジェイムズ・メイスンがボンド役を引き受けていて、ボンドカーが、イアン・フレミングの原作で示唆されているようにジャガーになっていたら、イメージ、けっこう変わったかもしれませんね。

【俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記】
日産PAO
スバル・レガシィ・ツーリングワゴン(初代)
ユーノス・ロードスター(初代)
ホンダ・NSX(初代)

少年I 今回登場するDB5のオーナー、伊澤裕さん(60)は、Aston Martin Owners Club Japanの代表を務めていらっしゃる方です。小学生の頃、ボンドカーのモデルカーで遊んでいて、いつかは欲しい! と、思い続け、2002年に購入したそうです。ものすごく美しい状態を保たれていて、まるで新車。かつ、パーツはミラーからホイールのスピナーにいたるまで、オリジナルにこだわっていらっしゃいます。

探偵 伊澤さんのような方がいるから、文化財としてのクルマが、いつまでもいい状態で後の世代に受け継がれていくんですよね。私はこんなきれいなDB5、初めて見ました。

芸術的なデザイン

少年O ボディのプロファイル(橫から見た輪郭線)の美しさは時代を超えて、まったく古びてみえません。ロングフードとショートデッキの組合せによるプロポーションと、なめらかな面づくり。

探偵 芸術的ですね。

【俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記】
シトロエンCX
メルセデス・ベンツSクラス(W126)
ローバー・ミニ
フェラーリ360モデナ

少年O グリルとヘッドライトのバランスもいいし、15インチのタイヤとボディの関係も均整がとれています。細いピラーなのでキャビンの透明度が高く、そこからクローム類がアクセントになっているダッシュボードと、ぶ厚いパッドのシートなどで構成されるインテリアが見えるのも、胸ときめかせるものがあります。

少年I タイヤは、いまでこそラジアルですけれど、伊澤さんは、そのうち、オリジナルに準じて、エイボン(メーカー)のクロスプライタイヤに戻すとのことです。当時はラジアルタイヤでないですからね。それとインテリアがものすごく状態がいいので、どれだけオーバーホールしたかうかがったら、シート表皮の張替えなどはしていないとのことです。一部レタッチしただけ。

少年O ひび割れも、跳ね石やタイヤとの接触によるボディのチッピング(塗装の欠け)もそのままがいいっていうひともいますからね。伊澤さんのクルマはオーバーレストレーションがいっさいなし、というところが驚きです。

少年I しかも伊澤さん、どうぞ好きに運転してくださいって太っ腹。

探偵 それでは、お言葉に甘えて、ぜひとも乗らせてください。

【俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記】
フォードRS200
フォード・エスコート(マーク1)
マツダRX-8
トヨタ・セルシオ(初代)

びっくりするほど乗りやすい

探偵 ひとことで感想をいうと、古いクルマの探偵団やっていて、ほんとよかったと思いました。感動ものです。1960年代の、しかもスポーツクーペなので、扱いにくさを覚悟しつつ、ビクビクもので乗り出したんですが、びっくりするほど乗りやすいクルマです。エンジントルクがたっぷりあるうえ、神経質なところがほとんどないんですね。

少年O 古いクルマはギアの一部にシンクロナイザーがついていなかったりして、シフトアップとダウンのとき、エンジン回転をきちんと合わせなくてはいけないんですが、DB5のZF製5段ギアボックスは扱いやすいんですね。もちろん、オーナーによる調整がよくされているというのが、大きいと思います。

探偵 そうなんです。多少は、シフトのとき、エンジン回転を意識していないと、ガリッと音をさせてしまうこともあるようですが、私は、自分のチューニングしたフォルクスワーゲン「ゴルフ(II)」で慣れているせいか、スムーズに出来たようです。

少年I オーナーにホメられていましたね。

探偵 個体がいいんですよ。新車のときもこんなかんじだったのかな? と、思いました。オーナーの伊澤さんは「いいクラシックカーだからって飾っていてはもったないと思うので、ツーリングとかジムカーナとかで楽しんできました」というポリシーだそうです。走らせてみて、なるほどと感心しました。

【俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記】
トヨタ・セルシオ(初代)
日産・フェアレディZ(2代目)
フォルクスワーゲン・ビートル(タイプ1)
メルセデス・ベンツ560SEC
フォルクスワーゲン・コラード

少年I 伊澤さんは、ほかにフェラーリにもポルシェにもランボルギーニにも乗っていらっしゃったそうです。アストンマーティンの魅力はとうかがうと、「品のよさ」と、答えてくださいました。

探偵 その品のよさも、エンジニアリングやスタイリングを含めた、質の高さによるところが大きいですね。 

少年O 欧米のクルマに乗ると、“あの時代でここまで完成度が高かったのか!”と、感心することがあります。日産は「SP310」という「フェアレディ1500」を出していましたが、こういってはなんですけど、パワーや操縦性や出来などで、オトナとコドモぐらいの差が感じられます。

探偵 DB5を作って、それを買い支えてくれるマーケットがあって。だから、少量生産のスポーツクーペが生き残れたんですね。

少年I 伊澤さんはこれまでに、「ビラージュ」(発表は1989年)、「DB2」(同1950年)、「ラゴンダ」(同1974年)、「V8ヴァンテッジXパック」(同1986年)、「DB7ボランテ」(同1996年)、「シグネット」(同2011年)など、アストンマーティン車をいろいろ乗っていらっしゃったそうです。

探偵 それぞれ個性があるんで、いろいろ乗れるなんてうらやましいかぎりです。

少年I それと今回の取材のセッティングをしてくれた、アストンマーティン・ジャパンの谷田恵美さんにも、ほんと、感謝しなくてはなりません。

探偵&少年O 伊澤さんと谷田さん、ありがとうございました。

【プロフィール】

俳優・永山絢斗(ながやまけんと)

1989年3月7日生まれ。東京都出身。2007年『おじいさん先生』(日本テレビ系列)で俳優デビュー。連続テレビ小説『おひさま』や『べっぴんさん』(NHK総合)、『ドクターX~外科医・大門未知子~ 第5シリーズ』(テレビ朝日系列)、そして2021年には『俺の家の話』(TBS系列)に出演。映画では2010年の『ソフトボーイ』で第34回日本アカデミー賞・新人俳優賞を受賞。

【俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記】
メルセデス・ベンツ500E
ランチア・デルタHFインテグラーレ
マセラティ・ギブリ(2代目)
メルセデス・ベンツGクラス(2代目)
アルファロメオ・スパイダー(初代)
日産PAO
スバル・レガシィ・ツーリングワゴン(初代)
ユーノス・ロードスター(初代)
ホンダ・NSX(初代)
シトロエンCX
メルセデス・ベンツSクラス(W126)
ローバー・ミニ
フェラーリ360モデナ
フォードRS200
フォード・エスコート(マーク1)
マツダRX-8
トヨタ・セルシオ(初代)
日産・フェアレディZ(2代目)
フォルクスワーゲン・ビートル(タイプ1)
メルセデス・ベンツ560SEC
フォルクスワーゲン・コラード

まとめ・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.) スタイリスト・Babymix ヘア&メイク・新宮利彦 取材協力・アストンマーティン ジャパン

衣装問い合わせ先:TRAMPOT:東京都目黒区鷹番3-18-18 ロフティ学芸大1F 03-5773-4210

こんな記事も読まれています

ルノー・ジャポン、代表取締役社長兼CEOに大極司氏が就任
ルノー・ジャポン、代表取締役社長兼CEOに大極司氏が就任
カー・アンド・ドライバー
【F1第11戦予選の要点】フェルスタッペンから0.888秒差。復調の兆しが見えないペレスの過酷な役割
【F1第11戦予選の要点】フェルスタッペンから0.888秒差。復調の兆しが見えないペレスの過酷な役割
AUTOSPORT web
こんなクルマよく売ったな!【愛すべき日本の珍車と珍技術】三菱渾身の合理的設計で生まれた5ナンバーミニバン[ディオン]の数奇な運命
こんなクルマよく売ったな!【愛すべき日本の珍車と珍技術】三菱渾身の合理的設計で生まれた5ナンバーミニバン[ディオン]の数奇な運命
ベストカーWeb
ファンティック「キャバレロ ラリー125」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
ファンティック「キャバレロ ラリー125」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
webオートバイ
新型フリード爆誕!~情報まとめ&新旧比較/ライバル比較~
新型フリード爆誕!~情報まとめ&新旧比較/ライバル比較~
グーネット
[カセットアダプター]最強の発明品説!? 旧車の純正カセットデッキでもスマホ音楽イケる魅惑の機械がスゴかった
[カセットアダプター]最強の発明品説!? 旧車の純正カセットデッキでもスマホ音楽イケる魅惑の機械がスゴかった
ベストカーWeb
ここまで広ければ不自由しない! 装備もバッチリなトヨタ タウンエースがベースのキャンパー
ここまで広ければ不自由しない! 装備もバッチリなトヨタ タウンエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
【ポイントランキング】2024年FIA F2第7戦レース1終了時点
【ポイントランキング】2024年FIA F2第7戦レース1終了時点
AUTOSPORT web
フェルスタッペンが0.4秒の大差で通算40回目のPP獲得。角田はQ3進出ならず【予選レポート/F1第11戦】
フェルスタッペンが0.4秒の大差で通算40回目のPP獲得。角田はQ3進出ならず【予選レポート/F1第11戦】
AUTOSPORT web
ロッキー/ライズやWR-Vと張り合えるクルマがない! なにやってるの日産! マグナイトがあるじゃないの!
ロッキー/ライズやWR-Vと張り合えるクルマがない! なにやってるの日産! マグナイトがあるじゃないの!
ベストカーWeb
バニャイアの完全なる土曜日。レコード更新のポールからスプリント独走優勝を果たす/第8戦オランダGP
バニャイアの完全なる土曜日。レコード更新のポールからスプリント独走優勝を果たす/第8戦オランダGP
AUTOSPORT web
フェルスタッペン、ノリスとの接触は”攻撃的すぎたわけじゃない”と釈明「ブレーキング中に動いたわけじゃない。だって……」
フェルスタッペン、ノリスとの接触は”攻撃的すぎたわけじゃない”と釈明「ブレーキング中に動いたわけじゃない。だって……」
motorsport.com 日本版
【正式結果】2024年F1第11戦オーストリアGPスプリント
【正式結果】2024年F1第11戦オーストリアGPスプリント
AUTOSPORT web
フェラーリ育成ベアマンが今季初優勝。宮田莉朋は全体ファステストを記録/FIA F2第7戦レース1
フェラーリ育成ベアマンが今季初優勝。宮田莉朋は全体ファステストを記録/FIA F2第7戦レース1
AUTOSPORT web
スプリントでアロンソを押し出したヒュルケンベルグに10秒加算ペナルティ。罰則ポイントも/F1第11戦
スプリントでアロンソを押し出したヒュルケンベルグに10秒加算ペナルティ。罰則ポイントも/F1第11戦
AUTOSPORT web
中古ミニバンで悩んでる方超必見! プレマシーvsウィッシュvsフリード コンパクトミニバン三つ巴ガチンコ対決プレイバック!!!
中古ミニバンで悩んでる方超必見! プレマシーvsウィッシュvsフリード コンパクトミニバン三つ巴ガチンコ対決プレイバック!!!
ベストカーWeb
強豪チームが定義する常勝ホイールの性能要件。タイヤの伸びしろを引き出す知られざるホイールの役割/BBS RI-A
強豪チームが定義する常勝ホイールの性能要件。タイヤの伸びしろを引き出す知られざるホイールの役割/BBS RI-A
AUTOSPORT web
ランド・ノリス、フェルスタッペンとの接触に憤慨「今日の彼は”やりすぎな日”だった……必死になりすぎているように見えたよ」
ランド・ノリス、フェルスタッペンとの接触に憤慨「今日の彼は”やりすぎな日”だった……必死になりすぎているように見えたよ」
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

2件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村