フェラーリのカルロス・サインツJr.は、F1第10戦イギリスGPの予選で自身初のポールポジションを獲得。しかしその中で、不安定な天候によるイレギュラーな状況に翻弄されていたようだ。
予選は全体的にウエットコンディションで行なわれ、全てのマシンがインターミディエイトタイヤを使用した。雨は断続的に降り続いていたものの、その雨量は一定ではなくQ1終盤には小康状態に。路面コンディションも急速に改善していったが、続くQ2、Q3では再び雨脚は強まった。
■サインツJr.、キャリア初ポールポジションに”驚き”「特別なラップじゃなかったけど……」
そのため、Q2やQ3進出を果たしたドライバーの中には、路面状況の良いQ1終盤に記録した自身のファステストラップが”基準ラップ(デルタタイム)”としてステアリングのダッシュボードに表示され続けている者もいたようだ。
サインツJr.もそのひとり。Q1では1分40秒190を記録して4番手につけたが、Q3では1分40秒983でポールポジションを獲得した。
サインツJr.とポールポジション争いを演じたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)は、ダッシュボードに表示されていた基準ラップにより、Q3の最終アタックで自分のラップタイムがどれほど強力なモノであったかを計ることが困難だったと予選後の記者会見で不満を口にした。
motorsport.comからこの件について尋ねられたサインツJr.は、次のように答えた。
「Q1でファステストラップが出たから、それを基準タイムとしてQ3に向かったんだ」
「見ての通り、Q1ではもっとコースが乾いていたというか、ウエットコンディションじゃなかった。自分のペースから3秒も遅れているのを見ると、僕は……いや僕らはみんな超悔しいんだ」
「ある時点で、ストレート上で僕はエンジニアにステアリングの基準タイムをリセットするように頼んだんだ。僕はそれで本当にイライラしていたし、悔しかったからね」
「スイッチを切り換えて、そこからはダッシュボードを見ながら自分自身で改善していった。それは役に立ったよ」
フェルスタッペンのダッシュボードにもサインツJr.同様に、Q1のファステストラップが表示されていたという。Q1のタイムから”常に”プラス表示だったものの、その差をどれだけ縮められたかで、自分のスピードはある程度把握できていたと語った。
「僕の基準タイムはまだその(Q1の)ままだった。もちろん、周回を重ねるごとに基準タイムに近づいていったけど、常にプラス表示だった」
「ある時点で、どこでタイムを落としているのかの傾向を把握することができるんだ。でもあのセッションは、全体的に水が(コース上に)溜まっていて、ほんの数センチ左右にずれるだけで、普通よりもかなりワイドになってしまう」
「かなり大変な目に遭った。Q1に比べて、より正確さが求められたよ」
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